店のドアを開けると甘ーい懐かしい香りが漂ってきた。
甘酒の臭い?
ピンポーン! 冬子さんの差し入れだよ
丁度出来上がった所よ
冬子さんとマスターが機嫌よく迎えてくれた
この所、お顔見なかったわねぇー
ええ、ちょっと仕事が忙しくて
そうよね、いつの間にか、今年もカレンダー一枚しか残ってないものね。
何だか一年が速くて、こんな風に冥途に近づいていくのかしら?
冬子さん、縁起でもないこと言ってないで甘酒飲みましょうよ
マスターが苦笑いしている
冬子さんが、酒屋さんから買ってきた甘酒は、スーパーの物より濃い味がして
体の中に染み込む
マスターが摩り下ろしてくれた生姜がきりっと効いている。
冬子さんは、薄紫の毛糸で何か編み始めた。
この店で過ごす時間は、時間がゆっくり流れて行く様な気がする。
マスターが活けたのか、カウンターの小さな黄色い花瓶にツワブキの花が一輪。
甘酒の臭い?
ピンポーン! 冬子さんの差し入れだよ
丁度出来上がった所よ
冬子さんとマスターが機嫌よく迎えてくれた
この所、お顔見なかったわねぇー
ええ、ちょっと仕事が忙しくて
そうよね、いつの間にか、今年もカレンダー一枚しか残ってないものね。
何だか一年が速くて、こんな風に冥途に近づいていくのかしら?
冬子さん、縁起でもないこと言ってないで甘酒飲みましょうよ
マスターが苦笑いしている
冬子さんが、酒屋さんから買ってきた甘酒は、スーパーの物より濃い味がして
体の中に染み込む
マスターが摩り下ろしてくれた生姜がきりっと効いている。
冬子さんは、薄紫の毛糸で何か編み始めた。
この店で過ごす時間は、時間がゆっくり流れて行く様な気がする。
マスターが活けたのか、カウンターの小さな黄色い花瓶にツワブキの花が一輪。