心の中の口癖を直す 2

2005年10月01日 | メンタル・ヘルス
 ネガティヴなセルフ・トークをポジティヴなものに取り替えるワークの続きです。

 「私には、いいところなんて1つもない」と「私は、何もできない」というセルフ・トークの消去-変換はもう簡単ですね。

 すでに能力や長所を6つ以上書き出すワークをしていますから(まだの方は過去の記事を見て、ぜひやってください)、事実としてご自分には6つ以上の能力や長所があることは確認済みのはずです。

 ところが、何かのきっかけで落ち込むと、ふとこういう心の中の口癖が出てきたりします。

 そういう時には、自分に向かって「私にはいいところなんて1つもない……という気分になってるんだよね。気持ちはよくわかるけど、でも、それは事実じゃない。事実としては、私には、好奇心、直感力、判断力、決断力、行動力、理解力、持続力、真面目さ、向上心などなど、いいところがある。できることもいろいろある……私って、悪くないじゃない……どころか、けっこういいじゃない……私は、ステキだ!」と、言い換えをしていきましょう。

 もし、こう言い換えていく途中で抵抗感がある場合、軽いものなら、少し努力をして次のところまで進んでください。

 強い抵抗感があったら、無理をする必要はありません。

 落ち込んでいる自分を自分で受け容れてあげて、「そうか、今は心のエネルギーがないんだよね。じゃあ、しばらく休もう」といってあげるといいかもしれません。

 他の、「まるでバカ」、「何をやってもできるわけない」、「何もいわないでいたほうがいい」、「全然カッコ悪い」、「だれにも愛されてない」といったセルフ・トークもポイントは同じです。

 こうしたネガティヴなセルフ・トークによくある特徴は、「まるで」、「何をやっても」、「何も」、「全然」、「だれにも」というふうに、非常に「誇大視」されていることです。

 ですから、ちょっと心を静めて、「本当に『まるで』なんだろうか?」、「本当に『何をやっても』なんだろうか?」……と、事実を確認していくと、「バカな部分が多い」(しかも、というような気がしている)、「うまくできないことが多い」(ような気がしている)ということにすぎないことに気づくはずです。

 そこに気づきさえすれば、あとは同じ要領で、セルフ・トークを取り替えていけばいいわけです。

 「私はまるでバカ……じゃない」→「バカじゃないところもある」→「ちょっとは賢いところもある」→「賢いところがある」→「私は、すでにある賢いところを伸ばして、バカなところをなくしていくことができる! きっと、そうして見せるぞ!」というふうに。

 「だれにも愛されてない」、「死んだほうがいい」、「~さえあれば、あとはどうでもいい」、「○○が悪い」なども、基本的ポイントは同じなのですが、少し取り替えがむずかしいかもしれません。

 これらについては、この後の授業で、さらに徹底的な取替え作業に取り組んでいくことになります。ご期待ください。

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2 コメント

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今も… (香織)
2005-10-02 17:52:45
ネガティブなセルフトークをしてしまうことがあります。日々訓練ですね。

一方で、ポジティブなセルフトークをし過ぎてしまうことがあるみたいで…

指摘を受けたことがあります。苦笑
きっと直せる! (おかの)
2005-10-02 22:13:00


>香織さん



コメントありがとう。元気に前進しているようですね。



そうか、つい「私ってダメなんです」とかやってしまうんですね。



それもがっくり落ち込むほどでなければ、あってもいいと思いますが。



人生の、ちょっと苦味のあるスパイスといったところでしょう。



でも、ネガティヴな癖がかなりの程度直るまで、少ししすぎるくらいポジティヴなセルフ・トークをしてもいい、と私は思っていますが。



どちらにせよ、きみなら大丈夫! これまでも成長してきたし、これからももっと成長するにちがいない、と信じています。



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