スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典兵庫女王盃&ひとつの個体

2024-04-05 18:55:35 | 地方競馬
 昨日の第1回兵庫女王盃
 発馬直後はヴィブラフォンとライオットガールが並んでいましたが,外のライオットガールが前に出て逃げることに。引いたヴィブラフォンの外にキャリックアリードが並び掛け,4番手にサーマルソアリング。2馬身差でマヤローザ。6番手にアンティキティラ。2馬身差でスマイルミーシャ。8番手にレッツゴーローズ。9番手にアキュートガール。10番手にアーテルアストレア。3馬身差でマラッカ。最後尾にエイシンレミーという隊列。スローペースだったのではないでしょうか。
 向正面でライオットガール,キャリックアリード,サーマルソアリングの順になり,ヴィブラフォンは後退。さらに後方からアーテルアストレアが追い上げていくとキャリックアリードも脱落。ライオットガール,サーマルソアリング,アーテルアストレアの3頭で4番手のキャリックアリードに差をつけて3コーナーから直線へ。逃げたライオットガールが詰まっていた差を再び広げ,鋭く逃げ切って優勝。外のアーテルアストレアが2馬身差で2着。直線で一杯になったサーマルソアリングが3馬身差で3着。
 優勝したライオットガールは前々走のクイーン賞以来の勝利で重賞3勝目。このレースは重賞ですでに実績を残している既成勢力に,上昇馬のサーマルソアリングがどこまで食い込めるのかという構図。その構図通りの順当な決着になりました。逃げるのは意外でしたが,結果的に楽なペースとなり,それがよかったのではないかと思います。今日のメンバーはこれからも勝ったり負けたりを繰り返していくのではないでしょうか。母の父はハーツクライ。Riot Grrrlは1990年代初頭にアメリカで起こったサブカルチャー運動の名称。
 騎乗したのは岩田望来騎手で管理しているのは中村直也調教師。第1回の覇者となりました。

 第二部自然学②補助定理七備考でいわれていることは,延長の属性Extensionis attributumだけでなく,延長の属性に対応する思惟の属性Cogitationis attributum,いい換えれば僕たちが認識している思惟の属性については成立します。このことは第二部定理七からそうでなければならないことになるのですが,必ずしも論理的に考える必要はないと僕は思います。というのは,備考Scholiumでスピノザがいっていることは,単に物体corpusが複雑に組み合わさって延長の属性の間接無限様態である全宇宙の姿facies totius Universiに至るということではなく,僕たちの知性intellectusがそのことを認識するcognoscereということであるとみられるからです。したがって,実際にここでいわれているのは,単純な物体の観念ideaを無限に組み合わせてひとつの物体の観念を有すれば,延長の属性の間接無限様態である全宇宙の姿の観念に僕たちの知性は至るということであって,むしろ延長の属性に対応する思惟の属性に関して,延長の属性に対応する限りでそのような性質をもつといわれているのです。したがって,神Deusをひとつの個体としてみた場合は,延長の属性についてだけこの備考でいわれていることは成立するわけではなく,延長の属性に対応する思惟の属性にも成立します。
                                   
 僕たちが認識するのはこれらふたつの属性だけですから,少なくとも僕たちが神をひとつの個体としてみた場合は,國分がいっていることは成立しているといえるでしょう。ただ,第一部定義六にあるように,神の本性essentiamは無限に多くの属性infinitis attributisによって組織されているので,僕たちが認識することができない属性に関しても,備考でいわれていることが成立するか否かということも考えておかなければなりません。僕たちは僕たちが認識することができる属性で神を認識するわけですが,無限に多くの属性によってその本性を構成される実体substantiamすなわち神が実在するということもまた知っているからです。
 僕たちが認識することができない属性については,第二部定理七備考のような例外を除けば,語られることはありません。というか,そのような属性については語られないというよりほとんど語ることはできないのですから,当然といえば当然です。なのでこれは語られていることから推論していくほかありません。
コメント
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