行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

不発に終わり痛い敗戦。首位奪還ならず FC岐阜戦

2023-05-30 06:16:12 | カターレ富山
0-1で敗戦。
第11節のなかで、1試合だけ日曜の19時キックオフとなった試合。他の9カードが全て終了した時点での開始であり、勝てば単独首位浮上という状況でしたが。
前半早い段階の1点に泣くかたちで、小田切体制になってからリーグ戦初の無得点での敗戦。
下位に甘んじている岐阜だから勝てる、などという簡単な試合ではなかったけれど。
ホームで連勝を狙う相手の勢い、それを上回るクオリティを発揮できなかったということ。相手の気迫もさることながら、自分たちがもっとやらねばならなかったところで力を発揮しきれなかった、そんな敗戦。正直、モヤモヤします。
前節時点での上位4クラブが総崩れ、首位に立った鹿児島とも勝ち点差1。不幸中の幸いという表現は適切ではないでしょうが、それでも。影響は最小限ではありました。
けれど。
だからといって、それで良しとはならず。
また、「ここぞ!」という試合を落としたかたち。そのダメージは小さくないです。

今シーズン初のナイトゲーム。日曜の19時開始アウェイ戦ということで、応援に遠征するにはちと厳しいスケジュールではあったものの。それでも、比較的近いアウェイ戦、なによりも上位につけるカターレを是非とも応援したいという熱意。もっと少ないかと思っていた予想に反し、多くのファン・サポーターが長良川競技場にまで駆け付けました。
スタメンは前週の天皇杯1回戦をほぼ踏襲するかたち。右SBの鍋田がリーグ戦初出場となりました。マテウスが外れて椎名がスタメンに入り、松岡はベンチスタート。
開幕前の怪我で出遅れていたキャプテン・脇本が、今シーズン初のメンバー入りを果たすことに。

前半の12分という早い段階で、ンドカ チャールスに先制ゴールを決められてしまうことに。
防ぎようのない展開であったわけではなく、自分たちのマークのずれが招いた失点であり、悔やまれるかたち。
その後、さらに勢いづく岐阜に対して、後手後手に回ってしまった感のあるカターレ。
特にその勢いの差が顕著であったのが、両サイドでした。
DF松本 歩夢、MF村田 透馬らの圧力に対して、ついていくのがやっとであった鍋田。逆に反転攻勢をしかけるくらいでなければならなかったところ、その勢いは生み出せませんでした。
新卒ルーキーで、Jリーグデビュー戦。実戦経験の少なさは致し方ないところはあります。けれども。プロの世界にあって、それは言い訳にはできません。
もちろん、鍋田ひとりが足を引っ張っていたというわけではなく。
いろいろな選手を起用している、と言えば聞こえは良いですが・・・言いかえれば、今のカターレには絶対的なSBが確立されていないということ。
スカウティングで、そのあたりを重視して対抗策を練られた、という可能性も高かろうと。
相手の圧力に晒され、なかなか自分たちのかたちが作れない。
ボール回しも単調になり、前線へのつながりが悪くなり。
その前線の高橋や吉平らも下がって対処に追われることで、どうにも前への推進力に欠けてしまうと。

それでも、試合は90分の結果であるからには。いかに修正し、最終的な勝利へとつなげるか。
ハーフタイムでの仕切り直しの期待、そして、実際に後半開始時にシルバを投入など、策は講じましたが。
ただ、抜本的な改善には至らず。
59分に松岡を投入し、そこからいくらかかたちが出来始めたものの、得点の奪取にまでは結びつかず。
明らかに、余裕のあったのは岐阜のほう。
追加点こそ許さなかったものの、同点、逆転にかける勢いで相手を焦燥させることが出来ていたかと言えば・・・正直、足りませんでした。
スコアは動かないまま。
タイムアップ、0-1で敗れることに。

この試合で元日本代表・柏木 陽介が、アキレス腱断裂の大怪我から実に8ヶ月ぶりに実践復帰。岐阜サポーターを大いに沸かせました。
岐阜の選手たちも、「陽介さんのためにも!」と一致団結していた、ということなのでしょう。
怪我からの復帰ということなら、脇本もそうだったのですが。今シーズンのキャプテンに任命されながらも開幕前に怪我で離脱、忸怩たる思いでいたことでしょうが、それがようやく実践復帰。ただ、その試合を勝利で飾れず。
カターレのほうの思いが足りなかったとか、そういうことを言いたいわけではないですが。
あたりまえだけれど、相手だって必死にやっている。J2昇格を狙っている。
もちろん、うまくいくときもあればうまくいかないときもある。
けれど、だからといって仕方ないで済ませていいものではなく。
負けて得られるものも、無いとまでは言いませんが。
勝てなくて失うものとの比較にあっては、比べるべくもないでしょう。
勝利への思い、足りていたか?
省みて、戒めとせねばなりません。

ひとつ言えるのは、結果は結果として・・・敗戦として、出てしまったということ。
これまでも、「この試合を勝てば大きいぞ!」という試合に限って落としてしまう、ということを繰り返してしまっていたカターレですが。
最近も、せっかく首位に立ったからには連勝で勢いに乗るぞ!ということが求められた相模原戦を引き分けてしまったりだとか。
1試合だけナイトゲームであった今節、勝てば単独首位であることが確定していたなかで。それを、ものに出来ませんでした。
不幸中の幸いという言葉も適当ではありませんが、上位4クラブがひとつも勝てなかったという総崩れ状態で、勝って4連勝とした鹿児島に首位をさらわれたとはいえ、その差は1。影響は最小限であったとも言えます。
けれども。
それは、たまたま運が良かっただけで。
相模原に勝てなかったことで後退してしまった反省を、活かせなかったこと。
ただでさえ混戦であるなか、残り4分の3くらいあるなかで、目先の勝敗に一喜一憂するな、と言われそうですが。
そうではないと。
むしろ、目先のことに目を向けられずしてなんとする、と。
仮定の話をしてもしかたないかもしれませんが・・・これがもし、取り返しのつかないときにも同じことが言えるのか?と。
前節まで昇格圏2位以内にいたところ、3位に後退。これがもし、順位が確定してしまう試合で同じことが起こっても、仕方ないで済ませられるのか?と。
もちろん、飛躍した考えであり、考え過ぎの愚論ではありましょう。
けれど。
勝たねばならない試合を落とすことが、なににつながるか?これまで、なににつながってしまっていたか?
答えはシンプル。
J2復帰を果たせぬままに8シーズンも経過してしまった、ということ。
結果は変えられないけれども。
負ける試合があるのは仕方ない、で済ましていい、それをくりかえしていいわけでは、断じてないということ。
なぜなら、カターレは優勝を目指さねばならないクラブだから。
ただ単に所属リーグでなんとなくやっていればいいようなクラブであれば、とやかく言うことでもないでしょうが、カターレはそうではないのだから。
悲観的になれと言っているのではありませんが、根拠のない楽観視はしてはならない、と。
つまりは、まだ取り返しのつく段階ではあるものの、だからといって楽観すべきではない、と。
負けを引きずってはいけないものの、軽んじてはなりません。
まずは、連敗しないこと。
優勝を目指すクラブであるという自覚を、引き締め直さねば。
シーズンは、続いていくのだから。
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第11節 FC岐阜戦

2023-05-27 21:34:01 | カターレ富山
天皇杯の各都道府県代表決定戦および天皇杯1回戦の日程が組み込まれていた5月。それを経て、向こう半年は各クラブ揃った間断がない状態で進行していくこととなるJ3リーグ。
残りおよそ4分の3の日程で、カターレが優勝を目指していくにあたって。
リスタートとなる今節、アウェイでFC岐阜と対戦します。

「J3の銀河系軍団」と言われるほど、有名選手を擁する大補強を敢行した昨シーズンの岐阜であったものの。思いとは裏腹に、過去最低順位に沈むことに。
前日本代表コーチの上野 優作氏を監督に招聘し、出直しを図っている今シーズンの岐阜。ただ、ここまで10試合はなかなか結果が出せず、3勝2分け5敗と不本意な戦績。第5節から8節にかけては、4連敗も記録しています。
それでも、直近の公式戦では3連勝中。
岐阜県選手権を制して天皇杯進出を決定すると、前節・讃岐戦で勝利しリーグ戦の連敗をストップ。前週の天皇杯1回戦では、インカレ準優勝の新潟医療福祉大にてこずりながらも、それでも2-1で勝利。2回戦にコマを進めています。
そして迎える今節。ホーム長良川競技場で上位の富山を撃破し、手応えを確かなものにせんと待ち構えていることかと。
岐阜の選手たちのポテンシャルを鑑みれば、現在の順位が妥当かと言えば、そんなことはなかろうと。遅ればせながらもチームとしての歯車がかみ合ってきたということならば。現在の順位だけで侮ってかかるようなことなどは、あってはなりません。
現在2位のカターレ。それに甘んじるようなことがあってはならないのはもちろん、むしろ、「伊達に上位につけているわけではないのだな」と相手を感嘆せしめるだけのプレーでもって、立ち向かわねば。

首位と勝ち点差なしの2位につけるカターレと言えども、圧倒的な力でもってねじ伏せてきたわけではなく。
5月のここまで4試合を見ても。
先制ゴールを決められ、同点としたのは良かったものの、勝ちきれなかった相模原戦。
メンバーの大幅変更があったとはいえ、PK戦にまでもつれる大苦戦を強いられた富山新庄クラブ戦。
虎の子の1点を守り切るかたちでのウノゼロ勝利であった福島戦。
そして前週、内容が悪かったわけではないものの、もっと出来たのでは?との物足りなさもなきにしもあらず、という北陸大学戦。
決して順風満帆ではありませんでした。
それでも。
それでも、結果を残し続けました。負けてはならないプレッシャーに晒されながらも、しのぎ切った。
発揮した粘り強さというものを、今後のリーグ戦にフィードバックしていかねばならないカターレ。
その意味においては。
連敗を脱し、ホームでの上位撃破によって勢いを取り戻そうと息巻く岐阜。その思惑を、打ち砕かねばなりません。
これまでのカターレの積み重ねが、決して運やまぐれではないことを、勝って証明しなくては。
勝利につながる粘り強さを今節もまた遺憾なく発揮し、リーグ戦連勝、首位奪取へと繋げなくては。

期待したいのは、今瀬。
北陸大学戦にしても、福島戦にしても、攻めあぐねる展開というものがありましたが。けれどそれは、見方を変えたならば、“攻めあぐねる展開に出来ていた”ということでもあります。
後方のデイフェンスラインでしっかりと相手を封じ、自分たちの攻撃に転じていたからこそ。
そのなかでも目を惹いたのが、今瀬の安定感。
相手を抑え込むだけではなく、機を見ての鋭いスルーパスなど。彼の持つポテンシャルが存分に発揮されたならば、今節も危うからずというもの。
ここまでの両チーム比では、総得点で19のカターレと11の岐阜。総失点で12のカターレと11の岐阜。
岐阜にしてみれば、得点力でこそ水をあけられているものの、総失点ではほぼ差が無い。ならば果敢に得点を奪いにいって優位に試合を進めねば!というところかと。
そこに立ちはだかる今瀬。
是非とも力を示し、相手をシャットアウトする活躍を見せてほしいです。
もちろん、攻撃陣の奮起にも期待。
昨年の長良川での同カードでは、岐阜のエース・藤岡 浩介に先制ゴールを決められてしまったものの、安藤が前半終了間際に追いつく同点ゴール。後半は主導権を握ったカターレが、マテウスのPKで逆転、さらにシルバのダメ押しゴールで3-1の勝利を収めたのでした。
怪我からの復帰を果たしたシルバが、復活を印象付けるゴールでもってアピールできたならば。2シーズン連続でアウェイ岐阜戦でゴールを決めたならば。そんな活躍が見たいところです。

シーズン開幕からしばらく最下位であったYS横浜が、このところ調子を上げて6戦連続負けなしとしているように。必ずしも過去の実績どおりの展開となるとは限りません。なにかのきっかけで復調、あるいは転落することは、充分に考えられます。
そんななかで。
カターレが勝ち点差なしの2位につけている現状は?
運やまぐれであったなど、言わせてはならない。それを、結果でもって示さねば。
そのためにも、勝たねばならない今節。
連敗を脱し、ホームで連勝を目論む岐阜。それを打ち砕き、連勝を成し遂げるのはカターレだ!
その強い意志を、勝ち点3に、首位奪取につなげろ!
残り4分の3、半年のリーグ戦、ノンストップで優勝への道を、ひた走れ!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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したたかに勝ちきり1回戦突破。プロの矜持を示す 北陸大学戦

2023-05-22 20:50:51 | カターレ富山
2-1で勝利!
多くの時間でボールを支配し、試合を優勢に進めたカターレ。前半に高橋のゴールで先制点を奪うと、後半開始から間もなく鍋田のプロ初ゴールで追加点。
その後失点して1点差とされるも、慌てたり動揺したりすることはなく。自分たちのサッカーを貫き、同点・逆転を許さず。
大学生チームの挑戦を退け、プロの面目躍如。高岡の地に詰めかけたファン・サポーターに勝利を届けたのでした。

ちょうど1年前の天皇杯1回戦以来となる、高岡スポーツコアでの公式戦。
空は晴れ渡って眩しい日差し。ただ、バックスタンドからメインスタンド方向に強風が吹き、試合を通して勢いは衰えず。その影響を考慮しながらプレーせねばなりませんでした。
スタメンは、概ねリーグ戦から大きくは変わらなかったものの。期待していた松岡は、メンバー外。
そのあたりは、考え方ひとつというか。
一定の試合間隔をキープしつつ試合勘を維持するという考え方もあれば、リーグ戦に集中するためにも影響のないところではしっかりと休んでおく、という考え方もあるでしょう。どちらが良いか悪いかではなく。
GK平尾が引き続き出場、福島戦は累積警告で欠場していた坪川が復帰、松岡に代わりマテウスがスタメンに、などあったなかで。
目を惹いたのが、両SB。左に神山、右に鍋田という若い選手たちが起用されました。新卒ルーキー・鍋田にとっては県選手権決勝・富山新庄クラブ戦に続いて2試合目となる公式戦出場。延長まで含めた120分フル出場の経験を糧に、この試合でもしっかりと頑張ってほしい、と。

試合のほうは、守る北陸大学をカターレがいかに崩して得点につなげるか?という展開で進行することに。
実力的に差がある相手に対しては、しっかりと守備を固めつつ反撃の糸口をつかむというのは定石ですが。
2年前、FC北陸として対戦したときには、もう少し自分たちから仕掛けるアグレッシブな姿勢を見せていたような気がしていただけに、少々意外な気もしました。
そのあたりは考え方、戦術というものなので、良いか悪いかではないのですが。
そんななかで、自分たちのペースで試合を動かし、得点への道筋をつけるべくプレーを続けたカターレ選手たち。
攻守の切り替えスピードを上げること、積極的にボールに絡んでいってマイボールとすること、などなど、普段のリーグ戦でも気をつけている点について、この天皇杯でも変わらず注意を払いつつプレーすることに。
実際、ほぼ相手陣内でプレーを続けた前半。
プレーの質において、プロであるカターレの側が上回っていたことは、あるでしょう。
それでも。
引いて守備を固める相手に対し、自分たちで仕掛けて状況を打破、得点につなげねばならないというシチュエーションは、この先のリーグ戦においても、必ずあること。
それだけに。いかに状況を好転させて得点につなげるかは、相手云々ではなく、他ならぬ自分たちの問題として真摯に取り組まねばなりませんでした。

そんななか、34分。
ゴール前の混戦から押し込むようなかたちで、高橋がゴール!欲しかった先制点を奪うことに成功。
あるいはオウンゴールか?というふうにも見えましたが、それでも。
ここまでリーグ戦でチーム最多6ゴールを挙げている高橋が、勝つことを宿命づけられた天皇杯の舞台でも、しっかりと結果を残したということ。
これまでのリーグ戦での積み重ねが活きたゴール。それは、今後も続いていくJ3の戦いでも活かされていく。経験値をアップさせた、そんなゴールであったかと。

北陸大学側としては、前半をなんとか無失点でしのぎつつ後半勝負、というプランを描いていたことかと。だからこその、引いてカウンターという戦術であり。そんななか、してやられた先制ゴール。
とはいうものの、0-1ならば想定内、むしろ1点だけならば上等という類のものであったかと。その1失点で大崩れすることはありませんでした。
迎えた後半、カターレ側のキックオフでしたが、その直後から。
やはり、と言うべきか。北陸大学のプレーの強度が上がった、ギアが入ったような印象を受けました。
まずは早い段階で同点、選手交代などを踏まえつつ、逆転をめざしていこうと。

それでも。次の1点は、カターレにもたらされることに。
相手がプレー強度を高めるなか、後半開始から4分という早い段階で。
前線の安藤らがなだれ込んで波状攻撃をかけた流れから、上がっていた鍋田が果敢にシュート。グラウンダーのボールがゴールに吸い込まれ、ネットを揺らしました。
鍋田にとって、プロ初ゴール。公式戦出場2試合目にして、確かな実績を残すことが出来たのでした。
2年前の松岡がそうであったように。天皇杯でプロ初ゴールを挙げ、そこからチームの信頼度を深めていき、やがてカターレに欠かせない選手へと成長していったという。
地元富山出身の鍋田もまた、このゴールをきっかけに飛躍、カターレの顔と言えるだけの選手へと成長していってほしいです。

ただ、2点差とされても食い下がってきた北陸大学。焦って自滅ということもなく、自分たちにやれるだけのことをやるんだ!という姿勢にブレはありませんでした。
そんななか、67分。
FKから頭で合わせられて失点、1点差に詰め寄られてしまうことに。
1点差では、セーフティーリードとは言えない。また紛れがあれば、追いつかれてしまうこともありえる、そんななかで。
それでも、慌てなかったカターレ。
マテウスに代わって途中出場のシルバ。負傷でしばらく離脱していたものの、戻ってきました。さすがにまだ本調子ではないかもしれませんが、それでも。リーグ戦4試合連続得点など、その力は確かなものであるだけに。そのシルバの帰還は、応援するファン・サポーターを勇気づけました。
そして、1点差に詰め寄られて守備が瓦解しては元も子もなかったでしょうが、そうはなりませんでした。
最終ラインを統率する今瀬が、その持ち味を存分に発揮。高い集中力をもってしっかりとプレーし、相手に好きにプレーさせませんでした。
突き放す追加点を奪えないままに時間が過ぎるという、良くは無い状況が続いていた中にあっても。それでも焦る必要はないと思わせたのも、ひとえにそんな守備があったからこそと言えたでしょう。

突き放す追加点を挙げられたらなお良かったけれど、なかなかうまくいかず。
それでも。
集中力をキープしたまましっかりとプレーを続け、勝ちきったこと。リーグ戦にも続いていくであろう手応えを得たこと。それがなによりも大きいです。
特に、初ゴールを挙げた鍋田。
たしかな実績を積み上げられたこと。果敢にシュートを放ち、それが得点に、勝利につながったという手応え。それらは、きっとこの先のリーグ戦にも生かされていくはずです。

この天皇杯1回戦の結果・・・J3クラブ同士の戦いで敗れた鹿児島はさておくとして。八戸、沼津、奈良、鳥取の各クラブが敗れ、1回戦敗退となりトーナメントから姿を消すこととなったのでした。
カターレとて、決して他人事ではなかったなかで。
強かに勝ちきり、1回戦突破。次戦へとつながることとなりました。
それも、ここまで粘り強く戦い、結果に結び付けてきた今シーズンここまでの経験があってのこと。それが、この1回戦でもしっかりと活かされた。それ故の勝利とも言える、その価値の大きさ。

トーナメント2回戦で対戦するのは、J1の京都。6月7日、京都府・たけびしスタジアムでの試合となりますが。
まずは、次節のアウェイ岐阜戦に向けて。
チームの積み重ねてきた経験が結果につながるという、その実感を糧に。
この勝利で得た経験もまた加味するかたちで、次なる勝利へと繋げていかねば。

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天皇杯1回戦 北陸大学戦

2023-05-20 15:44:18 | 日記
5月に地元・富山県で開催される公式戦3連戦の3戦目。1年ぶりとなる高岡スポーツコアで行われる天皇杯1回戦。石川県代表・北陸大学と対戦します。
プロのプライドにかけて負けられない、勝たねばならない一戦。
それでも、先の富山新庄クラブ戦でのPK戦にまでもつれた薄氷の勝利のこともあり。
ゆめゆめ油断してはならない、さりとて積極性を欠くわけにもいかない。
リーグ戦ではない、けれどもそのリーグ戦にもつながる意味ある試合。軽んずるわけにはいきません。
富山県代表の威信にかけて、必勝を誓い向き合わねば。

2年前、天皇杯1回戦で石川県代表・FC北陸と対戦したカターレ。北陸大学の2ndチームが下剋上というかたちで天皇杯に進出、石川県代表として富山県代表と対戦したかたち。
その当時の1,2年生が中心となっていたFC北陸メンバーが今回、トップチームの北陸大学として、あのときと同じ高岡スポーツコアにてカターレ富山と対戦することとなります。
2年越しのリベンジマッチとして臨む選手もいて、あるいは単にJ3クラブと対戦するという以上のモチベーションで挑んでくるのではなかろうかと。
その2年前の試合では、カターレが8-0というスコアで勝利しましたが。
スコアだけ見れば圧勝、大楽勝であったようにも見えますが、実際はそうではありませんでした。
これがもしも、あまりに実力差があり過ぎるような退屈な試合であったならば。逆転が難しい3点差くらいついた時点で、相手が戦意喪失して雑な試合になっていたならば。それなら、多くても4点か5点止まりで、あとは流して時間を経過させていたかもしれません。
それが、8点を獲るに足る試合であったということ。
失点して差がついてもなお、試合を投げ出すことなく真摯に向かってきたFC北陸。それに対して敬意をもって、得点を続けることで応えてみせたカターレ。
大差はついた。けれど、決してリスペクトを欠くことのないフェアな試合であった、そう思います。
そのときのことが思い出されるからこそ。
今回もまた、好ゲームを期待したいところです。リベンジを期して挑んでくる相手に敢然と立ちはだかり、今回もまたリスペクトをもって返り討ちとせねば。

かつては8月頃に開催されていた天皇杯1回戦ですが。恒例の元日決勝とはならず12月9日に決勝戦となる今回大会ならなおのこと、近年は5月のこの時期の開催となっています。
シーズン序盤戦からもう1段階チームの底上げを図るにあたって、レギュラー以外の選手の公式戦起用といった面もある、この天皇杯1回戦ですが。
前の試合から中2日というタイトなスケジュールでもあったことで、メンバーをほぼ総とっかえとした県選手権決勝とは違い・・・1週ごとの試合間隔を掴んでいく意味で、あえてレギュラーを起用するという方法もありますが。
前々回、前回の天皇杯1回戦の指揮を執った石﨑前監督は、リーグ戦レギュラーを基準にしつつ少数だけ変更、という方針を採ってきました。その意味で、小田切監督がこの試合にどう臨むかは、当日の発表を待つとして。
期待したいのは、松岡。
今回の対戦は、相手の北陸大学の選手にとって2年ぶりのリベンジの機会かもしれませんが。同時に、松岡にとっても2年ぶりの再戦となります。
当時大卒1年目のルーキーであった松岡。その試合で、自身プロ初ゴールを決めています。
彼自身、プロとしてどれだけやれるのかをはかる腕試しの要素もあった出場。自分とそう変わらない年齢の大学生を相手に、あらためて自身をみつめ直す契機となった試合でもあったかと。
あれから2年。
その実力はチームの欠かせない戦力として知られるところとなり。そして今シーズン、高橋から背番号8を受け継ぎ、チームを引っ張る立場であることの認識を新たにしているところ。
リーグ優勝を目指すカターレにあって、欠くことのできない選手として。2年分の成長を、プロの世界でもまれてきた力を、挑んでくる相手に見せつけるべき。
2年ぶりの高岡スポーツコアでのゴール、大いに期待したいです。

カテゴリの差はあっても、同格。富山県代表と石川県代表。その格に差はありません。
毎度毎度言っていることではありますが・・・これを最後にせねばならない。
本当に格に差をつけるとするならば、それはJ2以上のカテゴリに属して天皇杯に無条件出場すること。それがあって初めて格上と言えるのだから。
プロを相手に、失うものなく挑みかかってくる大学生チーム。
対して、同格でありながら、失うものを抱えるカターレ。それは、プロの誇り。
先の富山新庄クラブ戦を例にとるまでもなく、苦戦を強いられる可能性は少なからずあります。
守るべきものを抱えながら、負けたら終わりのプレッシャーに抗うことは、やはり容易ではありません。
それでも。
勝ちきる強さを、見せねば。
今季J3でここまで2位につけている力が紛い物ではないと。プレッシャーを跳ねのける力を、この試合でも見せねば。

富山のプライドをかけて。
プレッシャーを跳ね返し、価値ある勝ちを!!!

勝たれ!!!富山!!!!!
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粘り強く戦いウノゼロ勝利!勝ち点差なしの2位浮上 福島ユナイテッドFC戦

2023-05-16 02:52:08 | カターレ富山
1-0で勝利!
メンバーの大幅な入れ替えがあったとはいえ、スコアレスのままにPK戦、それを制して辛くも勝利し、天皇杯進出となった県選手権決勝。
そんな前週の反省を踏まえて臨まねばならなかった、ホーム福島戦。
そこで活躍を見せたのが、まさに課題を克服せんと臨んだ選手たちでした。
相模原戦からスタメンとして唯一人連戦となっていた柳下が、自身2年ぶりとなるゴールを挙げれば。
守っては、公式戦初出場を経てJデビューとなった平尾が、気迫のディフェンスで無失点。
追加点こそ挙げられなかったものの、ピンチもしのぎ切ってのウノゼロ勝利。しっかりと勝ち点3を積み重ね、首位となった長野と勝ち点差無しの2位へと浮上することとなったのでした。

時折雨もパラついたものの、おおむね曇りというピッチコンディションのなかでの試合。前週の雨の中での試合に比べたら、良コンディションとも言えました。
スタメンの中で目を惹いたのは、やはり平尾のJデビュー。前週の公式戦初出場に続き、高卒2年目で初めてJリーグの舞台に立つこととなりました。
左SBには、安光が。前週はイエロー2枚で退場、1人少ない状態を招いてしまった悔しさがあっただけに。汚名返上のチャンス、しっかり活かさねばと。
そしてもうひとり、累積警告で出場停止の坪川に代わり、柴田が今シーズン初のスタメン起用となりました。前節の相模原戦から上記3人を入れ替えて臨むことに。

試合は序盤からカターレのペース。
出場メンバーが違う上に、対戦相手も違うチームである以上、単純な比較は出来ないにせよ。それでも、先の富山新庄クラブ戦よりもしっかりとカターレのやりたいサッカーが出来ていたような印象を受けました。
そのあたり、チームとしてしっかりと無得点に終わってしまった新庄クラブとの対戦を反省し、フィードバック出来ていた、ということだったのでしょう。
そんななかで、21分のFKの場面で。
相手とのラインの駆け引き、それを踏まえつつ末木が蹴り出したボールに飛び込んだ柳下。しっかりと首を振って頭で合わせると、ボールはGKの頭上を越えてゴールに吸い込まれ。見事に決まり、先制に成功したのでした。
柳下にとって2021年5月以来2年ぶりとなるゴール。その間、大怪我で長期離脱もあり、苦しい時期が続いたりもしましたが。再び得点でチームに貢献できたこと、そしてホームのファン・サポーターから喝采を浴びたこと。復活を信じて真摯に取り組んできた努力が、大きな結果に結びついた瞬間。その心中はいかばかりか。
前週の新庄クラブ戦で公式戦での連続試合得点はストップしたものの、リーグ戦では止まらない。昨シーズンから続く得点試合は、19に伸びることとなりました。

勝利への道筋をつけたカターレであったものの。それでも、油断するわけにはいきませんでした。
思い起こせば、昨年のアウェイ福島戦。
チーム最多記録を更新する6連勝を成し遂げ、7連勝を目指して臨んだ試合で、前半に神山のJ初ゴールで先制に成功。このまま一気に!といきたかったところ、追いつかれて1-1のドロー、記録が途切れてしまった、ということが思い出されただけに。
今シーズンの福島も、先の長野戦では前半で2失点という状況で試合を折り返しながら、後半3得点で逆転勝利を挙げています。もちろん、その再現も意識しているであろうことは確実。ならばこそ、1点で安心するわけにはいきませんでした。
ハーフタイムに改めて指示することで立て直しを図ることは、十二分にあり得たのだから。

しかして、後半戦は同点、逆転を狙う福島の攻勢に晒されることに。
それでも、選手それぞれがしっかりと体を張り、ゴールを許さなかったカターレ。
安光などは、退場の無念の記憶も新しかったところ、「また自分のプレーで迷惑をかけることになってしまったらどうしよう」という思いも、無かったわけではないだろうと。
けれど、それを振り切って果敢にプレー。集中を切らすことはありませんでした。
そして、スタメン抜擢の期待に応えたのが、平尾。
実際のプレーぶりを見るのは前週に続いて2度目ですが、明らかに、新庄クラブ戦よりも良くなっている。
やはり、実戦に勝る経験は無し、ということなのでしょう。
いかにカテゴリが下の相手と言えど、だからといって100%勝てるという保証があるわけではなかった新庄クラブ戦。実際、ドローに判定決着があったならば負けていたのでは?というくらいに苦戦を強いられました。
それに、プロとしては望ましくないどころではないアマチュアに敗れるという状況も・・・ないわけではないどころか、実際にあった。2015年を知る選手は、いまや椎名ひとりではあるものの、それでも。
負けたら終わりという試合。
それでも、勝った。PK戦でのシュートストップを含め、勝ちきったという手応えを得た平尾。
そして迎えた、今節。
「緊張から上手くプレーできなかった」とはコメントしていたものの。それでも、上積みのほうが多かったことは、一目瞭然でした。
その平尾が真価を発揮したのが、試合も最終盤。食い下がる福島に猛攻を受けて防戦を強いられたカターレであったものの。
果敢に飛び出してパンチング、至近距離からの枠内シュートをはじき出してみせるなど、鬼気迫るようなプレーでもってゴールを死守。まさにゾーンに入ったような状態でした。
そして、5分あったアディショナルタイムも耐え凌ぎ。試合終了。
虎の子の1点を守り抜き、クリーンシートを達成。ホーム無敗を継続することができたのでした。

男子三日会わざれば刮目してみよ、などといいますが。
先のプロデビュー戦となった県選手権決勝を経て、手応えと自信を掴んだ平尾。
怪我を乗り越えて持ち味を取り戻し、決勝ゴールを決めてみせた柳下。
今シーズンここまで不動のレギュラーではなかった選手たちが奮起、チームに勝利を呼び込んだ価値は、やはり大きいです。
特定の選手だけが活躍するのではない、チームの底上げがなされているということ。
それは、今節途中出場した陽次や、やはり怪我明けである林堂などについても言えることであり。
チーム一丸。
前節時点での4位から、勝ち点差無しの2位へと浮上したカターレ。
手応えを感じる勝利であったかと。

次週は天皇杯1回戦。リーグ戦ではないけれど、だからといって軽視して良いわけでは決してなく。
成長のチャンスであること。それを、今節の平尾がひとつ証明してみせたかたち。
1年ぶりの高岡スポーツコアでも、チームの団結力を、勝つ姿を見たい。
さらにレベルアップしたカターレを目指し、取り組んでいかねば。
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