ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

みんなみんな旅人だった。

2017-11-12 03:34:24 | Weblog


オーストラリア。
みんな旅人だった。みんなおそろしく若い旅人だった。

車で周る者、バイクで周る者、はたまたバスで巡る者。はたまた周らない者。誰も彼もが旅人だった。

みな、働きながら旅をする。働いては旅をし、旅をしてはまた働く。

旅人はいつまで旅人なのか?旅人でいられるのか?そういう問いなのである。

オーストラリア、ケアンズ、リリーハウスのシェアメイトたちとは、帰国後何度か集まった。

カナダに行く者、南米を巡る者、ニュージーランドへ渡る者、様々である。

みな、しばらくのうちは旅人のままだった。
よくいう人生のレールからドロップアウトし異国へ流れた者たちである。何かを探し求め、未知なる冒険に想いを馳せ、なんだかんだとゴタクを並べながら楽しいことだけを探している。

その後のことは、知らない。旅人たちがその後いつまで旅人だったのか、はたまた今もなお旅人なのか、僕は知らない。
旅人たちと会わなくなって久しい。

僕は旅人なのか?それは・・・果てしなく怪しい。今もなお旅人なのか?・・・わからないな。

古い友人。ジュンちゃんに尋ねた。その後の人生を尋ねた。

結局のところ、辿り切れなかったし、書き切れもしない。

「今、73ヶ国やな」。そう言っていた。

僕が聞いただけでも、ニュージーランド、タヒチ、ドイツ、クロアチア、スイス、モナコと、海外で働いている。タイでは、お店も開いたらしい・・・一年で潰れてしまったと言っていた。

今は福島の天栄村で働いているが、三ヶ月前には石川県で働いていた。来月には広島で働く予定だと言っていた。

めまぐるしい。

今彼は日本一周も目論んでいる。今のところ38県を制覇したという。

実にめまぐるしい。

僕は旅人なのか?・・・旅人である。
僕は今もなお旅人なのか?・・・オフコース旅人。

旅人たちはどうしているだろうか?
夢を叶えた者はいるのだろうか?
まだ旅を続けている者はいるのだろうか?

憧れはこの胸の中に。
未だ見ぬものたちに告ぐ。
「もうすぐ行くよ。待っててね」


写真は、会津若松名物、白孔雀食堂のソースカツ丼。