不老不死の薬。

嵐山の空。綺麗だなぁ。

とか言っている場合ではなく、真っ暗な中、僕はニンニクを植えていた。真っ暗過ぎて、上下逆に植えたニンニクがあるかもな。

不老不死の薬ってのがあるんだけど、知ってるかな？
それはね、黒にんにくなんだよ。
うそ？？
ほんとだよ。
黒にんにく売っている店のホームページに書いてあった。
黒にんにくを食べていれば死にませーんって。

うそ？？？
まあねぇ。

でもって、今年採れたニンニクで黒にんにくを作った。不老不死だから。
それがすごい。不老不死だから。

北海道にも持って行って、毎日一個食べていた。
黒にんにくを食べていれば、風邪なんて引かないんだよ。
風邪引いた？
そう、僕は風邪を引いた。黒にんにくを食べていたのに。
いや、でも、すぐに治った。なぜならば、黒にんにくを食べていたからなんだよ。食べていなかったら、一週間は寝込んだと思うわ。

黒にんにくの作り方を教えてくれたおじさんがいてね。
すごく健康そうだったから、「黒にんにくを食べているから、病気知らずなんですね！」って聞いたら、そのおじさんはこう言った。

「この前、癌になって手術した」

なるはど、なるほど。なるほど。・・・なるほど？

あぁ、黒にんにくを食べていたから生還したんですね！

もう・・・なんの話をしてるんだよ。ってね。

そんなわけで、不老不死の黒にんにくを大量生産するために、頑張って600個、植えました。って話。

でもね、もうニンニクを植える時期が・・・ちょっと遅いんだね。
みんなのニンニクは、芽が出てもう30センチくらいになってる。

うーむ・・・。ニンニク600個の運命や、いかに。

グッドモーニング嵐山の朝陽。

5時45分に目が覚めたので、昨日の夜にライスセンターからかっぱらってきた籾殻に火をつけて燻す。薫炭作りだ。
大量に作ろうとすると、10時間くらいはかかってしまうので、スタートが遅れると真っ暗になってから火を消さなければならなくなる。早起き必須。

実は昨日も薫炭を作った。薫炭を作りながら、玉ねぎの苗を雑草から救出し、倒伏しまくっているアスパラガスの枝を戻し、小豆の収穫。

薫炭を作りながら、というのがいい。何かをしながら、何かをする。というのがいい。なんか、少し得をしている気がするからいい。

とにかく、ひと月半不在だったため、何もかもがひどい状態なのであり、当面は目が回るくらい忙しい。

それでも、雑草を抜きながら旅のことを思い出したりして。思い出しながら、というのがいい。
薫炭を作りながら、思い出しながら、雑草を抜きながら・・・。

北海道の天気が荒れている？荒れそうだ？冷え込みが・・・とか。我ながら、いい時に帰ってきたような気がする。雨にも濡れず、寒さにも凍えず。

さぁ、今日も、想像を超えるような一日を過ごせるといい。

ルーティンからの脱却を画策して旅に出て、旅のルーティンを終わらせて帰ってきた。
日常がルーティンにならないように・・・あっという間にルーティンになってしまわないように。

とりあえず日々を生きる。これに尽きる。と僕は思う。とかね。

グッドモーニング僕の相棒。

ひと月半で6300キロを旅した相棒くん。シャドウ。

旅の始まりには、ボディを撫でながら「よろしくね」。

旅の途中には、ボディを軽く叩きながら「頑張ってるな」。

旅の終わりには、ボディに触れながら「ありがとな」。

雨が降るたびに、雨の中を走るたびに、汚れていくボディ。帰ったら、ピカピカに磨こうと思っていた。

昨日ね。洗った。洗剤をつけてゴシゴシ。乾拭きをして、ワックス。

旅の間僕を守ってくれた風よけのバイザーも外してみた。
いつもとは違った雰囲気が漂うシャドウ。この立ち姿もいいのだけれど、この季節は風よけがないと寒い。だからきっと、またすぐにつける。

重い荷物を載せて、よく走ってくれたなぁ。

グッドモーニング僕の相棒。シャドウ。

次はどこへ行こうか？
もっともっと遠くへ行ってみようか？

グッドイブニング嵐山。そして我が家。

一番辛かったのはいつですか？と聞かれたら、僕はこう答える。

「今日です」

茨城大洗から嵐山の我が家まで。たった150キロ。北海道ならば2時間と少しで走れる距離。

5時間。休憩を入れて5時間。たった150キロなのに。

疲れた。一番疲れた。北海道を400キロ走るより、茨城から埼玉を150キロ走る方が疲れるなんて・・・。

無事に帰還しました。懐かしの我が家です。ひと月半ぶりの我が家です。

先般の台風被害の影響が少し見られたりはしますが、草もそれほど伸びてはおらず・・・まぁ、実際はまだちゃんとは見ていないのだけれど。

部屋に入って・・・「おぉ、そうだ、こんな部屋だった」とか思ったりして。
しばらくは、「おぉ、そうだ、こんな感じだった我が家は」と驚いて過ごせそうです。

ただいま。

ライブが近い。ひと月と少し後には、ライブだ。

ちなみに、ライブは12/8です。下北沢lownです。

さて、何から始めようか？

とりあえず・・・ポケーッとしよう。

ポケーッとしてから、何かを始めよう。

うん、そうしよう。

ただいま。

ありがとう。

楽しかったよ。

うん、すごく楽しかった。

旅に出られて本当に良かった。

北海道へ行けて本当に良かった。

ただいま。

ありがとう。

本当にありがとう。


グッドイブニング嵐山。そして我が家。


幸運で幸せな旅人が、無事に帰ってきたよ。

頭が良くて良かったぁ。

茨城大洗のフェリーターミナルから嵐山の我が家まで150キロと少し。

さっき、しっしーの嫁のやよいの街、栗橋を通った。ストリップ劇場らしきモノが街道沿いに・・・怖ーい。そのそばに競艇場・・・。でも、ラウンドワンがあったから、嵐山よりは賑やかな街のかぁ・・・と思ったりして。いやむしろ、嵐山より静かな街など、ない。いやある。北海道にはいくらでもある。浦幌とか。ははは。音別とか。ははは。

あと29キロ。北海道なら20分で着くし、ノンストレスで走れるのだが、埼玉となるとそうはいかない。グーグル先生は45分と表示している。

車が多い。人が多い。でも、羽生の街は真っ暗だ。さすが羽生。北海道みたい。

セブンイレブンの駐車場にて、ローソンで買ったコーヒーを飲む。
ローソンで買ったコーヒー一杯を飲みきれないので、保温マグに入れた。おれ、すごく頭がいい。切れてるなぁ、今日も。やるなぁ。節約家。

あぁ、早く帰りたい。ははは。

でも、急いだりはしない。

まだ旅の途中。

帰るまでが、帰ってエンジンを切るまでが旅なのです。

シャドウちゃん、6000キロ、頑張ってくれました。撫で撫でしながら走ってます。故障もせずに、いい子です。

さぁ、あと少し。頑張って。うちへ帰ろう。

2割引。

焼きカレーパンも食べた。
2割引で112円。

これもなかなか美味しかった。

超ウルトラマイネオ特盛り。

ミルクとアズキ。350円。
なかなか美味しいのです。

おばちゃんは「特盛りだよ」と言っていたけど、前に来た時は、超ウルトラスーパー特盛りだったんだよ。

寒かったから凍えながら食べたのを思い出した。

おきまりのルートで。

フェリーターミナルを出て、一度も止まらず、よーいドーンと走って、30分くらいかな。

農業実験学校の直売所。前にも来た。北海道の帰りに寄った。

さらば北の大地。

午後4時半。無事にフェリーターミナルへ到着。

帰ろうと決めてからの二日間、500キロ、楽しく走った。

「もうこれで最後だ」と思いながら走った500キロ。すごく大事に走れた。

9/13に家を出た。9/14に北海道に上陸した。今、10/26に苫小牧からフェリーに乗る。

約6000キロの旅でした。
行きたいところは全部行った。
会いたい人に、たくさん会えた。

幸運で幸せな旅人は、家へ帰ります。

ありがとうございました。

ブログを読んで、旅を追いかけてくれたみなさん。
ありがとうございました。
一緒に旅をしているような気持ちになってくれたとしたら、幸いです。

ではでは。

さらば北の大地。

おうちへ帰ろう。

昨日、中標津開陽台で、無限の選択肢の中から選んだのは・・・「帰ろう」だった。

クリオネを最後の場所に選んで向かった。そのクリオネが営業を終了してしまい予定が狂った。予定が余った。

天気予報は土曜に雨。
旅の途中の雨ならいいが、旅の終わりの雨はちょっと嫌だ。

ひと月半、十分に走った。それが答だ。

「帰ろう」

そう決めて西へ向かった。西へ西へ。

夕張を過ぎて、進路は西から南へと変わる。

目的地は苫小牧フェリーターミナル。

夕張の名所。

滝の上公園。
紅葉が見事だ。

夕張を走っていると、やはり、どうしても、破綻した市の財政が脳裏に浮かぶ。

手入れの行き届いた野球場や陸上競技場、テニスコートなどなどが街道沿いに並んでいる。
こういうものを作りまくって財政を破綻させた役人や政治家や業者たちは、責任も取らずに辞めて逃げてしまった。

悲壮感の漂う町である。
数年前にあったおにぎり屋は潰れてしまった。

滝の上公園の紅葉は見事だ。
まるで絵画のように。

パタパタパタとはためくハンカチ。

黄色いハンカチが見られればそれでいい。

どこにあるんだ黄色いハンカチ。

駐車場からキョロキョロ探してみる。

あっ、あった。黄色いハンカチ。

黄色いハンカチを見に来たのだから、黄色いハンカチさえ見られればそれでいい。

良かったなぁ。黄色いハンカチが見られて。

幸せだなぁ。タダで黄色いハンカチが見られて。

幸せの？黄色い？ハンカチ？

そういえば、夕張の花畑牧場は閉業していた。「ソフトクリーム生キャラメルがけ」を食べようと思っていたのに。

快速旅団へ行ったついでに、幸せの黄色いハンカチ広場へ。

観光客が結構いる。驚いた。さすがです「健さん」。

幸せの黄色いハンカチとは、高倉健と倍賞千恵子と武田鉄矢と桃井かおりの映画です。

げ！！！？入場料取るじゃーん！540円！


どこだ？どこに黄色いハンカチがあるんだ？

ずっと行きたかった場所がある。

夕張に、行きたい場所がある。

もう何年も前から、ずっと。

「快速旅団」。二輪のキャンプ用品屋。

噂はかねがね聞いていた。だが、夕張だけに、なかなか来られない。夕張だけに。誰も、夕張に用事がない。夕張だけに。

今回こそ訪ねよう。

行ってみた。開いていた。やった。

中へ入ってみた。

二輪専門のキャンプ用品屋。ワクワクする。


10分後、僕はお店の前に停めたバイクにもたれてタバコを吸っている。

ここに来られて良かった。
お店の中に、僕の興味をそそるものは何も無かった。そもそも、商品の数が非常に少ない。
店主とも会話はなかった。

10年越しの念願。快速旅団。
ずっと来たかった場所。念願は叶った。

来店記念にステッカーでも買うかな？と思い聞いてみた。
「ステッカーは単品で売ってないんですか？」

店主は答える。
「セットでの購入をお願いしています」

セットとは。
レジャーシートとステッカーのセット。980円。

・・・

要るか？レジャーシート？
なぜ、ステッカーとレジャーシートがセットなんだ？

さよなら快速旅団。ありがとう快速旅団。
十年間、ありがとう。

夕張だけに。

デザートに、メロンカステラとメロン大福。

夕張だけに。