ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

チーズケーキフラッペ

2019-05-31 19:54:11 | Weblog

ロンリーボーイ道に迷ってる
ロンリーガール空に祈ってる
そして全部
チーズケーキフラッペのように
モンテモンテモンテカルロはまだ夜

ロンリーボーイ何を手にして
ロンリーガール何を失って
丸ごと全部
チーズケーキフラッペのように
モンテモンテモンテクリストがまだ抜け出せない

センセーショナルな冒険は
この世界の向こう側
手をこまねいてる場合じゃないんだノンノンノンノン

重ねた指先 祈りの類いは要らないさ
どこまでもいけるんだ
約束も確証も要らない just go ahead now boy

ロンリーボーイちょっと焦ってる
ロンリーガールきっと来るって
大丈夫全部
チーズケーキフラッペのように
ホットホットホットミルクが溶かすみたいに

先生ちょっと旅に出ます
行く先遥か彼方
動き始めた列車に向かってバイバイバイバイ

震える指先 不安の風景が満杯だ
それでもいけるさ
情熱も好奇心もここにある just go ahead now girl

怖いもの知らずでもなくて
ちょっと人見知りもあって
ないものねだりだってする
ひがんだり落ち込んだり でも
ポップな空が大好きだ
夢見がち夢心地
甘い甘いフラッペにストローを
挿しこんで飲み干して イエスイエスイエスイエス

重ねた指先 祈りの類いは要らないさ
どこまでもいけるんだ
約束も確証も要らない
震える指先 不安の風景が満杯だ
それでもいけるさ
情熱も好奇心もここにある
just go ahead now boy
just go ahead now girl
just go ahead now!


ケーキって、飲み物なんですか?の巻。

2019-05-31 19:02:15 | Weblog


この前さ、陶芸クラブ主催のツアーでさ、群馬へ連れて行ってもらったのさ。
ビードロパークっていう、陶芸とは全然関係ないところへ行ったりもしてね、「?」・・・「なんなの?」ってなったりもしたりしてね。

で、なんなの?このグラス。

ねぇ、誰が買うの?

ねぇ、誰か買うの?

えっ、まぢで?

買うの?

ひょっとこグラス?

っていう、しょーもない話ね。

売り物だよ、これ。欲しい人は、ビードロパークまで行って買ってね。

で、ビードロマニアの人と、ひょっとこマニアの、検索でこのブログに辿り着いちゃった人、ライブに来てね。


しょーもない話はいいとして。

スターバックスにさ、キャラメルフラペチーノってあるじゃない?あれさ、美味しいよね。あれ、飲みたい。いつも飲みたい。でも、いつも飲めない。高いから。高価だから。スターバックス、いつも混んでるし。田舎のスターバックスでさえ、並ぶし。席ないし。ソファ席、空いてないし。なんでみんなスタバが好きなんだ?

フラペチーノ。つまり、フラッペの話ね。

フラッペって美味しいよね。おれ、好き、フラッペ。フラッペ、好き、おれ。

でね、ファミマにね、フラッペが売ってるの知ってる?
えっ?知らないの?ファミマ?ファミマはファミリーマートのことだよ。コンビニだよ。えっ?コンビニってのは、コンビニエンスストアのことだよ。

でね、なんかね、最近よくあるシステムでさ、冷凍庫からお好きなフラッペのカップを持ってレジで買うんだね。
店員さんがカップの蓋を取ってストローを差してくれるんだね。で、カップの蓋はくれないんだね。「なんで蓋をくれないんだよぉ!」とか思っちゃう人はダメダメだね。だって、理由があるからね。

おれなんてさ、蓋を取られてストローを差されたカップを渡されたら、飲んじゃうよね。すぐに飲んじゃうよね。
でも、飲めないんだね。そのままじゃ飲めないの。だって、カチコチに凍ってるからね。だって、冷凍庫から持って来たんだからさ。

でね、店員さんが言うわけ。

「よく揉んでください」

えっ?てなるでしょ?

揉むの?なんで?なんで揉むのよ?ってならない?
なるなぁ、おれは。

「揉んでください」がキーワードだよ。

そんでね、店員さんの視線がチラッと向いた方を見ると、なんかマシーンがあるわけ。
そう、コーヒーとか淹れるマシーン。

あぁ、そういうことね。
なるほど、なるほど。となるわけ。

前に、コンビニで、眠いからコーヒーをくださいって言って100円払ったらさ、空のカップを目の前に置かれてさ、「いや、カップ、空じゃん。おれはコーヒーが飲みたいの。それにしても、プラカップが100円じゃ高いじゃん!」てなったら、向こうで自分で淹れるんだよ、バカ!みたいな顔をされてさ。ひどいよね。ドイヒーだよ。みんなが知ってるわけじゃないんだぞ。そういうシステム。そういう新システム。カップを売るなんて・・・時代も変わったなぁ。ってね。

でね、フラッペのカップを揉み揉みしながらね、だってよく揉めって言われたから、マシーンの前へ行くと、「あるじゃん」、フラッペ用のボタンが。「ミルク」って書いてある。ほぉ、ほぉ。ほぉ、ほぉ。ミルクが出てくるのか・・・ここから。
でも、その他にもボタンがたくさんあってね、これ、間違えちゃったらどうすんの?とか思ったりもするんだけど、そういう話をすると脱線するから、しないよ。おれ、脱線しないマンだから。

でね、もう、ミルクのボタンのすぐ隣に、なんか違うボタンがあるから、すごくドキドキしちゃうよね、ちょっと、わざと、そっちよりに指が寄って行ったりしちゃうよね。あれはさ、そういうつもりで配置してあんの?あのボタンはさ。ドキドキするからやめて欲しい。
ちゃんとミルクのボタンを押すのです。熱いミルクがブシャーって出てきてね、揉みまくったフラッペのカップに注がれると。

ストローでグリグリに混ぜて、頂くと。

すごーく美味しいんだよ、うぉーーー!ってなるんだよ。ほんとに。ドキドキするくらい美味しい。おれ、好き、フラッペ。

でね、フラッペには種類があるわけ。チョコとか・・・えっと、抹茶とか?いや、抹茶は、なかったかな?イチゴとか?いや、イチゴもなかったかな。
実は、一種類しか飲んだことがないんだけどね。
チーズケーキフラッペっていうんだけどね。チーズケーキを飲んでるみたいなんだよ。信じられないくらい美味しい。あぁ、なくならないでくれぇ!ってくらい美味しい。

さて、脱線は終わり。ここからが本題。

えっ?てなった?

新曲を、作りました、おれ。なかなかの曲になりました。好きです、新曲、おれ。

タイトルは、「チーズケーキフラッペ」。

今回のライブは、新曲も含めて、飲み物シリーズ三曲歌います。歌うつもりです。歌う、おれ、シリーズ、飲み物。

いやぁ・・・いい歌詞が書けたなぁ。

ではでは、よろしこ。

あっ、スターバックスマニアと、ファミリーマートマニアの人も、ライブに来てね。

6月1日(土) 下北沢lown
sing (from trash box jam)
open18:00 start19:00
ticket2500+1Drink

突然の「うぉー!」野郎。

2019-05-31 02:15:20 | Weblog


ライブまであと二日であります。日付的には、あと一日であります。
ハチちゃんのことばかり、結果的にね、ハチちゃんのことばかり書いていて、お客さんが来るのか?っていう一抹の不安を抱えながら、今日も真夜中の練習をしているんですよ、僕は。

ねぇねぇ、ブログを読んでくれてありがとう。
ねぇねぇ、ブログを読んでくれている人へ告ぐ。
ライブに来てよ。来てくださいよぉ〜。
知っている人にも、知らない人にも、僕は逢いたい。逢いたいんだよぉ〜。逢いに来てくれよぉ〜。聴きに来てくれよぉ〜。ハチマニアの人も聴きに来てくれよぉ〜。

とかね、言ってみたりしちゃってね。

6/1、土曜日、場所は下北沢lown。場所はグーグルマップで調べてね。6時に開場だよ。7時に開演だよ。チケットは2500円だよ。ドリンクは一杯500円だよ。まぁねぇ、ちょっと高いけど、三時間近く歌うつもりだから許して欲しい。

あぁ、早くみんなに逢いたいなぁ。あぁ、逢いたいなぁ。

とかね、言ってみたりしちゃってね。


毎日歩いてるって話は書いたね。ウォーキングだね。
ウォーキングマニアの人も、聴きに来てくれよぉ〜。

もう135日くらい連続で歩いてるって話ね。書いたね。雨の日も風の日も、雪の日も歩いてるってね。引っ越しの手伝いに行って帰ってきた後も、泊まりで出掛けた先でも、真夜中に帰って来てヘトヘトになった時も歩いてるってね。足の指の爪が剥がれても、股関節が痛くても、膝の靭帯がズキズキしても歩いてるってね。
もはや、休むタイミングってのを失ってるって感じもあったりしてね。ってね。

前にブルートゥースのイヤホンを買ってさ、気に入ってたのに、買ってから一週間くらいで落として失くしたってわけ。3回くらいしか使ってないのに。
で、今回また買ったってわけ。なぜなら、歩くから。必要じゃない?とにかく歩くからさ。

で、イヤホンをつけて歩くわけ。何を聴くって?普通はお気に入りのアーティストの曲を流したりするわけじゃない?ところが、僕なんてのはさ、自分の曲しか聴かないわけ。ほんとに。変人だから。だから、別に、歩いている時に自分の曲を聴きたいわけじゃないわけ。そうすると、何を聴くの?ってなるでしょ?
いや、別にね、誰かの曲を流しておけばいあんだけど、発想がないそうはならない。「せっかくイヤホンを買ったのに、聴くものがないなぁ」となる。変人だから。

でね、英語のニュースを聴こう!となるわけ。毎日2時間半とか歩くわけで、その間、イングリッシュニュースチャンネルをずーっと聴き続けるわけ。勉強になっちゃうじゃん。一石二鳥じゃん。

それで、ひと月半くらい、ずーっと英語のニュースを聴きながら歩いていたんだよ。少しは耳も慣れたかなぁ、「今日もトランプがなんか言ってんなぁ」とかね。

それがね、ある日のこと。真夜中の山道を歩いていたら、突然「うぉーー!」ってなっちゃったわけ。
なんだかよくわかんないけど、なんだか急に投げ出したくなっちゃったわけ。
何をって?英語のニュースをだよ。
「なんだこんなもの!なんだこんなもの!」ってね、お気に入りのブルートゥースイヤホンを道端に投げつけて、それを両足でジャンプして踏み付けて、壊したりはしないよ。もったいないじゃん、せっかく買ったのに。

で、英語のニュースを止めて、イヤホンを外したんだね。
そしたら、そこにあったのは「静寂」でさ。まだ春の入り口だから、虫も鳴いてなくて、そこにあるのは「静寂」でしかなくてさ。田舎だからね、すごーく静かなわけ。車も通らないし。何もないし。

それで静寂の中を歩き始めたんだね。僕は。

すごく気持ちが良くなった。

風の音が聞こえるでしょ?
鳥や動物の声が聞こえるでしょ?
水が流れる音や草がなびく音や・・・。
星だって、音がするんだよ。
月だって、音がする。
空にだって音がある。
土にだって音がある。

あぁ、何をやっていたんだ、僕は。ひと月半、いい気になって英語ニュースなんて聴いちゃってさ。ブルートゥースイヤホンなんてしちゃってさ。なんなんだ?バカなのか?

そう、ここ何日か、ライブで演奏する曲を決めたくて、アイフォーンで自分の曲を流しながら歩いている。
ブルートゥースイヤホンをしてるのかって?

ははは。してない。胸ポケットに入れたアイフォーンのスピーカーで鳴らしながら歩いてる。

なんなんだ?バカなのか?

ってね、そういう話。

ウォーキングマニアとブルートゥースイヤホンマニアのみなさん、下北沢lownで逢いましょう。

さよなら、はちみつカフェ。13

2019-05-30 02:36:53 | Weblog


キムキムにーやんの所には、11個ほどの巣箱がある。らしい。

キムキムにーやんが言っていた。
「分峰がうまくいったら、またあげられるかもしれないからな、期待せずに待っとけ」

期待しているのである。実は、期待しているのである。だって、ハチさんに逢いたい。

でも、キムキムにーやんはこうも言っていた。
「順番があるからな。期待せずに待っとけ」

つまり、去年僕がハチの群れを貰えたように、今年もハチの群れを貰いたい人がいて、その人たちのリストがあって、そのリストには順位が付いていて、その順番が回って来るまで、つまり、運良くハチの分峰の回数が重なれば、僕の所へハチの群れが来るかもしれないという話。

ほんの少しだけ期待しているのである。

ある日のこと、電話が鳴った。発信元はキムキムにーやんである。

もしもし?

あのな、うちのハチもアカリンダニにやられた。二つの巣箱を残して、あとは全部やられた。

えっ?ほんとに?

だから、今年は、無理だ。今年は、あげられない。申し訳ない。

キムキムにーやんは、本当に優しい人だなぁと、僕は思った。

大丈夫っす!おれ、待ち箱をたくさん仕掛けましたから!

全然入る気がしないんですけどね、とは言わない。絶対に入るわけないっすけどね、とも絶対に言わない。

今年は、キムキムにーやんの周りの人もアカリンダニの被害に遭っているというような話をしていた。11箱のうち9個もやられたなんて・・・。

僕は、仕掛けた待ち箱の隣に佇みながらつぶやく。

「はちみつカフェは、終わりになりました。始まってないけど」

さようなら、はちみつカフェ。始まってないけど。

さて、さて、長い間つきあってくれてありがとう。ハチの話ね。
こうやって、物語は始まり、終わった。という・・・。

こんな話を書こうと思っていたのです。書き始めが遅くなって、なんだかワチャワチャと色々な事があり・・・重なり。

そして、このブログのシリーズを書いている間にも色々なことが起こり・・・。

もう少しだけ、続くのであります。終わりだと思ったら、もう少しだけ、続くのであります。

それはそれは悲しく儚い・・・物語だったりして・・・。

では、また。

さよなら、はちみつカフェ。12

2019-05-30 02:24:47 | Weblog


待ち箱。ニホンミツバチの待ち箱。この際、セイヨウミツバチでもいいから入居してくれないかなぁ?とか、思っているのである。

養蜂に向いているのは、断然セイヨウミツバチだという。そもそも、ニホンミツバチは年に一度しか採蜜が出来ないんけだから、ビジネス的にはアウトなのである。セイヨウミツバチは年に3〜4回、採蜜が出来るとか。

では、なぜニホンミツバチなのか?
きっとそれは、ニホンミツバチの方が断然可愛いからだと僕は思っている。何が可愛いって?そんなものに理由などない。可愛いものは可愛い。そして健気。可憐。そういう類いの素敵さを、ニホンミツバチは持っている。と僕は思っている。

畑の隅の大きな柿の木の下に待ち箱を置いた。

瓦屋の親方の嫁の親戚の家のそばの、しだれ桜の後ろにある小さな柿の木の下に待ち箱を置かせてもらった。

あとは、我が家の庭のあちこちに、待ち箱を置いた。

待ち箱を置いて、僕は思った。

「こりゃあ・・・入らないよ、ハチ」

なぜそう思ったか?
理由などない。
全然入る気がしない。

だって、ハチ、飛んでないんだもん。がーん。せっかく巣箱をたくさん作ったのに、全然入る気がしないのである。

「こりゃあ、宝クジどころじゃないなぁ」

あぁ、このままだと、このまま春が終わってしまったら・・・ほんとうに、さよならはちみつカフェなのである。

さよなら、はちみつカフェ。11

2019-05-29 18:35:11 | Weblog


さてさて、ハチがいなくなってしまった我が家。僕が何をしていたかというと、ハチの巣箱作りである。
トントンカンカン、トントンカンカン、木を切ったりして箱を作っているのである。トントンカンカンと書いているが、カナヅチと釘は使っていないので、トンカンという音はしない。インパクトドライバーを使っているので、本当はウィーンウィーンなのである。でも、なんとなく、トンカンと言った方が感じが出たりするような気がしたりして、トントンカンカンと書いている。
何のためにトントンカンカン?

ハチを待つために。

ハチを待つために。と言っても、我が家にいたハチを待つわけではない。我が家のハチは、アカリンダニにやられて全滅、つまり死亡してしまったわけだから、待てども暮らせど戻っては来ない。

新しいハチの群れを待つのである。

ハチの巣箱を作って、ハチが来そうな場所に設置する。この箱を待ち箱と呼ぶ。

そう、待ち箱を作っているのである。待ち箱は多い方がいい。だから、たくさん作っているのである。

たくさん作るのはいいが、設置する場所がたくさんあるわけではない。だがしかし、なんとしても、ハチさんを捕まえなければならない。

ニホンミツバチは冬を越して春になると分蜂する。分蜂というのは、新しい女王が生まれると、古い女王が群れの半分を連れて古い巣を出るというもの。古い巣を出た群れは、新しい巣を見つけて住まなければならない。その新しい巣を作って、不動産屋よろしく、「ここにいい物件がありますぜ!」と誘い込む算段なのである。

しかし、これがなかなか難しいようで。宝くじに当たるような確率のようで・・・ははは。
だがしかし、やらないよりはいい、というより、やらねばならない。可能性が限りなく低くても、やらねばならないのである。

普通は、誘引剤というものを使う。ニホンミツバチはキンリョウヘンという蘭の一種の花の匂いを好む。キンリョウヘンを待ち箱に仕掛けると、捕獲率が飛躍的に上がる。だがしかし、僕には、そんなものはない。高価なのである。とても高価なのである。そして、花を咲かすのが難しい。さらに言うと、蜂の分蜂の時期に合わせて咲かせるのは至難の技らしい。高価なのに・・・である。

だから、僕は、前のミツバチちゃんたちが遺してくれた巣から作った蜜蝋、それだけが頼りなのである。蜜蝋をバーナーで溶かして、待ち箱の壁や天井に塗り付けるのである。蜜蝋を塗ると、ほんの少しだけ捕獲率が上がる。ないよりは上がる。ははは。

そして、待つ。ひたすら待つ。待つといっても、まぁ、ただ放っておくといった方が正しいのだがね。

待ち箱、5セット作った。

扉には、ライオンとハチミツの刻印。すごく可愛いと想う。

僕は想うのである。不動産屋よろしく想うのである。
「どうですか?いい物件、ありますよ」

さよなら、はちみつカフェ。10

2019-05-29 18:10:37 | Weblog


たとえば・・・
朝から畑へ出たとして、なぜ畑へ出るかというと、今の時期はとても大切な時期で、今を逃すと夏に何も採れなくなるという危険をはらんでいるので出るしかないという・・・。朝から暗くなるまで畑にいたとして、炎天下で動き回っていたとして、日々10時間くらいね。
暗くなって帰ってきて、たとえば、10キロから15キロ、ルーティンのウォーキングをしたりして、そこそこ疲れたりなんだりして。シャワーを浴びて、ご飯を食べたりして。もう結構夜が深かったりして。
それから「よし!いくぞ!」と気合いを入れて、ギターを持って車のエンジンをかけたりして、誰も来ない高速道路の側道で唄を歌ったりして、なぜ歌うのかというと、ライブがもう数日後だったりするからね。
「ちょっと休憩」とか思って、「ブログを書くか」とか思ったりして、アイフォーンを取り出して、ブログのページを出して、「何を書くっかなぁ」と思っているいるうちに、知らないうちに、目が閉じてしまっていたりして・・・気がつくと、明るくなっていたりして・・・。

そんなことを繰り返していたりして・・・ブログの更新が滞るのは、そんなわけであったりして・・・。

こんなことじゃ、「さよなら、はちみつカフェ」のくだりさえ終わらせられないじゃーん!と、不安を感じていたりして・・・。

そんなわけで、昨日から、畑はお休みにして、ギターを弾いています。新曲を作ったりしています。ははは。畑なんて行くか!の精神で頑張っています。どうぞよろしく。ほんとに。ほんとに。

では、はちみつカフェの10ね。

キムキムにーやんに言われた通り、僕は採蜜にとりかかった。蜂のいなくなった蜂箱を解体。蜂が作った、はちみつがたくさん詰まった巣を解体。

トローリと流れ落ちるハチミツを時折舐めながら、「ハチさん、いなくなっちゃったなぁ」とつぶやく。
時折、ハチミツと一緒に口に入る蜜蝋やらゴミやらを「ぺッ」と吐き出しながら、「ハチさん、いなくなっちゃったなぁ」とつぶやく。

採蜜を終わらせて、つまり、ハチミツが詰まった巣房の塊を、バケツに載せて、あとは自然に落ちるのを待つという形まで持っていき、巣を取ったあとの巣箱をナイフで掃除をしたりしながら、「ハチさん、いなくなっちゃったなぁ」とつぶやく。

最終的に、1.8キロの完熟ハチミツが採れた。よくわかんないけれど、上出来なんだと思う。
小さなスプーンで、ハチミツを直接口に入れる。濃厚な味がする。冬を越えたハチミツ。一日、ひとスプーンのハチミツを舐める。ハチミツは健康にいい。ハチミツを舐めながら、もちろんつぶやく。「ハチさん、いなくなっちゃったなぁ」。

はちみつカフェ、終了のお知らせである。
まだ始めてないのに、終わりなのである。だって、ハチがいなくなっちゃったから。

さよなら、ハチさん。

物事には、始まりがあって終わりがある。それは摂理。避けようがない摂理。

毎日のように眺めていた蜂箱が、我が家の庭から消えてしまった。

もう、ハチはいないのである。

看板を、外さなければいけないのである。
とても、悲しいのである。ほんとに。ほんとにね。

ペロペロとハチミツを舐めながら、とても悲しい僕なのである。

さよなら、はちみつカフェ。9

2019-05-26 03:52:58 | Weblog


ミツバチの天敵。三大天敵。スズメバチ、スムシ、アカリンダニ。

スズメバチは前述の通り。

スムシは、ミツバチの巣を食べる蛾の幼虫。スムシは、ニホンミツバチの巣には必ず寄生しているもので、大量に発生しない限り、ミツバチの清掃係が対処出来るらしい。見つけ次第巣箱の外へ連れ出して、ボイと投げ捨てる・・・とか。

アカリンダニ・・・。

ヨロヨロのハチを見て、内見をして、ヨロヨロになった僕は、ヨロヨロと巣箱のそばへ戻り、キムキムにーやんに電話をかけた。

巣箱とニホンミツバチの群れを僕に提供してくれて、色々と教えてくれて、見た目はヤクザそのものなのに、とても優しいキムキムにーやんに申し訳ない限りなのである。キムキムにーやんがくれたミツバチのむれを、僕は、全滅させてしまったのである。

キムキムにーやんに、状況を伝えた。

キムキムにーやんは言う。

「まず、間違いなく、アカリンダニだな」

アカリンダニ?

「今年はみんなアカリンダニにやられてる。こればかりは仕方のないことだよ」

キムキムにーやんは、とても優しかった。

アカリンダニ・・・。

アカリンダニはニホンミツバチの器官に寄生するとても小さなダニ。寄生されたミツバチは、羽が変形して飛べなくなる、飛べなくなったハチは、ヨロヨロと地面へと落ち、死に至る。アカリンダニに寄生されたハチの群れは、100パーセント全滅する。

ハチ自体に、アカリンダニに対する対処法はない。人にはある。予防や対処の方法はある。あるにはある。メントールで予防をして、蟻酸という劇薬で治療をするという方法。でも、それすら確立されたものではなく、世のニホンミツバチ養蜂家たちがアカリンダニ対策に頭を悩ませている状況が、ずっと続いているということだ。

キムキムにーやんは言う。

「ハチが残した蜜があるはずだから、蜜を取りなさい」

でも、まだハチが少し残っていて・・・。

「盗蜜される前に、蜜を取らなきゃダメだ!」

他のハチなり虫なりに、ミツバチが遺したハチミツが盗まれてしまうらしい。

数日待った。数日待って、巣箱の蓋を開けた。

ミツバチが冬を越すために貯めた黄金色のハチミツ。完熟のハチミツ。

僕は、複雑な気持ちで、一年間見守ってきた巣箱を解体し始めるのである。

さよなら、はちみつカフェ。8

2019-05-25 03:35:48 | Weblog


ミツバチの巣箱の中には、一万匹から二万匹のハチがいるはずである。そのハチが天気良いというのに・・・全く姿を現さないというのはおかしい。おかしいのだけれど、おかしいという現実を受け入れたくない。なぜ受け入れたくないのかというと、そのおかしさというのは、悲劇に直結しているからなのであり・・・。

巣箱の内見という行為がある。巣門を少し開いてカメラを差し込み写真を撮る。そうやって、時々ハチや巣の様子を窺う。

そう、様子がおかしいなら内見をすればいい。しかし、しかし、しかし、内見したくない。悲劇は、嫌なのである。見たくないのである。受け入れたくないのである。人間とは、そういう生き物なのである。嫌なことからは目を背けてしまうのである。

数日が過ぎる。

ハチ、出てこないなぁ・・・。おかしいなぁ。

あっ、ハチ、出てきた!

巣門から出てきたハチはヨロヨロとしている。普段なら羽を震わせてすぐに飛び立つのに、全然飛び立たないのである。

ヨロヨロと歩いて、巣箱から地面へとポトリと落下するのである。
落下したミツバチは、地面をヨロヨロと歩いてどこかへ消えてしまった。

飛べなくなったミツバチ・・・。

もう、内見するより仕方がない。内見するしかない。

写真を撮った。スマホを取り出して、見た。
・・・ハチが・・・いない。数万匹のハチが・・・いない。

全滅・・・。

僕は・・・そこらへんをウロウロと歩いた。
ハチがいなくなってしまった。ウロウロと歩いて考えていた。ハチが、全部、いなくなってしまった。動揺していた。

はちみつカフェなのに・・・

はちみつカフェなのに・・・。

看板に、偽りありじゃないか・・・。

さよなら、はちみつカフェ。7

2019-05-24 03:20:50 | Weblog


「春なのに〜お別れですか?春なのに〜涙がこぼれます〜♫」by 柏原しんぐ

冬の間のミツバチたち。寒い日は巣箱の中でくっつき合って温め合うのだろう。暖かい日には、巣箱から出てきて次から次へと飛び立っていく。どこかに花が咲いているのだろう。

季節は過ぎ、春になる。

暖かくなり、ミツバチなど動きも活発になっていく。
なんとか、我が家のニホンミツバチは、無事に冬を越してくれた。

春の木漏れ日の中、ミツバチの巣箱の横に座ってハチを観察したり本を読んだりする。
ミツバチにとって僕は、邪魔だったり怪しい存在だったりするわけで、僕の周りをブンブン飛び回ったりなんだりする。そして、そこにいてそんなに動かない僕の存在に慣れる。

僕のズボンの上を歩いてみたり、僕の手の甲を歩いてみたり・・・手乗りミツバチ。可愛いなんてもんじゃない。春とミツバチ。ミツバチと春。もうそこには、希望の未来しかない。

三月。何日か雨の日が続いた。雨の日はミツバチは動かない。僕のミツバチの観察もお休みである。

雨が止んだ。晴れの日。ミツバチたちが巣箱から出てこない。

まぁ、そんな日もある。

次の日も出てこない。

まぁ、そんな日もある。

その次の日も・・・

おかしいなぁ・・・

変だなぁ・・・

春なのになぁ・・・

さよなら、はちみつカフェ。6

2019-05-23 00:07:35 | Weblog


ニホンミツバチの分布図・・・北海道は、ない。

去年、北海道の朱鞠内湖で嶋田家夫妻とキャンプをした時に、ミツバチの話をした。嶋田のけんちゃんが「おれもハチ、飼いたい。北海道でも出来るかな?」と言っていたけど、たぶん出来ない。なぜならば、北海道は寒いから。寒すぎるから。ミツバチもハチミツも凍ってしまうさぁ↑

ちなみに、沖縄にもニホンミツバチはいない。きっと、暑すぎるからさぁ↑

我が家のある武蔵嵐山も、相当寒い。マイナス13度まで下がったことがあるのだから、相当寒い。耐えられるのか?ミツバチちゃん。

ミツバチ師匠のキムキムにーやんは、ハチの巣箱を段ボールで囲っている。

段ボールはちょっと・・・かっこ悪いなぁ・・・と、僕は内心思うのである。

藁だ!ワラで囲うんだ。ミツバチ越冬大作戦だ。

秋に集めて畑に積んである藁の束を我が家へと搬送した。

藁を巣箱の周りに立て掛けて、麻ひもでくくっていく。さらに隙間に藁を次々と挿していく。

もしかしたら、まだ寒いかもしれないなぁ。大寒波が来たら死んでしまうもんな。もっと挿そう。

さらにさらに藁を挿しこんでいく。

出来た!暖かそうだ。

我が家のミツバチちゃんたちが、僕の周りをブンブンと羽音を立てながら旋回している。

何をしてるんだ君は?とでも言いたげである。

ニホンミツバチは、刺さない。刺す時もあるが、ほぼほば刺さない。実際、僕は刺されていない。
キムキムにーやんなどは、採蜜の時でさえ、防護服を纏わない。まぁ、キムキムにーやんだからなんだけどね。

巣箱から少し離れて、ニホンミツバチ越冬大作戦の出来を見てみた。

「・・・イエティじゃん・・・」

ニホンミツバチ越冬イエティ大作戦。

イエティが我が家にやって来た、みたいになってしまったが、これで多分大丈夫。

冬が終わって、春になって、ミツバチたちが蜜を集めに飛び回る姿を思い浮かべながら。

「イエティ、ミツバチちゃんたちを守ってね」

ホヤは、まだちょっと、ムリ。

2019-05-22 13:04:19 | Weblog


「好き嫌いなし王に、オレはなる!」by モンキーDシングィー。

実は、僕は、好き嫌いが多いので有名で・・・。昔ね。
ゴールデンウィークに高校時代の友達が遊びにきてくれて、一緒に買い物へ行って、言われた。

「椎茸もピーマンもナスも食べられなかったよね?」

がーん。がびーん。

食べられるし。むしろ、好きだし。好き嫌いとか、ないし。好き嫌いとかあるのって、恥ずかしいし。そういうこと、言わないで欲しいし。忘れて欲しいし。お願いします。忘れてください。

そうなんです。人の記憶に数十年もの間残るほどに、好き嫌いがあったのです。

今は、ほぼほぼありません。なんでも食べます。むしろ、なんでも好きです。なんでも美味しいです。好き嫌いをする人には、ネチネチと文句を言ったりもします。でも、実は・・・ってやつなんです。

椎茸は特に苦手でね。小学校の給食の時からずーっと食べたことがなかった。
今は好き。好んで食べます。買ってでも食べます。一体何が嫌いだったんだろう。

ピーマンなんて、畑で生でポリポリと齧っています。甘くてうめーなぁと呟いたりしています。一体何が嫌いだったんだろう。

ナスなんて、好きな野菜のナンバーワンだといっても過言ではないくらい好きです。もうすぐナスが鈴なりに成る季節です。楽しみです。一体どうして嫌いだったんだろう。

この三つの野菜嫌いを克服したことが、僕の人生において、大きな節目となった。

「嫌いなものを好きになる」

そういう重要事項を、身をもって知ることができたのである。
つまり、最初から、苦手なものなどなくなるというわけ。だって、時間が経てば好きになるかもしれないんだから、最初から好きになればいい。というロジック。結構、これ、簡単だったりする。

「美味しいと言って食べている人がいるのだから、オレにとっても美味しいはずだ」

そう思って食べたりすると、結構美味しく感じられたりするから、不思議だ。不思議なのだ。味覚が美味しい理由を探して見つけ出してくれる。そんな感覚。

人は変わる。舌も変わる。人生は、すごく面白い。

椎茸で何を作るか考えていた。

「キノコペースト!」

椎茸の味をふんだんに楽しめて、日持ちのする料理である。

キノコペーストは、色々なキノコを混ぜて作った方が美味しいような気がするが、あいにく、我が家には、今現在我が家には椎茸しかない。

大量の椎茸を切って、オリーブオイルで炒めて、ちょっと冷まして、フードプロセッサーでウィーンってやって、椎茸ペーストの出来上がり。

「おぉ!椎茸の味しかしない!」

素晴らしい。

椎茸が嫌いな頃の僕が食べたら、おでこを床に十五回くらい叩きつけて、おでこから血を流しながら悶えたかもしれない。・・・椎茸の味しかしない。

次は・・・えっとぉ、何を作るっかな。

椎茸とキクラゲの佃煮を作ろう。

とかね。

6/1は下北沢lownでライブだよ。

ねぇ、こういう椎茸ブログを書いてて、お客さんが来たりするの?それだけがね、ちょっと不安。・・・ちょっとだけね。

黒板家の掟。2

2019-05-21 06:32:06 | Weblog


「捨ててあるものを拾ってくるなんて、乞食じゃないか!!」
「昔の偉い人は、みーんな乞食をして暮らしてたんですよ。西行さんも良寛さんもね。生きるって、そういうことなんです」by 黒板じゅんと黒板シング。

とりあえず、落ちている菌床を10個くらい拾って持って帰ってきた。水をかける。待つ。・・・まぁ、椎茸は出ない。

家の裏の日陰に、棚を作った。棚の上に菌床を載せた。湿気がこもるようちビニールをかけた。陽が当たらないように黒い幕をかけた。水をかけた。待つ。・・・まぁ、椎茸は出ない。

待ってたら、3個出た。椎茸が3個出た。やった。やった。
でも、3個出て、もう出なくなった。

人生とは、失敗と成功の繰り返しである。あきらめたらそこで終わりやで!と、安西先生も言っていた。

工夫が必要だ。謎解きが必要だ。

菌床をバケツに入れて、丸一日浸水させた。原木栽培で学んだ知識。

待った。・・・椎茸、何個か出た。また出なくなった。

うーむ・・・。

どうも、死んだ菌床と死んでいない菌床があるみたいだ。なんでもかんでも拾ってくればいいってもんじゃないらしい。だがしかし、菌床の生死は見極められない。

椎茸が生えている、まだ健康そうにみえなくもない菌床を拾ってきた。浸水する。浸水した菌床を一週間放置する。この間に、菌床と椎茸菌が生きていれば、菌が菌床の中で培養される。はず。

椎茸というのは、椎茸に限らずキノコ類は、刺激を与えると生える。その刺激とは、振動だったり、温度だったり、湿度だったり、様々らしい。その中でも「浸水」というのが超刺激という説もある。

浸水後、一週間放置した菌床を再び浸水する。

棚に並べる。待つ。

ポコポコポコ。ちっちゃな椎茸がポコポコポコと生え始めた。

菌床によって、生え始めたり生え始めなかったり、様々ではあるが、もしかしたら、この作戦は成功なのかもしれない。

ちっちゃな頭を出した椎茸が三日目には立派な椎茸に育っている。

「よーし!いけるかもしれない」

椎茸が採れすぎちゃって、干し椎茸にして販売を始める日が近いのかもしれない。

まだまだ先は長そうだが、始まりとしては悪くない。

今日も椎茸をもいで、椎茸を食べよう!

健康にすごーくいいんですよぉ〜。

おわり。

黒板家の掟。

2019-05-20 06:03:45 | Weblog


「椎茸を食べたくなったらどうするの!!お金がなきゃ椎茸が買えないじゃん!」
「椎茸が食べたかったら、椎茸を育てればいいんです。いいもんですよぉ〜椎茸栽培」
「お金がなきゃ椎茸を育てられないじゃん!!駒はどうするの!!?椎茸菌の駒がないじゃん!」
「椎茸菌の駒が買えないなら、拾ってくればいいんですよ。いいもんですよぉ〜拾ってきたもので椎茸栽培」by 黒板じゅんと黒板シング。

椎茸の原木栽培を始めて三年目。投資した金額、まぁまぁ。そろそろ出てくれないと・・・椎茸。泣くぞ、椎茸。
春は出なかった。一個も。秋には出てくれないと・・・泣くぞ。椎茸。

椎茸原木栽培の話は、このブログで何度か書いた。実のところ、もはやあきらめムードになりつつある。向いていないのかもしれない。それでも、コツコツと、毎朝、立てかけた椎茸の原木に水をかけたりしている。

いやぁ、椎茸食べ放題への道は、遠いんですねぇ。

とか、言ってはいられない。そんなに悠長なことは言っていられない。という現実がここにはある。

なぜか?

それはね、椎茸を食べたいからだよ。僕は。買わない椎茸を食べたいからなんだよ。

さて。

椎茸農家の知り合いの話は書いたっけ?どうだったっけかな?

まぁいい。小笠原で漁師をやっていたという人と、知り合いになったのはなん年前か?なん年前かは忘れたけど、まだ繋がっている。その人が二年ほど前に、椎茸農家を継いだ。血縁でもなんでもないのだが、潰れかけた椎茸農家を継いだ。

その椎茸農家から椎茸をもらうのかって?違う。ノンノンノン、違う。そんなに安直な話ではない。

テーマは、拾う。僕が敬愛して止まない黒板五郎は、いつだって拾う。人が捨てたモノを拾う。僕は五郎さんになりたいんだよ。

その椎茸農家は、原木ではなく、菌床を使って椎茸を育てる。
菌床っていうのは、オガクズとフスマを固めたものに椎茸菌を植え付けて培養したもの。フスマとは、小麦の糠。

椎茸農家は、大量の菌床を使う。そして、椎茸が出なくなった菌床を大量に捨てる。椎茸農家の裏の空き地に大量に捨てる。

積み上がった廃菌床の山を見て、僕は思う。

「これは、畑の肥料にはならないか?」

オガクズもフスマも自然素材。つまり有機物のかたまり。
積み上がった廃菌床は、雨風にさらされている。
掘ってみると、そこには腐葉土と化した廃菌床。いや、ただの腐葉土。そして、大量のカブトムシの幼虫。

「ほぉ、これは使える」

それから、ちょくちょく、ちょこちょこ、腐葉土をいただきに椎茸農家の裏の空き地へと足を運ぶ僕なのである。

ただただ、その作業が・・・過酷なのである。

カブトムシの幼虫や、ゴミや、木屑や、様々なものを除けながら、ガラ袋に20キロほどの腐葉土を詰める。運ぶ。ジムニー号の荷台に積む。それをだいたい12袋。これがジムニー号に積めるマックス。240キロ。詰める、運ぶ、積む。畑へ行く。240キロ、降ろす。運ぶ。撒く。時には、一日に何度も。おれは奴隷か?何の奴隷だ?と思ったりしながら・・・?

たまに、捨ててある廃菌床から椎茸が生えている。
食べられそうなやつは貰う。だが、あまり食べられる椎茸はない。超スーパー巨大椎茸とか、虫が付いた椎茸とか・・・そんなにうまくはいかない。

ふと思った。僕は、ふと思った。

おれも、菌床栽培をすればいいんじゃない?出来るんじゃない?

つづく。

さよなら、はちみつカフェ。5

2019-05-19 04:36:27 | Weblog


働き蜂は働く。生まれてから死ぬまで、ずっと働く。なぜならば、名前が働き蜂だから。
しんぐくんはほぼほぼ働かない。産まれてから死ぬまで、ほぼほぼ働かない。なぜならば、名前が働きしんぐくんではないから。働きしんぐくんじゃなくて良かった。by しんぐくん。

ニホンミツバチの話。

働き蜂の寿命は短い。春から秋の蜜集めの時期でたったの30日。越冬の時期で三ヶ月ほどらしい。産まれて、一ヶ月で、蜜を集めまくって、ポロリンと死んでしまう。
それでも、その30日の間に色々とやることがある。その30日の天寿の中に、実に様々なドラマがある。

ちなみに、働き蜂はすべてメスの蜂である。

羽化したばかりの幼い働き蜂は、まず巣の掃除係になる。
巣の掃除係・・・羽化したばかりなのに・・・もう掃除。

巣の掃除係を卒業したら、次は育児です。育児係です。ベビーシッターです。卵や幼虫の世話をします。
女王蜂は1日に千個も卵を産むので、おそらく、掃除や育児の仕事量ったらないのかもしれない。うへぇ!また千個産まれてんじゃーん!って感じなのかもしれない。育児ってのは大変です。したことないけど。

育児の仕事を後輩に譲ったら、次は巣作りのお仕事です。大工さんみたいなものです。職人です。例の六角形の巣房を作ったりするわけです。巣作り職人たちがいて、絶えず巣房を増やしていくから、巣がどんどん大きくなっていくわけです。

女王蜂がどんどん卵を産んで、どんどん後輩たちが増えていくので、巣作り職人もすぐに卒業、次に待っているのは、ハチミツ製造の仕事です。

先輩、つまりパイセンたちが集めて来た花の蜜をハチミツにするのです。ありがとう働き蜂ちゃん。
働き蜂は、羽でハチミツを扇ぎます。扇ぎ続けます。ただひたすら。ただただひたすら。なぜか?

出来上がったばかりのハチミツには水分が含まれます。その水分を抜くために、羽で扇ぐのです。水分が抜けると、完熟のハチミツの出来上がり。六角形の巣房に蓋が付きます。

去年の秋に採蜜をした時に、蜜の入った蓋のない巣房が多く見受けられた。つまり、まだ完熟のハチミツではなかったということ。
完熟していないハチミツは、水分を含むため保存している間に発酵する。プクプクと泡が出てくる。少し酸味が出る。食べられないわけではないが、完熟のハチミツの方が断然美味しい。と僕は思う。
そこで、僕は、衣装箱の中に蓋を開けたハチミツの瓶を入れ、その隣に除湿剤を入れてしばらくの間放置した。ひと月くらい。除湿剤がほんのりと湿るか湿らないかくらいの水分が、ハチミツから飛んだ。僕は、完熟のハチミツを手に入れた。世界で一番美味しいハチミツ。

つまり、小さな働き蜂が、小さな羽を震わせて、巣の中で、完熟のハチミツを作っているというわけです。

そんなこんなで、様々な仕事をこなしているうちに、働き蜂の寿命は少なくなって来るのです。なにせ、たったの30日しかない。

「私たちも、そろそろ行きますか」と1000匹の仲間たちと声を掛け合うのかもしれない。

いよいよ外の世界へと出かけるのです。花の蜜を集めに。

外の世界には、外敵もいたりして、とても危険です。様々な仕事をこなし、もうベテランになった働き蜂たちは、「いざ!」と旅立ちます。わずか1センチちょっとのミツバチが2キロも先の世界へ蜜を集めに飛んで行きます。それはまるで、東京大阪間をノンストップで往復するトラックドライバーのようなもので、その間に敵がたくさん待ち構えたりしているわけで・・・そりゃあもう、危険だらけで・・・。
蜜集めの最中、多くの働き蜂が命を落としてしまいます。だから、寿命が短くなった働き蜂がその役を担うというわけです。

1000匹の同胞の蜂たちは、8の字ダンスで仲間に情報を伝えます。太陽の方角を基準として、カラダを振って進む方向を示し、カラダを振る時間で距離を示す。そうやってみんなで力を合わせて、少しずつ少しずつ花の蜜を集めていくのです。

時々巣箱の掃除をしてあげます。時々、働き続けて天寿を全うした蜂の死骸がポロリンと転がっているのを目にします。

蜂のドラマと、蜂のコロニーのスゴさを実感するというわけです。

ちなみに、蜂の生態やコロニーの仕組みなどは、まだ全然解明されていないわけで、きっと、今後も解明などされないし出来るわけもないと思ったりするわけでありまして・・・つまり、今書いたことは、誰かの想像の産物だったりするわけだったりするわけで、さらに僕の想像も加えてあったりするわけで。

そこんとこよろしくって感じなのであります。

あぁ、もう完全に朝じゃないか。って、感じなのであります。

ではまた。