行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

第33節 FC東京U23戦

2019-11-29 19:38:58 | カターレ富山
残り2試合となった今季J3リーグ。3連勝フィニッシュを期すべく臨む、シーズン最後の『ホーム戦』。長野県はUスタジアムにて、FC東京U23を迎え撃ちます。
目標としていたJ2昇格の可能性が潰えてしまったとしても。
上は3位から下は8位まで、結果が出るまで分からないのであれば、より上位を目指さねばならないことは必定。
それでなくとも、FC東京U23は前回対戦で引き分け、都合4戦連続で勝てていない相手。きっちりと勝って借りを返さねばならないのだから。

2008年にクラブ発足して以降、富山県総合運動公園陸上競技場をホームスタジアムとして使用し続けているカターレ富山。
富山県サッカー選手権や天皇杯といった公式戦で県内の他会場を使用したことはあっても、リーグ戦においては、ごくわずかな例外---JFL時代の2008年に五福2試合、桃山1試合で3試合。J3初年度であった2015年に桃山で3試合。その計6試合を除けば、それ以外全てのリーグ戦を県総にておこなっています。
県総以外の会場でホーム戦を開催すること自体が極めてレアなことであるのに、それが県外開催というのだから、レアどころの話ではありません。この先も続くカターレの歴史にあって、同じことが次はいつ?判断がつかないというレベル。
2015年のJ3初年度以降、今シーズンを含めて6度のアウェイ長野戦。その全てで決戦の場となったUスタジアム。
いつもであれば、緑に塗られたアウェイ側に陣取って対峙するところ・・・今回は、ホームクラブとしてオレンジ色のスタンドに陣取り、対戦相手・FC東京U23を迎え撃つという・・・。
なんとも・・・想像してみても、なかなかピンと来ないというか。
実際に行って、試合に臨むまでは、どんな感じかよくわからないです。
とはいえ。
実質アウェイ戦であろうが、勝たねばならないことになんら変わりはなく。カターレを応援する気持ちに、会場そのものは問題とならないということを、勝って証明せねば。

FC東京U23との前回対戦は、7月6日の第15節。
せっかく先制ゴールを挙げながら追いつかれてしまい、ドロー。相手を圧倒的に上回る22本のシュートを放ちながら決定力に欠き、結果として勝てた試合を落としてしまった、という・・・悪い意味での、今季のカターレを象徴するような試合でした。
八戸、讃岐にホームで2連敗し、当時最下位であったFC東京U23に勝って巻き返したかったところ、それも叶わず。次の熊本戦にも敗れてしまうという、今季のどん底状態の時期でもありました。
その後、中断明け以降に復調、5連勝を含めて上昇気流に乗ったカターレ。
あの頃とは違うんだーーーその強い意識でもって、今度こそ勝利をおさめねばなりません。
一方、その頃は最下位であったFC東京U23ですが、10月以降は4勝2分け2敗と、こちらも調子を上げているようで。
第25節、ラグビーワールドカップの影響で遠く宮崎県でのホーム開催となった熊本戦がきっかけとなったらしく。
当時、7連勝と絶好調であった熊本を撃破したことで自信がついた、ということもあったのかもしれません。
ひるがえって、今節。
今節もまた、ある意味変則的な開催。FC東京U23にとっても、今季2度目のUスタでの試合となりますが。
今回も、変則会場で勝つのはホームクラブのほう、と・・・つまりは、勝つのはカターレと。そういった試合とせねば。
ガンバ大阪、セレッソ大阪、そしてFC東京と、今シーズンはU23チームを相手には不敗のカターレではありますが。
それでも、楽な試合などありませんでした。むしろ、個々の能力の高さに手を焼き、苦戦させられた印象が非常に強いくらいで。
それでも、負けなかった。
今節も、当然勝ちにいく。
たとえ個の力で後れを取ることがあったとしても、チームとしての力はカターレのほうが上なんだ、と。それを、勝利でもって見せつけねばならないのです。

期待したいのは、平松。
8月のシーズン途中加入で、前回対戦時にはいなかった彼ではありますが。
ガンバ大阪U23、セレッソ大阪U23の試合ではいずれもゴールを決めて勝利に貢献。ならば、今節もまたFC東京U23を相手にゴールを決めて、U23クラブコンプリートを成し遂げてもらおうじゃないかと。
前回対戦で同点ゴールを決められてしまったFC東京U23のエース・FW原 大智。現在17ゴールでリーグトップスコアラーでもあります。今節の対戦でも、要注意選手であることは
間違いないところ。
長身を活かしてターゲットとなれる、攻撃の軸ーーーそう、平松と似通ったタイプの選手と言えるだけに。
それだけに、負けてほしくない。対抗意識を力に変え、ゴールに繋げてほしいです。
三度、U23チームを打倒する力を、みせつけてほしい。そう願います。

今季ホーム最終戦ーーーそのこと自体は変わらないものの、やはり、県外ということで動員的には厳しいものとなってしまうことは避けられないかと。
それでも。
やるべきことは、なんら変わりなし。
駆け付けるファン・サポーターに勝利を届ける使命は、どこであろうと変わりなく。
声援に応え、勝つ。それを成し遂げる場が、ホーム。
もちろん、勝つ!
「ホーム戦勝利」を、「ホーム」に持ち帰れ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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集中を切らさず無失点勝利。連敗を止める Y.S.C.C.横浜戦

2019-11-25 06:45:00 | 日記
2-0で勝利。
11月23日ーーー11年前、2008年のこの日、アウェイMIOびわこ草津戦で勝利。J2昇格が決まった歴史的な日となりました。
同じ日付であった今節。対戦相手であったYS横浜に勝利することは出来たものの、同時刻に他会場で行われた試合で2位・藤枝が勝利。それによって今季の昇格の可能性が無くなったのでした。
続投が発表された安達監督のもと、来季もJ3で戦うことが確定。
そんななかでも。
連敗阻止に向け、一致団結して臨まなければならなかった今節。それを、勝ち切ってYS横浜戦不敗記録を継続してみせました。
あるいは連敗継続もあり得たなかで、しっかりとやるべきことをやりとげた試合であったかと。

このところ、アウェイ戦ごとに強風に見舞われてきたカターレ。群馬戦、福島戦、八戸戦と、それぞれ相手選手だけでなくピッチコンディションとの闘いでもありました。
そんななか、迎えた今節。
これまでの強風ぶりから考えたなら、「まぁ、吹いているね」という、弱くはないながらもそれなりか、という風でしたが。
それよりも影響があったのが、細かい雨がずっと降り続いていたこと。
群馬戦などは、強風アリ大雨アリ、そのうち風も雨もやむ、という目まぐるしい変化でしたが。
霧雨状態ながらも、ずっと“雨”として続くなかでの試合は、あるいは久々だったやもしれません。
合羽を着用しながらもじっとり湿っぽく、雨が靴にしみてグズグズ。スタンドに屋根もないので仕方ないよ、という状況でしたが、それでも勝利を信じて声援を送ることに。

当然と言えば当然かもしれませんが。試合を重ねてきたリーグ戦終盤ともなれば、各クラブそれぞれにデータも蓄積されます。
YS横浜のシュタルフ悠紀リヒャルト監督、カターレを研究し、策を講じてくることに。
普段は[4-4-2]のトップ下に入る攻撃のキーマンである奥田を[3-4-1-2]の右ウイングバックで起用。富山は左サイドからの失点が多い、という実績を踏まえてのことであったとか。
試合開始直後から、攻勢をかけてきたYS横浜。
順位はふるわずとも、得点力は上位クラブと比べても見劣りするものではないだけに。
序盤からふわっと、なんとなく試合に入ってしまったりしたならば、あえなく失点してしまいかねない・・・そんな危惧を抱かせるほど、勢いを感じました。
そんなキックオフからの攻勢が続いていたなか、5分のこと。
カターレがカウンター一閃。
大谷がその持ち味であるスピードで一気に駆け上がると、「中央へのクロスを狙っていた」とのことながら、その蹴りだしたボールが相手に当たってゴール!
まさに、電光石火。あっけにとられるほどにサクッと先制ゴールを奪ったのでした。
しかし。
本当にあっけにとられたのは、それからしばらくした10分のこと。
それまでも、気迫のこもったプレーぶりを見せていたYS横浜のGK趙 天賜。あるいは、攻撃的な守備、とでも言うべきか、という。
そんななかで。ペナルティーエリアギリギリにふわりとこぼれたボール、当然ながらエリア外では手を使えないのでヘッドでクリアした趙。
その状況、つまりGKがペナルティーエリア外まで出てきているところを、見逃さなかった花井。
狙いすましたループシュートが、防ぐ選手のいない無人のゴールに吸い込まれ。
貴重な追加点に沸くよりも、「なんだそりゃ!?」と、あっけにとられてしまったのでした。

前半も早い段階で、俄然優位に立ったカターレ。
それでも。
油断するわけにはいきませんでした。
よく言われるところの、「2-0は危険なスコア」というジンクスのこともありますが。
やはり、思い出されたのが3年前の、同じニッパツ三ツ沢での同カード。
あのときは0-2どころか、3失点までしたにもかかわらず、そこから怒涛の4得点という逆転勝ちだったのだから。
同じことが起こるとは、さすがに思えないにしても。
1点を返して2-1となったなら、YS横浜にも活気が生まれることは想像に難くなく。
そこから2-2とでもされようものなら。
それでなくとも、2連敗中のカターレ。勝利以外の結果は、ドローであろうが敗戦と同義。
ゆめゆめ気を抜くわけにはいかない、と。

YS横浜の攻撃を抑え込みつつ、積極的な守備でもって相手にゴールを許さず。
自分たちのミスから失点、というパターンにハマってしまい、それが敗戦につながってしまった前2試合のことを思えば。集中力を切らすわけにはいきませんでした。
ただ、一方で。
次の1点もまた、決めることができない。
相手の守備というよりかは、自分たちの攻撃がいまひとつ、というところで。
これまでにもあったような、「そこは強引にでも自らシュートだろ!」というところでパスを選択してしまったりだとか。
そういった部分の、詰めの甘さ。
それが故に得点できずに敗れた、勝てなかった試合も少なくなかったことを思えば。
どうにも、いかんともしがたい気分に。
もっとやれるはずだし、もっとやらねばならなかったのに・・・。

それでも。
最後の最後まで、集中力を切らさず無失点。前半早々の2点を守りきり、見事勝利。
ホーム戦に続き、今季YS横浜戦の2連勝を達成。同時に、同カードの負けなしをまたも更新したのでした。
追加点を奪えなかったという課題の一方で、ミスからの失点で敗れた反省を活かす形で守りきり、無失点。しっかりと結果を残すことに成功したのでした。
100点満点の試合ではなかった。けれでも、それでも勝つことの大切さ。
あらためて、勝ち点3の重みというものを感じた試合であったかと。

今節の結果でもって、昇格の可能性が無くなったカターレですが。
それでも。
榎本が、試合後のコメントで語りました。
「来年につなげるために、悔しさを次の試合にぶつけないと。公式戦に無駄にしてよい試合なんてない。」
まさに、言う通り。
残り2戦となりましたが、消化試合でどうでもいい、などということは、あるはずがなく。
それでなくとも、FC東京U23も沼津も、前回対戦で勝てなかった相手。
勝たねばならない試合が、無駄であるはずがないのであって。
連敗をストップさせ、あらためて勝利の味をかみしめたからこそ。
残り2試合も、必ずや勝つ。
次節に向けて、精進を続けていかなくてはなりません。
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第32節 Y.S.C.C.横浜戦

2019-11-22 12:23:16 | カターレ富山
今季リーグ戦も残り3試合。続くアウェイ戦で、ニッパツ三ツ沢球技場にてYS横浜と対戦します。
まずは、連敗ストップ。
昇格の可能性が限りなくゼロに近いながらも残っているなか、それよりもなによりも。
これまでの積み重ねが無意味だった、ととられかねないような敗戦を、これ以上続けるわけにはいきません。
前節の八戸にしても、その積み重ねをしっかりと体現したことが勝利につながった、ということは明らかにみてとれたわけで。
それに対し、勝利にかける重さは同等以上であったはずのカターレが、力を発揮できずに今季ワースト戦績で敗れた、という。
ここで、「気持ちが切れてしまった」と、あえなく敗れて3連敗を喫してしまうのか。
それとも、たとえ目標の達成に至らずとも、これまで積み重ねてきた強さを存分に発揮して連敗阻止、勝利の歓喜を応援するファン・サポーターに届けるのか。
言うまでもなく、後者でなくては。
消化試合などではない。一戦必勝の気概を見せずしてなんとするか。
名実ともに「カターレ富山は強かった」という、そんな勝利を見せねばならないところです。

振り返れば、前半戦で八戸にホームで敗れて以降、4戦連続勝ちなしと低迷してしまったカターレでしたが。
その連続勝ちなしを脱したのが、ホームでのYS横浜戦でした。
遺憾ながら、今節もまた、低迷脱却を期して臨むことになってしまいましたが。
結果もまた前回同様、カターレの勝利とせねばならないところです。
現在17位のYS横浜ですが、だからといって楽に勝てるかと言えば、決してそんなことはないでしょう。
総得点47は、カターレと並んでリーグ3位。その攻撃力は侮れません。
FW浅川 隼人が13得点、FW進 昂平が12得点を挙げており、浅川は先日の沼津戦でハットトリックも記録しています。
前節のように自分たちのミスから守備が綻び、そこから攻め込まれたなら・・・失点してしまう危険は、かなり高いことかと。
半面、リーグワーストの失点が足を引っ張るかたちで順位が伸びていませんが、それでも過去最多・10勝を達成し、士気も高いことかと。
いかに守備に難があるとはいっても、それを的確に突いて得点できねば話にならない。
これまで幾度も繰り返してきたような、「チャンスは作るのだけれど決めきれない」という悪癖をまた露呈してしまった日には、勝てる試合も勝てなくなることでしょう。
それでなくとも、連敗ストップを成し遂げねばならない今節。
いかに、守備でミスせず、相手を勢いづけないか。
いかに、攻撃でしっかりと決めきり、イニシアティブをとるか。
あたりまえに、勝つ。
そんな断固たる決意のもとで、勝ち切らねばなりません。

期待したいのは、榎本。
各2失点で2連敗。ゴールを預かる守備の要としては、忸怩たる思いでいることかと。
そこを、しっかりと立て直すためには、やはり、ベテランとしてチームを牽引、鼓舞する力を、今こそいかんなく発揮するときかと。
かつて横浜Fマリノスの正GKとしてプレーしてきた榎本。そんな彼が、横浜の地に降り立つということ。
マリノスはこの土曜日はアウェイ戦。松本まで行けない、けれど、榎本が凱旋するなら見に行こうかーーーそんなマリノスサポーターも少なくないのではないかと。
そんな人たちに、今はカターレの正GKとして活躍する姿を、しかとみせつけてほしい。そう願います。
そして、横浜への凱旋と言えば。
横浜FCからレンタル移籍してきている前嶋にとって、ニッパツ三ツ沢球技場は、やはり特別なスタジアムでしょう。
昨年のアウェイYS横浜戦は平塚での開催でしたが、そこで勝利に貢献するゴールを挙げて故郷・神奈川県で錦を飾りました。
今回は、思い入れもひとしおであろうニッパツで、再び活躍してほしいです。

いまだ負けたことのないYS横浜戦。それでも、楽な試合だったわけでなく・・・とかく、アウェイ戦は苦戦していた記憶が。
昨年2018年は雨の降る中での試合、そのなかで監督が退場というアクシデントが。それを乗り越えて、どうにか勝利。
2017年は、当時のYS横浜のエース・辻 正男(現 群馬)がキレキレで、手を焼かせられました。なんとか負けを回避、ドローやむなしという試合。
2016年は・・・前半のうちにバタバタと2失点。後半に決定的な3点目を奪われ、これまでか、というなかで。
そこから怒涛の反撃、なんと4点を取り返して逆転勝利という、歴史に残る試合でした。
とまぁ、いろいろとあったアウェイYS横浜戦。
今回も、楽勝とはいかないでしょう。苦戦したとしてなんら不思議はなく。
けれども。
それでも、勝つ。
そんな意志を前面に打ち出した、そんな試合とせねば。

勝利に、こだわれ!!
積み重ねてきた努力は、経験は、決してメッキなどではない。それを、勝って証明しろ!!!
士気の高いYS横浜を、圧倒する強さを見せつけろ!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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リベンジならず、完敗。連敗を喫す ヴァンラーレ八戸戦

2019-11-19 06:02:38 | カターレ富山
0-2で敗戦。
たしかに、セットしたボールが動いてしまうほどの強風、晴れながらも5.9度という肌寒い気温、初めてのダイハツスタジアム、前回対戦での勝利から物おじしない相手・・・いろいろな要素からうまくいかなかった部分はあったのかもしれません。
それでも。
八戸がしっかりと自分たちのやりたいサッカーを完遂したのに対し。ハッキリ言って、勝てなかったのはカターレ側の自滅、といった感が強いです。

前節、良いパフォーマンスを発揮することが出来なかった柳下や陽次がスタメンを外れることに。代わって出場の代、伊藤と、稲葉と白石がスタメンに名を連ねました。
大旗の使用中止が求められるような強風の中でのキックオフ。
先の群馬戦、福島戦同様に、前半は風上を選ぶかたちとなりました。
しかし。
初めてのダイハツスタジアム。晴れたはいいけれど目に入ってくる日差し、そして強風。さまざまなやりにくさはあったこととは思いますが。
それにしたところで・・・相手の出足の良さもあったでしょうが、どうにも、本来のカターレらしい試合展開が出来ないままに。
攻勢に出ていたのは八戸のほう。それを何とかしのぎながら、となりましたが、こっちの攻撃に勢いは感じられず。
ボールをつなぎながら攻めていく、といういつものパターンには程遠く。そこでミスか?という場面も目立ち、勢いに乗ることが出来ませんでした。
そんななか、FW谷尾 昂也を中心に、向かい風の不利を感じさせないほど攻撃に勢いを見せていた八戸。もちろん、思うようないい形にできないところもあったでしょうが、それでも覇気はカターレのそれを上回っていたかと。
それが証拠に、というべきか。
27分、この日が初スタメンだったという高見 啓太に先制ゴールを許してしまうことに。
谷尾とうまく連携した、ということもありますが、それ以上に。
チャンスを逃さずにものにしてやる!という気迫のこもったシュートが見事に決まる、というかたちでした。
前節の長野戦でも決勝ゴールをJ初ゴールで決められたりとか・・・相手の気迫に屈するかたちでの失点。
そして、さらに35分。國分 将に追加点を決められてしまうことに。
どちらのゴールも、カターレ側の隙を見逃さず、かつ、チャンスでしっかりと決めきる!という姿勢が徹底したもの。むしろ、カターレ側がそれをしなければならなかったにも関わらず。
たまらず、前半のうちに稲葉に代えて椎名を投入。
プラン通りであれば、後半の勘所での起用であったであろうところ、なにかしなければどうにもならない、と。
その椎名、後半開始直後にビッグチャンスがありながら、ものにできず。
その後も幾度かチャンスはありながらも、不発。
逆に、後半に入っても主導権を握っていたのは八戸のほう。
中盤で大胆なサイドチェンジを仕掛けたりなど、冷静に状況判断しつつゲームをコントロールしていた差波。
そのプレーぶりは、我々がよく知る彼のもので。
それでも、いまはアウェイの白ユニフォームではなく、ホームの緑のユニフォームを着る選手。
中盤のてこ入れとして碓井、力を発揮しきれていない大谷に代えて苔口をそれぞれ投入するも、奏功せず。
結局、無得点のままに試合終了。
完敗と言える内容で、勝たねばならなかった試合を落として連敗を喫したのでした。

この試合を、事情を知らない第三者が観たとしたら、どう映ったか?
5位で、残り全勝を目指しつつ昇格を見据えたクラブと、J初年度ながら健闘が光り、最近調子を上げてきた8位のクラブとの対決。
緑のチームが5位、白のチームが8位と判断されたのでは?
最終盤には二種登録の高校生がJデビュー、という舐めプ・・・もとい、余裕をみせつけられ。
言い訳のしようがない完敗でした。
詰めの甘さから敗戦を喫し、連続負けなしをストップさせてしまった前節。その悔しさを、反省を今節にぶつけられたなら。
強風吹きすさぶなかでの試合も、初めてではなく。むしろ、同じアウェイ戦という条件で、近いところで2試合もあった。そのときの課題を今節にぶつけられたなら。
そういった継続性が、活かされず。
なにか、それこそ前回対戦で敗れた6月頃に逆戻りしてしまったかのような。
まるで、10戦連続負けなしだったのが、ただのまぐれかというような。
メッキが剥がれてみれば、残ったのは“チャンスを作り出しても決めきれず、そのうちに自分たちのミスから失点して勝てない”という、これまでのカターレとなんら変わりないのではないのか、と。
シーズンも最終盤、着実に地力をつけてきたことで、上位クラブにも十分に太刀打ちできるくらいに成長、それをホーム戦勝利でファン・サポーターに示してみせた八戸。
一方で、成長してきたと思えたのは、まやかしだったのでは?という完敗を喫したカターレ。
悲観的に過ぎる?
はたしてそうでしょうか。
「カターレ富山はJ2昇格を見据えたクラブである」
その大前提に対する、裏切り・・・と言っては言葉が悪いかもしれませんが、それでも。
この大事な局面で連敗を喫するようなクラブに、昇格を口にする資格なしーーーそう断ぜられたとして、言い返せないのでは、と。
もちろん、皆、懸命にやってはいるでしょう。
けれども。
昇格への望みが薄くなる中、それをプレッシャーと感じて力を発揮できず、結果、連敗してしまうというのは。
内容が大事で、目先の勝敗に一喜一憂すべきででない、という見方もあるかもしれませんが。
それは、絵に描いた餅というもの。現実は、目先の1勝が、1点が大事。
そのあたりをプレッシャーと感じて力を発揮できない、というのならば。一生懸命にやっている、なのに勝敗でゴチャゴチャ言われたくない、というのならば。
厳しい言い方をするならば、カターレ富山にとって必要ない、ということです。

実質的に、この連敗で終戦となってしまったカターレ。
一応、藤枝、群馬、熊本の各クラブが全敗しつつカターレが全勝した場合のみ、チャンスは残されていますが・・・非現実的としか言いようがありません。
なにより、そんな天文学的に低い確率よりも、自滅が継続して5連敗フィニッシュ、という可能性のほうが“現実的”とすら言えるでしょう。
もちろん、そんなことは願い下げ。
残り3試合。
昇格の可能性が消えてモチベーションが沸かない、などと言ってしまえば、勝てる試合も勝てなくなります。
見たいのは、ガムシャラに勝利を追い求める姿。すました顔で、したり顔で昇格失敗を受け止めてみせるポーズなどではありません。
言わずもがな、それは我々サポーターにも当てはまること。
最後まで応援し続ける気概を、信念を大事に。
残り少ないシーズンを、戦い抜くのみです。
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第31節 ヴァンラーレ八戸戦

2019-11-17 06:36:55 | カターレ富山
ホームスタジアムである県総での今シーズンの試合が終わり、残り4試合を実質的にアウェイ4連戦として戦うこととなるカターレ。
その初戦、本州最果ての青森県はダイハツスタジアムにて、ヴァンラーレ八戸と対戦します。
前節の敗戦によって、ただでさえ他力本願であるところのJ2昇格の可能性が一層狭まってしまったわけですが。
だからといって、あきらめムードでテキトーに流す消化試合、などということがあって良いはずがなく。
それでなくとも、前回対戦である6月のホームゲームでは敗れている相手。
連敗などもってのほか。勝たねばならない理由しかありません。

今節を含め、残り4試合はいずれもカターレよりも順位が下の相手であり、直接対決が昇格に絡むわけではありません。
けれど、だからと言って与しやすい相手であるわけではなく。
そのなかにあって、ある意味、いちばん厄介な相手が今節の八戸ではないかと思っています。
次節で対戦するYS横浜などは、2015年の初対戦以来1度も富山戦を勝てていない、ということで、実際どうかはさておき、あるいは苦手意識もあるやもしれません。
一方で、八戸。
今シーズンがJ参入初年度。逆転勝利というかたちながら、前回のアウェイ富山戦を勝利。今節のホーム戦も勝って連勝だ!という気概をもって待ち構えていることでしょう。
同じく昇格戦線で戦う群馬を相手に1-1のドローであった前節。
上位クラブがなんぼのもんじゃい!という思いを、5位・富山にもぶつけてくることは間違いないでしょう。
前線のメンバーがしっかりと機能し、ここまで43得点。後半戦に急上昇したカターレが47、ということを思えば。侮れないどころか、確たる脅威として対応せねばならないかと。
さらに。
今シーズンから加入している元カターレの佐藤 和樹に加えて、この夏の移籍で、やはり昨シーズンカターレでプレーしていた差波 優人が加入。地元出身選手としての大きな期待を背負いつつ、チームの主力として活躍しているようで。
差波の実力に関しては、昨シーズンのレギュラーであっただけに「知ってる」というところですが。
そんな彼が、今節は対戦相手。まさに、相手にとって不足なし、といったところかと。
八戸の他のメンバーにとっても、差波によってもたらされる富山の情報は有益であろうことは間違いなく。そんな相手を、アウェイの地でいかに打ち倒すか。
ただでさえ、連敗するわけにはいかない、勝たねばならないというプレッシャーがかかるなかで戦わねばならないカターレにあって。
どうにもこうにも難敵ですが、そこを乗り越えねば、先はありません。
引き分け以下で、自滅というかたちで即終了。
そんな状況に、いかに打ち克つか。
カターレ富山の真価が問われることになるかと。

6月の前回対戦で敗れ、そこから1分け3敗と4試合連続勝ちなしという低迷に陥ってしまったカターレ。
もし、の話をしても仕方ないのですが・・・。
前の試合で藤枝に逆転勝利、その試合も先制点を挙げたのはカターレ。もし、そのまま勝って連勝出来ていたら、あるいはその時点で勢いに乗れていたのではないか、とか。
もちろん、出来なかったことを悔いても詮無い話。
出来ることと言えば。
今節、しっかりと勝ってリベンジを果たすこと。それをおいて他はないでしょう。
期待したいのは、ボランチの選手たちの奮起でしょう。
言うまでもなく、得点がなければ勝てない。前線の選手が頑張ってシュートを決めることは当然としながらも。
そこにつながる攻撃をしっかり組み立てる中盤が頑張らねばならないことは明白でしょう。
前節のように、チャンスがありながらもものにできず敗れる、というパターンは、もうこりごり。
そのために、いかに自分たちのかたちを作って得点につなげるか。
前節、せっかくバースデーゴールを決めながらも苦い敗戦となった花井。もちろん、3試合連続ゴールを決めて、こんどこそ勝利の歓喜に沸いてもいいんですよ、と。
昨シーズン、背番号6をつけてチームの主力として活躍していた差波。その番号を継いで、やはり主力としてプレーする碓井。現在のカターレ富山背番号6が躍動する姿を、見せつけてほしいです。
そして、忘れてはならないのが椎名。
昨シーズンをもって富山を離れることとなった差波ですが、そのなかで気掛かりは椎名であったのではないかと。
青森山田高時代の先輩でもあり、過去の大けがからの復帰、そして、昨年11月の4度目の大けがを知るが故に。
それでも、不屈の闘志でもってリハビリを乗り越え、戦列復帰を果たした椎名。
かつてのチームメイト、今は対戦相手ですが。
差波に、健在ぶりをいかんなく見せつけてほしい。思い出の青森の地で、躍動してほしい。椎名 伸志ここにあり!というプレーぶりでもって、カターレを勝利に導いてほしいです。

10戦連続負けなしが途切れても、戦い抜く闘志までもが途切れたわけではないーーーそれを、勝利でもって証明せねばならない戦い。
もちろん、勝つ。
アウェイ八戸戦は初めてとなりますが。
伝統的に東北アウェイ戦が苦手なカターレ?
八戸も例外ではないなど、誰が決めたんだ。
ジンクスなんて、消化済みの「初物に弱い」だけでこりごり。それに上乗せさせる必要など、まったく無し。
むしろ、先の福島戦に続いて、東北アウェイ連勝!でいこうじゃないかと。

残り4戦、4連勝を期して。
リベンジマッチ、必ずや勝て!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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