「日本も〈緑の福祉国家〉にしたい! スウェーデンに学びつつ」というシンポジウムを企画した人間としては、スウェーデンの9月の総選挙の結果、社会民主党が政権の座を降りることになって、「緑の福祉国家」路線はどうなるのかと興味津々、やや心配でしたが、大きな変化はないようです。
スウェーデンの国民的な合意というのは、きわめてしっかりしていて、政党の交代くらいであまり揺らぐことはないらしいのです。
最近、参考にさせてもらうことの多い「スウェーデンの今」というブログの最新記事によれば、保守党に大幅な路線変更をさせ福祉国家モデルを受け入れさせたという意味で、今回の選挙の結果は、むしろ「社会民主党の掲げてきた社会民主主義の勝利」と見なすことができるという見解さえあるとのことです。
私は、もう1つ今回の政権交代は、北欧型社会民主主義が、旧ソ連型の「人民民主主義」という名前で独裁が行なわれるようなものではなく、選挙の結果によっては政権交代がありうるきわめて健全な「民主主義」であることをイメージづけるものだとも言えるのではないかと考えています。
ともかく、学べば学ぶほど、スウェーデンというのは驚くべき国です。
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