行く末遠ければ

生まれも育ちも富山県砺波市
地元サッカークラブ・カターレ富山を応援するブログ

要所で得点。冷静に試合を運び、1回戦突破 FC刈谷戦

2019-05-28 06:25:41 | 日記
2-0で勝利!
負けたら終わりの一発勝負、1年ぶりの高岡スポーツコアのピッチ、なによりも気迫あふれる刈谷の攻勢。
先の県選手権決勝は、さすがに大学生との力の差が歴然、という試合でしたが。カテゴリ的には2つ下とはいえ、決して楽な試合などではありませんでした。
それでも、勝ち切った。
ピンチもあったもののしっかりと零封。地元での天皇杯1回戦をしっかりと突破し、次なる2回戦へと駒を進めたのでした。

季節外れの高い気温が与える影響が懸念されたなかでの試合となりました。
前半、後半ともに試合時間中盤あたりで給水タイムがとられる場面も。薄曇りで直射日光の厳しいなかではなかった、というのは救いであったかもしれませんが。
ほぼ総入れ替えであった県選手権決勝とは異なり、前週のガンバ大阪U23戦からは7人のスタメン変更。別チームとまでは言わないまでも、それでも控え主体の構成での試合と言えたかもしれません。

対するは、公式戦では11年ぶりに相まみえる刈谷。トレードマークたる赤タスキを、久しぶりに目にすることとなりました。
その刈谷、長らく長野で中心選手として活躍してきた佐藤 悠希を中心に、攻撃的なサッカーを展開。積極的に攻め入ってきました。
出場メンバーの違い、戦術の違いなどから、単純に比較することはできませんが・・・「今シーズン、これだけ攻められたことって、あんまりないんじゃないか?」と。
カテゴリ的には2つ下かもしれませんが、その差をあまり感じさせなかった刈谷。もちろんトーナメント戦の戦い方とリーグ戦の戦い方とは同じでないかもしれませんが、それでも。
ボールポゼッションで上回り、主導権を握っての試合進行が、いつしかあたりまえのようになっているなかで。果敢に攻め込まれるところを受けて立つ、というシチュエーションは、なかなかに緊張感がありました。
それだけに。なんとかチャンスをものにしての先制点を奪うことが、何よりも肝要でした。

そんななか。30分に、待望の先制点が。
CKの流れから、伊藤のクロスに外から飛び込んだルーカスがヘッド!ドンピシャのタイミングで決まり、見事にゴールを奪ってみせたのでした。
引き分けのない完全決着のトーナメント戦における先制点の重要性については、多くを語るまでもありませんが。
例えば、不意にペナルティーエリア内でボールがぶつかったところをハンド判定、PKで失点、とかいうような事故のような失点も、無いとは言い切れません。
それだけに、決めるべき時に決める―――リーグ戦でも再三にわたって言われ続けているところの、「決定力」。それを、勝たねばならない試合で見事に決めてみせた。
一筋縄ではいかない相手であるからこそ、余計にそのゴールが価値あるもののように感じられました。

とはいえ、先制点を奪われてしまったことで戦意喪失、とはならなかった刈谷。その積極性は、後半に入っても衰えることはありませんでした。
実際、ゴールポストに救われるかたちで難を逃れるという、冷や汗ものの場面もあったり。
ゆめゆめ油断するわけにはいきませんでした。
後半のなかばにも給水タイムがとられ、もうひと踏ん張り。勝利に向けて、次の1点が重要となりました。
迎えた78分。その重要な次の1点が、カターレにもたらされることに。
表現として適当かはわかりませんが・・・言うなれば、「なんとなく前線に通ったクロス」に対し、ストライカーとしての嗅覚が反応した、ということでしょうか。ボール付近の両チームの選手のなかで、いち早く反応したのが田中でした。
冷静に蹴りこみ、試合を俄然優位に立たせる2得点目。勝利をグッと近づけたのでした。
県選手権決勝に続き、この天皇杯1回戦でも勝負強さを発揮してゴールを決めてみせた田中。その勢いをリーグ戦にもつなげて、本領発揮、ゴール量産へと結び付けてほしいところです。
途中交代で出場した大谷にもビッグチャンスがありました。
そのスピードでもって前線を駆けまわり、相手GKが飛び出してきたところを見計らってループ気味のシュート!
そのまま無人のゴールへと吸い込まれる・・・はずが、枠外へ。「うあーっ!」という悲鳴のような嘆息が響くスタンド。
なんというか・・・そこを、決められるようになったなら。
間違いなく、良い素質は持っている大谷だけに。
ひとつ、きっかけをつかむゴールが挙げられたならば・・・。
覚醒が待たれます。
リードを広げても、それでも油断できなかった刈谷の攻勢。
実際、ゴールを揺らされてしまったもののオフサイド判定、という危ない場面も。最後の最後まで、気を抜くことは出来ませんでした。
そんななか、耐えきったカターレ。しっかりとゴールに鍵をかけた太田を中心に守り切り、タイムアップ。無失点で勝利を挙げることができたのでした。

試合後、刈谷の選手たちがカターレのサポーターが陣取るスタンドの前にまで来てあいさつしてくれました。惜しみない拍手で応えたサポーターたち。
実際のところ、歯ごたえのある相手でした。格上、格下という意識なく、緊張感のある好ゲームが展開された。そう言い切っていい試合であったかと。
そんな試合で、見事に勝ち切ることが出来た。勝ったからそれでいい、という試合でなく、しっかりと内容を伴ったなかで勝ち切った試合。貴重な経験値を得ることが出来たと言えましょう。
11年ぶりの対戦となった刈谷ですが、好ゲームをありがとう、というリスペクトを捧げたい。そう感じました。

1回戦を突破し、7月に行われる2回戦へと駒を進めたカターレ。
次なる相手は、J2の町田ゼルビア。
今回出場した選手ばかりでなく、スタンドから見守った他の選手たちもまた、次なる戦いへと気を引き締めたことでしょう。
その2回戦につなげるため、まずはリーグ戦。
昨日より今日、今日より明日、より強いカターレとなって、その日に向けて精進していかねばなりません。
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天皇杯1回戦 FC刈谷戦

2019-05-26 05:35:26 | カターレ富山
2週前の県選手権決勝を制し、富山県代表として臨むこととなる第99回天皇杯。
その1回戦、昨年に続き高岡スポーツコアを会場に、愛知県代表のFC刈谷と対戦します。
カテゴリが下のクラブだから勝てる、とは限らないのが一発勝負のトーナメント戦。もちろん、相手もJクラブ相手に一泡吹かせてやろうと乗り込んでくること請け合い。
プレッシャーもかかるでしょうが、それを承知で乗り越えるだけの気概を見せ、勝利せねばなりません。
それでなくとも、いつもの県総ではないとはいえ、ホーム戦。地元のファン・サポーターの期待に応えねばならないという意味においては、なんら変わりなし。
いつもどおりでないからこそ、いつもどおり。勝ち切るしたたかさを見せ、富山県代表としての意地を示さねば。

FC刈谷との公式戦での対決は、カターレ発足初年度の2008年JFLにおける対戦以来のこと。実に11年ぶりのこととなります。
当時はカターレの前監督であった浮氣監督が指揮を執っており、ホームスタジアム・県総で敗れた唯一のチームでもありました。
その後のアウェイでの対戦は、エース・長谷川 満のJFL通算100ゴールなどでリベンジに成功。その勢いを終盤戦の活力とし、J昇格という悲願へと結び付けたのでした。
白地に赤タスキというインパクトあるユニフォームとともに、対戦クラブの中でも印象に残るクラブであったことが思い出されます。
その後、現J2である金沢との入れ替え戦に敗れるかたちでJFLから降格。カターレもまた、J2からJ3に降格と、お互いに紆余曲折はありましたが。
当時のJFLで、カターレのクラブ公式戦初勝利の相手であったアルテ高崎が、既に消滅してしまっていたりもします。
そんなことを思うならば。いろいろあったとはいえ、こうしてまた再び相まみえる機会があることは、なかなかに感慨深いものかと。

昨年の同じ天皇杯1回戦、そして先日の県選手権決勝を鑑みても、今回もまた、大幅にメンバーを入れ替えてのいつもと違う編成で臨むのではないかと予想されます。
昨年のおこしやす京都戦にしても。カテゴリ上位の貫録を見せて圧倒とはならず、むしろ1-0でどうにかこうにか勝った辛勝、という内容でした。
今年もまた同じ轍を踏まないとは限りません。
試合経験が少ないメンバーだから苦戦、なんてのは言い訳にしかならず。下位カテゴリ相手に負けられないというプレッシャーも重ねてかかるなかで、いかに力を発揮するか。
1発勝負の取り返しのつかない対戦であるからこそ。ある意味、いつものリーグ戦以上の気概でもって臨まねばならない、難しい試合ともいえるかと。
期待したいのは、大谷。
レギュラーメンバーに食い込んでいかねばならないなかにあって。他の控えメンバーに比べても出場機会は多いほうではあるものの、未だノーゴール。確かな実績を残すことが求められています。
そんな彼にとっては、アピールの大チャンス。一筋縄ではいかないであろう相手であるからこそ。そこで大いに活躍してみせることこそが、今後の飛躍への近道であろうことは間違いありません。
練習試合とは当然ちがいます。負けたら終わりの公式戦。そこで力を発揮する、ゴールという明確な結果を残してみせるという経験は、必ずや自信につながるはず。ならば、それを成し遂げない理由などありません。むしろ、成し遂げねばならない理由しかありません。
昨年の同じ天皇杯1回戦を思えば、今回もまた、大差で圧勝という展開にはならずに僅差の試合となるかもしれません。
けれども、だからこそ。
そこで結果を残してみせる強さを発揮できたなら。そんな活躍を望みます。

他会場に於いて、同じ元J2のJ3クラブが大苦戦。
群馬が0-0のまま延長戦にまでもつれ込む辛勝。そして讃岐が、リードを許す苦しい展開からなんとか追いつき、PK戦で薄氷の勝利。
控えメンバー中心の編成であったことも考えられるにせよ。それをふまえてなお、大苦戦を強いられてしまったことは事実。
カターレもまた、そうなってしまわない保証など無く。不覚を取って1回戦敗退、となってしまう可能性も、ありえないわけでもなんでもないのであって。
県代表としての立場は、同格。しかし、それでも。
それでも、Jクラブとしての威信にかけて。
11年ぶりの対戦を、しっかりと勝利して“勝ち越して”みせるためにも。
必要なのは、勝利。
5月とは思えない厳しい暑さが予想されるきつい試合とはなりましょうが。
それでも、勝つ。
勝って、次に繋ぐ。富山にカターレあり、その誇りを勝利への原動力に。

プライドをかけて、戦え!
まずは、1回戦突破!来年の無条件出場に繋がる、勝利を!

勝たれ!!!富山!!!!!
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攻撃的サッカー対決を、気迫で制す!今季最多3ゴールで勝利! ガンバ大阪U23戦

2019-05-19 20:06:28 | 日記
3-1で勝利!
不本意な戦績、ひとえに決定力不足からなる停滞を振り払わなければならなかった今節。
監督が「正直に言うと勝つ事が出来てラッキーだったと思っている。もしかしたら今節は、昨シーズンも含めて悪い内容だったかもしれない。」と振り返った試合ではあったものの。
それでも、なんとかした。
先制点を挙げ、追加点を挙げ。ショックなかたちで失点するも、突き放す追加点。さらには最後まで集中力を切らすことなく抑え込んでの勝利。
上手くいったところも上手くいかなかったところも含めて。なんとかしたい、なんとか勝ちたいという気迫が決定力不足を打ち破り、今季最多得点での勝利を呼び込んだ。そう思います。
なんとかしてみせた、という自信を胸に、さらなる飛躍を遂げねば。

ほとんど総入れ替えであった前週の県選手権決勝。そこからレギュラーメンバーに戻すような編成となった今節のスタメン。今瀬がメンバー外となり、代わって代がキャプテンマークを巻いた、という変化くらいでしょうか。
対してガンバ大阪U23は、やはりトップスコアラーの食野がトップチーム合流のために帯同せず。
控え選手がGKを含めて3人、全14人のメンバーの半数がユースの選手という、U23どころかU18では?というくらいの編成で乗り込んできました。
ただし、J3リーグ経験の少ない若手が相手だから低レベル、なんてことは、全く無く。
むしろ、全く逆の印象。
リーグ戦も今節で9試合目、ほぼ半分の相手と対戦してきたわけですが。そのなかでも、見劣りしないどころか、むしろ比較しても上手いチームだ、と思わせたくらいで。
攻撃の際にも、斜め後方から前を走る選手の足元にピタリと合わせてみせたりとか。ゴール前での揺さぶりも、各々がしっかりと次をイメージしながら連動していたりだとか。
トップチームで出場しながらバリバリとプレーしていないというだけで、伊達に名門クラブの一員として名を連ねているわけではない―――その力の片鱗が垣間見えた、というか。
若い選手たちとはいえ、個々の力は侮りがたく。緩いプレーをしていたのではやられてしまうような危険さを、ひしひしと感じさせました。

試合が動いたのが、31分。
ペナルティーエリアわずかに外、という絶好の位置でFKのチャンスを得ました。キッカーは花井。先週の県選手権決勝では、伊藤が同じような場面で直接決めて加入後公式戦初ゴールを決めた、ということもあっただけに。先制への期待も盛り上がっていたなかにあって。
シュートはGK正面、しかし、それをキャッチしきれない。そのこぼれ球を押し込んだのは才藤!
可能性を見越して抜け目なく詰めたのが奏功、予測が的中し、今季初ゴールを挙げて先制することに成功したのでした。
さらに39分。
前線で高橋、白石らが細かくつなぎ、最後に決めたのは陽次!追加点を挙げてリードを広げることに成功しました。
決定力不足は、待ったなしの課題。その克服に向けてトレーニングを重ねてきたわけですが、まさに練習でやっていたかたちだった、ということのようで。
やはり、これまでやってきたことは間違いじゃない―――そんな手ごたえを感じさせたゴールだったのではないかと。

2-0と、勝利に向けて俄然優位に立ったカターレ。
しかし、相手はリーグトップクラスの攻撃力を誇るガンバ大阪U23。決して、セーフティーリードとは言えませんでした。
44分には、「食野 弟」こと食野 壮磨がロングシュート。枠内に飛んでいたところ、榎本が横っ飛びでセーブ、という危ない場面も。
“2-0は危険なスコア”なんてのは、サッカー界における有名なジンクスですが。
決して、気を緩めるわけにはいかない―――そう、思っていたのですが。
懸念は、すぐに現実のものとなることに。
後半開始時に、2人だけのフィールドプレーヤー交代枠を早くも使ってきたガンバ大阪U23。同点、逆転をにらんでの起用であったことは明らかでしたが。
そんな開始直後・・・僅か数十秒で。
FW髙木 彰人に決められてしまい、1点を返されてしまうことに。
オフサイドぎりぎりから、ボールを受けて反転、流れるようにそのままシュートという見事なゴール。
わかっていたはずですが・・・やはり、侮りがたい相手であるということを、再認識させられたかたち。

2点差と1点差とでは、言うまでもなく天と地ほども違う。
勝利に向けては、「次の1点」がどうなるか・・・いかに耐えるか、いかに突き放すかが問われることに。
そんななかで。
54分、再び陽次が決めて、突き放す!1点目は左足、そして2点目は右足で。いずれも、迷いなく振りぬいたキックでゴールを奪ってみせたのでした。
反撃を受けても、そこで気落ちしてしまうのではなくしっかりと突き放す。もちろん、簡単なことではありません。これまで決定力不足にあえいでいただけに、なおさらそう思うわけで。
それでも、やりきった。
再びの2点差。チームに大いに勇気を与えるゴールであったかと。

71分、またも果敢に狙ってきた食野。そのシュートがポストに跳ね返って難を逃れるという、肝を冷やす場面も。
優位に立っているというだけで、勝利が確約されているわけでもなんでもない。
それが侮りがたい難敵であるならなおのこと。
試合最終盤まで、気を抜くことなど許されない展開が続き。
88分にも、ゴール前であわや!というピンチを榎本の好セーブで切り抜ける、という危ない場面があったりと。
そんなに長かったか?という5分ものアディショナルタイム。コーナーフラッグ付近でボールキープなど、じっくり時間を使いながら、決して油断なくプレーし続ける選手たち。
そして、タイムアップ。
見事に勝利し、お待たせのホーム戦勝利を挙げることができたのでした。

内容は、必ずしも良くなかった。結果としては1失点ながら、もう少し何かが違っていたなら、同じ結果にはならなかったかもしれない内容。
それでも、勝った。
それでも、やり遂げた。
これまで、なかなか内容に結果がついてこなくてやきもきさせられてしまっていただけに。
なんとかしなければならない試合で、なんとかしてみせた。
やはり、勝利には代えられない。
勝つことでしか自信は身につかない―――何度となく言ってきていることですが。
それを、実践してみせた、意義の大きさ。
この成功体験を、次なる勝利へと繋げていかねば。

まずは、次週の天皇杯1回戦。
まぐれでもない、偶然でもない。今季取り組んでいるサッカーが間違っていないという確信を、さらに強固なものにしていくために。
自信を胸に、さらに精進していかねばなりません。
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第9節 ガンバ大阪U23戦

2019-05-17 23:58:36 | カターレ富山
シーズンも全体の約1/4が経過、そのなかで2勝5分け1敗という戦績は、やはり不本意と言わざるを得ません。
チーム状態が明らかに悪かった、負け試合であったところをなんとか引き分けた、というものはほとんどなく、・・・むしろ、逆で。優勢に試合を進めながら、勝たねばならない試合を引き分けてしまった、というものが大半。
いつまで経っても改善しない決定力不足、というネガティブファクターを、いかに覆していくか。
その意味において。
現在リーグトップのボール支配率・総シュート数を記録している攻撃的チームであるガンバ大阪U23。それを迎え撃つ、同2位のカターレ。
攻め続けていたけれどもダメでした、では通用しないであろう相手。隙を見せてしまっては、ガンバ大阪U23持ち前の攻撃力の前に屈するしかないのではなかろうかと。
つまりは、勝つためには決定力不足なんて言っている場合ではない、ということ。攻め勝たねばならないということ。
今後浮上を果たしていくためにも、攻撃サッカーを標榜するスタイルに確たる自信をつけていくためにも・・・そしてなにより、ホーム・県総での勝利を待ちわびるファン・サポーターの期待に応えるためにも。
必勝を期して、勝ち点3を奪い取らねばならない戦いです。

ガンバ大阪U23を代表する選手として特筆されるのが、ここまでリーグトップの8得点を挙げているFW食野 亮太郎でしょう。ここまでのチーム総得点がわずかに7のカターレにしてみれば、たったひとりの選手に及ばない、という見方さえされてしまうところかと。
既にJ1デビューを果たし、さらに得点も決めている彼は、トップチームの試合に出場するために今節のアウェイ戦は帯同しないのでは?との見方が強いようですが。
しかし。だからといって、失点リスクが減ってラッキー、ということにもならないでしょう。
食野が高い実力を備えた選手であることに異を唱えることはありませんが。それでも・・・いや、だからこそ。
チームにスペシャルな選手がいるからといって、必ずしも勝てるとは限らないのがサッカーというもの。スーパープレイヤーが居さえすれば良い、というのであれば、説明不要なワールドクラスであるイニエスタ擁する神戸、トーレス擁する鳥栖などが苦境に陥っている説明がつきません。
何が言いたいかと言えば。
食野の実力も素晴らしいのでしょうが、そのゴールを生み出すまでの攻撃に導くチームの力があってこそ、ということだろうと。
予期せぬ負傷退場などではない予定されたメンバー外であれば、なおのこと。チームトップの点取り屋が居ないなら居ないで、きちんと対応してくることは確かかと。
攻撃への意識が高いチームを相手に、しっかりと対応しきることができるのか?
優勢に試合を進めていたにもかかわらず、自分たちのミスが失点に直結、結果的に勝てなかった前節・沼津戦の反省を活かそうと思うのならば。
相手が攻撃的であればなおのこと。しっかりとミスなくプレーしきる必要があることは、明らかでしょう。

相手が攻撃的なチームというならば。なおのこと、決定力不足などと言っている場合ではありません。
首尾よく先制できたとして、ガンバ大阪U23の攻撃力が陰ることがないのであれば。もたもたしている間に同点、逆転となってしまう可能性も否定できません。
むしろ、攻撃的な相手であるからこそ。それを上回る気迫でもって複数得点を挙げ、相手の心を折りに行くだけの気概を見せねばならないかと。
ここまでの試合ほどには、なかなか自分たちのペースで試合を進めることができないかもしれません。ですが、だったらなおのこと。「それでも、なんとかする」という意志を、決定力不足克服という確かなかたちで示して対応せねば。

期待したいのは、田中。
前週の県選手権決勝でハットトリック。その経験を、是非とも今節の勝利へとフィードバックしてほしいです。
大きな実力差があり、徹底的に引いて守る富山大学を相手に、「それでも、なんとかする」ということを目指した試合の中での得点。
スコア的には大差がつきましたが。相手が格下だったから圧勝できた、とか、そういうことでもないでしょう。
相手がどうこう、ではなく、自分たちがどうにかしなければゴールは生まれない、ということを、改めて知らされた試合であった、という見方も出来たかと思います。
それは、リーグ戦にしても同じこと。
得点しなければ勝てない、というあたりまえのことを、あたりまえに出来ていなかったのが、これまで。
その反省を活かして決定力不足脱却を図っていくにあたって。田中には、その道しるべとなってほしい。そう期待します。
なんなら、秋田に所属していた昨季に続き、今シーズンもまた県総でハットトリックを決めてもいいんだよ、と。それくらいの期待をかけたいところです。

これまでの試合と違って、主導権を握る時間帯は減るかもしれない。相手の攻撃への対処に追われる時間も増えるかもしれない。
けれども、だからこそ。
それに屈することなくやり遂げる、という強い意志でもって、跳ね返してほしい。
これまでのうっ憤を晴らすかのようなゴールでもって、決定力不足という汚名を返上する戦いを繰り広げてほしい。
そして、ホーム・県総に歓喜を轟かせてほしい。そう願います。

勝ち切る強さを!勝利への気迫を!

勝たれ!!!富山!!!!!
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力の差を示すも、まだ道半ば。県代表として天皇杯進出 富山大学戦

2019-05-13 19:49:41 | カターレ富山
6-0で勝利!
危なげない内容の試合となりましたが、しっかりと勝ち切りました。富山県代表として、2週間後の天皇杯1回戦で愛知県代表のFC刈谷と対戦する運びに。

思い起こせば、ちょうど1年前。同じ県選手権決勝戦が、監督交代から間もないなかで迎えた安達監督のカターレデビュー戦でした。あのときは就任直後の右も左もわからないなか、ぶっつけ本番の実戦でしたが。
今回、どのような編成で臨むのか?というところ、ほぼ別チームというメンバーでした。
1週前の沼津戦でスタメンだったのは碓井ただひとり、実に11人中10人が入れ替わるという内容で。なかでも、杉山、野田、伊藤、馬渡、イッキらは、今季公式戦初出場となったのでした。
先日、新卒ルーキーの戸根が大怪我、今季絶望という残念な知らせもあっただけに。出場機会のなかった選手たちにとって、練習試合ではない公式戦でどれだけやれるのか?それを試す、大事な試合でした。

カターレにとって、岩瀬スポーツ公園サッカー・ラグビー場における初の公式戦。風の影響もほとんどなく、気温もそれほど高くない晴れ渡った空の下での試合。ピッチ状態はお世辞にも良いとは言えなかったものの、それはそれ、とアジャストせねばならない部分だったということで。
試合のほうは、“これぞ、ワンサイドゲーム”といった展開に。
富山大学側は、守りを固めながらチャンスをうかがい、前線に張った長身FWに合わせてカウンター、というセオリー通りの作戦だったようですが。
そのFWには代とルーカスがしっかりとつき、仕事をさせず。
それ以前に・・・やはり個々の力の差か。ハーフコートか?という状況でカターレ側がボールを支配する時間が続き、一方的な展開。
その状況下で選手たちに何が出来るのか?という部分が問われる試合となりました。

これまでの実績で、ある程度プレーぶりがわかる選手はさておき。
やはり、目についたのが野田、杉山、伊藤らのこれまで公式戦で見てこなかったような選手たちで。
昨年夏の期限付き移籍加入直後には出場があったものの、怪我に悩まされ、その後は出番のなかった野田。ボランチとしてゲームメイクを担当することに。
ハッキリと言ってしまうと、花井、碓井コンビに比べたら、やはり格落ち感は否めなかったかな、と。実戦経験の足りなさなのかもしれませんが、プレーの端々に迷いが見られる、自信のなさがうかがえる、というか。
決して、悪いというわけではないのだけれど。もう一押し、プレーに凄みのようなものが出せたら、もっと良くなるだろうに、と。
それでも。セットプレーから先制ゴールを挙げ、チームに勢いをもたらしたことはしっかりと評価すべきポイント。レギュラー獲りを目指すには、まだ超えるべきハードルはあるでしょうが。着実に越えていってほしいです。
同じようなことは、杉山にも言えて。
労を厭わず果敢に走り回る姿は、好感の持てるものでした。一方で、なんというか・・・あまりうまく言葉にはできませんが、プレーにもう少し説得力がほしい、というか。メリハリというか、予測とアクションとの関連性、質が、まだ上げられるのではないか?と。一朝一夕にはいかないことかもしれませんが。そのあたり、さらなる精進を重ねてほしいかと。
そんな若い2人に対し、積み重ねという意味では一日の長のある伊藤。単純比較をしたものではないとは思いますが、それでも。プレーの端々に、経験値からくるであろう違いを感じさせられました。
そして、なによりも。ペナルティーエリアわずかに外、という絶好の位置で得たFKの場面で、それを見事に決めてみせたこと。遺憾ながら、そういったチャンスをなかなかものに出来ていないカターレにあって。直接FKも武器になる、という選択肢は、相手にとって脅威になり得ます。
ひとつ、結果を残して明確なアピールができたかたち。これを契機に、リーグ戦でも出場を勝ち取っていく意気込みを、チームを活性化させる起爆剤になってほしいかと。
これまでの実績からすれば物足りないイメージの田中が、PKを含みながらもハットトリックを達成。本格的なカターレでの覚醒をにらみ、大いにアピールしたことかと。
けがの影響で長らく離脱していたイッキが、スタメンからフル出場。CKではキッカーを務めたりする一方、ゴールも挙げて、順調な回復ぶりを見せました。

実力差が大きい相手で、ほぼ一方的な展開ではありましたが、だからこそ。
引いて守る相手をいかに崩していくのか?というのはリーグ戦での課題でもあります。その実現に向けては、格上、格下は関係ない、と。
そんななかで、6得点。
正直、もっとやれたとも思います。相手守備をこじ開けてのゴール、というかたちを、もっと洗練出来たら、とか。
それでも、課題克服に向けての意気込みは、しっかりと勝ちに繋げられたのではないかとも思います。
予測された一方的な展開の中で、あるいは、自分で自分の首を絞めてしまうかたちでプレッシャーに負ける、という展開も、無きにしもあらずではなかったかと。チャンスで力んでしまって、自分たちでつぶしてしまう、というような。
そういった場面も、実際にありました。「それは決めておけよ」というようなゴール目の前からのふかしとか。
それでも。
レギュラーの選手たちとの差も感じられたなかで。公式戦という場で、各々がしっかりとやり遂げよう、という姿勢を見せることはできていたかと。
あとは、プラスαの部分。
勝利をもぎ取るための必死な気迫というような部分を、いかに醸成していくかが課題というなかで。これまであまり出場してこなかった選手たちだからこそ。この公式戦という場で得た手ごたえをもとに、レギュラー選手に追いつき追い越すための、ひとつの契機にできていたら、と。

とにもかくにも、無事に県選手権を制覇し、富山県代表として天皇杯に臨むことに。
2週後の1回戦がどのようなメンバー編成となるかはわかりませんが。メンバー一丸となって、出場チームの名に恥じないプレーぶりでもって、ファン・サポーターの期待に存分に応えてほしい。そう願います。
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