昨年のNARグランプリの発表が昨日ありました。
年度代表馬は船橋のヒガシウィルウィン。ニューイヤーカップ,京浜盃,東京ダービー,ジャパンダートダービーに優勝。昨年は近年の中では地方馬の健闘が目立つ年でしたが,混合の大レースを勝った唯一の馬ですからこの馬でいいと思います。秋は古馬相手に苦戦で,これは戦っているうちに対抗できるようになるというケースもありますが,路線を変更してみるというのもひとつの手かもしれません。部門別では3歳最優秀牡馬。
2歳最優秀牡馬は船橋のハセノパイロ。ハイセイコー記念を優勝。そのときはあまり評価できないかもしれないと思っていたのですが,全日本2歳優駿で3着に入り,僕の見立てがおかしかったことは証明されています。今年の初戦はまったく走れませんでしたが,コースが変われば巻き返すことは可能でしょう。
2歳最優秀牝馬は北海道のストロングハート。エーデルワイス賞に優勝。重賞を勝ったのでこの馬も順当な受賞でしょう。すでに南関東に転入し,今年の目標はまずは桜花賞でしょう。
3歳最優秀牝馬は大井のステップオブダンス。ユングフラウ賞とロジータ記念に優勝。ただ,評価の対象になったのは関東オークスで3着に入ったことだと思われます。この馬も古馬との初戦はあまり走れませんでしたが,もっと長い距離で巻き返すことになるのかもしれません。
4歳以上最優秀牡馬は浦和のブルドッグボス。クラスターカップを優勝。勝ったレースの格でいうとキタサンミカヅキの方が上なのですが,この馬はその後は重賞を4戦して2着1回,3着3回。キタサンミカヅキには先着していますし,JRAのカペラステークスでも3着なので,総合的な評価で上回ったのでしょう。今年はマイル路線に参戦するようです。最優秀短距離馬も同時に受賞しました。
4歳以上最優秀牝馬は大井のララベル。JBCレディスクラシックを優勝。禍根を残すような勝ち方ではありましたが,もう1頭の大レースの勝ち馬ですから受賞自体は当然です。2014年の2歳最優秀牝馬,2015年の3歳最優秀牝馬で,2年ぶり3度目の受賞。
ばんえいは割愛します。
最優秀ターフ馬は北海道のダブルシャープ。札幌でクローバー賞を勝ちました。この馬はすでにJRAに移籍しています。
ダートグレード競走特別賞はコパノリッキー。かしわ記念,南部杯,東京大賞典に優勝。昨年はこの馬ということになるでしょう。2016年に続いて2年連続2度目の受賞。競走馬登録はすでに抹消されています。
スピノザは排他的な思想および感情affectusについて具体的に言及しているわけではありません。したがってここからは,スピノザ主義とともに,排他的に陥りやすい悲しみtristitia,そして同時に排他的思想を容易に産出する悲しみがどんな悲しみであるかを独自に考えていかなければなりません。
私見では,こうした悲しみを二種類に大別することができると僕は考えています。そのうちのひとつは,第三部諸感情の定義一三の不安metusです。僕はこの感情を不安と訳し続けていますので,ここでも不安といいますが,この場合は岩波文庫版のように恐怖と訳す方が適当かもしれません。というのはたとえばAという人間がBという人間に恐怖を感じたとして,その場合にAがBを排除しようとするといえば,説明として分かりやすいと思われるからです。
こうしたことは個別的にも生じますが,集団的にも生じます。たとえば,Aという人間がある特定の民族に対し,その民族が自身の権利jusを侵害するのではないかという不安ないしは恐怖を感じたとしましょう。そのことによってこのAという人間が,その特定の民族を排斥する運動に身を投じるということはあり得ます。このときAは,その民族に対する不安あるいは恐怖によって排他的思想を有し,同時に排他的行動を実行しているとみなすことができるでしょう。あるいはまたXという国家Imperiumの最高権力者が,ある特定の宗派が自身ないしは自国に攻撃を仕掛けてくるのでないのではないかという不安あるいは恐怖を感じるなら,その宗派に属する人間を自国から追放し,またその宗派の人間の入国を制限または拒絶するという政策を実行するという場合もあり得ます。この場合にもその最高権力者はある特定の宗派に対する恐怖ないしは不安によって,排他的な政策を決定しまた実行しているということになります。
このようにして不安すなわち恐怖という感情に隷属する人間は,その対象が人間あるいは人間集団であるという場合には,容易にその人間および人間集団に対して排他的感情を抱き,排他的思想を有し,排他的な行動をとるということになります。なので僕は不安という感情は,排他的思想の根源のひとつと考えます。
年度代表馬は船橋のヒガシウィルウィン。ニューイヤーカップ,京浜盃,東京ダービー,ジャパンダートダービーに優勝。昨年は近年の中では地方馬の健闘が目立つ年でしたが,混合の大レースを勝った唯一の馬ですからこの馬でいいと思います。秋は古馬相手に苦戦で,これは戦っているうちに対抗できるようになるというケースもありますが,路線を変更してみるというのもひとつの手かもしれません。部門別では3歳最優秀牡馬。
2歳最優秀牡馬は船橋のハセノパイロ。ハイセイコー記念を優勝。そのときはあまり評価できないかもしれないと思っていたのですが,全日本2歳優駿で3着に入り,僕の見立てがおかしかったことは証明されています。今年の初戦はまったく走れませんでしたが,コースが変われば巻き返すことは可能でしょう。
2歳最優秀牝馬は北海道のストロングハート。エーデルワイス賞に優勝。重賞を勝ったのでこの馬も順当な受賞でしょう。すでに南関東に転入し,今年の目標はまずは桜花賞でしょう。
3歳最優秀牝馬は大井のステップオブダンス。ユングフラウ賞とロジータ記念に優勝。ただ,評価の対象になったのは関東オークスで3着に入ったことだと思われます。この馬も古馬との初戦はあまり走れませんでしたが,もっと長い距離で巻き返すことになるのかもしれません。
4歳以上最優秀牡馬は浦和のブルドッグボス。クラスターカップを優勝。勝ったレースの格でいうとキタサンミカヅキの方が上なのですが,この馬はその後は重賞を4戦して2着1回,3着3回。キタサンミカヅキには先着していますし,JRAのカペラステークスでも3着なので,総合的な評価で上回ったのでしょう。今年はマイル路線に参戦するようです。最優秀短距離馬も同時に受賞しました。
4歳以上最優秀牝馬は大井のララベル。JBCレディスクラシックを優勝。禍根を残すような勝ち方ではありましたが,もう1頭の大レースの勝ち馬ですから受賞自体は当然です。2014年の2歳最優秀牝馬,2015年の3歳最優秀牝馬で,2年ぶり3度目の受賞。
ばんえいは割愛します。
最優秀ターフ馬は北海道のダブルシャープ。札幌でクローバー賞を勝ちました。この馬はすでにJRAに移籍しています。
ダートグレード競走特別賞はコパノリッキー。かしわ記念,南部杯,東京大賞典に優勝。昨年はこの馬ということになるでしょう。2016年に続いて2年連続2度目の受賞。競走馬登録はすでに抹消されています。
スピノザは排他的な思想および感情affectusについて具体的に言及しているわけではありません。したがってここからは,スピノザ主義とともに,排他的に陥りやすい悲しみtristitia,そして同時に排他的思想を容易に産出する悲しみがどんな悲しみであるかを独自に考えていかなければなりません。
私見では,こうした悲しみを二種類に大別することができると僕は考えています。そのうちのひとつは,第三部諸感情の定義一三の不安metusです。僕はこの感情を不安と訳し続けていますので,ここでも不安といいますが,この場合は岩波文庫版のように恐怖と訳す方が適当かもしれません。というのはたとえばAという人間がBという人間に恐怖を感じたとして,その場合にAがBを排除しようとするといえば,説明として分かりやすいと思われるからです。
こうしたことは個別的にも生じますが,集団的にも生じます。たとえば,Aという人間がある特定の民族に対し,その民族が自身の権利jusを侵害するのではないかという不安ないしは恐怖を感じたとしましょう。そのことによってこのAという人間が,その特定の民族を排斥する運動に身を投じるということはあり得ます。このときAは,その民族に対する不安あるいは恐怖によって排他的思想を有し,同時に排他的行動を実行しているとみなすことができるでしょう。あるいはまたXという国家Imperiumの最高権力者が,ある特定の宗派が自身ないしは自国に攻撃を仕掛けてくるのでないのではないかという不安あるいは恐怖を感じるなら,その宗派に属する人間を自国から追放し,またその宗派の人間の入国を制限または拒絶するという政策を実行するという場合もあり得ます。この場合にもその最高権力者はある特定の宗派に対する恐怖ないしは不安によって,排他的な政策を決定しまた実行しているということになります。
このようにして不安すなわち恐怖という感情に隷属する人間は,その対象が人間あるいは人間集団であるという場合には,容易にその人間および人間集団に対して排他的感情を抱き,排他的思想を有し,排他的な行動をとるということになります。なので僕は不安という感情は,排他的思想の根源のひとつと考えます。