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お役所前の風景(110)

2012年05月17日 |   ┣ お役所前の風景
(つづき)
福岡市中央区の「大名二丁目」バス停。


中央区役所の目の前のバス停である。


都心方面は、県庁方面(吉塚営業所行き、九大病院行き)が「1番」、博多駅行きが「3番」に統一されているが、天神(天神北)止めについては統一はなく始発時点の番号のままなので、番号がたくさんある。


郊外方面行きの時刻表など。
「1番」「3番」が反対方向にも走っていることが、見方によっては「矛盾」だということは以前書いた(改めるべきだと言いたい訳ではありません)。


一覧表形式の運賃表、この中から目的地を探すのは結構大変…。

「大名二丁目」は、バス車内の自動アナウンスでは、「大名二丁目 中央区役所」と案内されるが(ただし、繰り返しの2回目は「大名二丁目」のみ)、バス停の表記は単に「大名二丁目」である。
バステラス化される前は、「大名二丁目」の下に小文字で「中央区役所」という表記がなされていたと思う。

同じ福岡市都心部のバス停である「市役所北口・アクロス福岡前」「川端町・博多座前」「平和台鴻臚館前」は、現在では、「アクロス福岡前」「博多座前」「鴻臚館前」まで含めて正式な名称となっているが(ただし、「市役所北口・アクロス福岡前」については西鉄のサイト上はなぜか未だに「市役所北口」のまま)、ここでは「中央区役所」が正式名称には含まれていない。

「中央区役所」は公共施設なので、「梅野眼科前」(六本松三丁目)、「KBC前」(那の津口)のように広告料は発生していないと考えられるが、このような“スポンサーではない副名称”は、「赤坂三丁目(舞鶴公園南口)」「福岡タワー南口(総合図書館北口)」などにも見られる。

「区役所」という重要な施設であるにもかかわらず、それが正式名称の中に入ってこない背景には、西区役所の前を通るバスに乗っている乗客に対する西区民の割合、南区役所の前を通るバスに乗っている乗客に対する南区民の割合、城南区役所の前を通るバスに乗っている乗客に対する城南区民の割合…などと比較すると、中央区役所の前を通るバスに乗っている乗客に対する中央区民の割合が圧倒的に低く、相対的に停留所名として使用する施設としての重要度が低くなっていることがある…と考えることもできるのではないだろうか。

“福岡市の場合、一般の窓口業務は主に各区役所で行われているため、市役所が天神の一等地にあり続ける意味があるのだろうか、とたまに思ったりもする”と、以前書いたことがある。
二重行政の排除、行政のスリム化、自治体のあり方の再構築などの時代の要請を踏まえれば、市役所の規模縮小&郊外移転は本気で議論する余地があるのではないだろうか。
さらに言えば、福岡県庁についても福岡市に置いておくよりは、北九州市久留米市飯塚市などに置いたほうが、県土の均衡発展という観点からもよっぽど意味があると思う(ただ、そうなると福岡県の「県庁所在地」が「福岡市」ではなくなってしまうのですが)。
(つづく)


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