ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

難があり過ぎて笑えるっていう話。

2021-04-03 01:08:00 | Weblog
音楽の話の続きの続き。

ラブリーボーイを歌いたいからカラオケをくれ!と言われた話を前々回辺りに書いた。
ラブリーボーイのカラオケを作るのは死ぬほど面倒なので嫌で嫌でたまらないという感じに書いたと思う。
でも、もはや、面倒でもなんでもラブリーボーイのカラオケを作るしかない状況下に自分は置かれているのではないか?と感じ、古い機械を引っ張り出して来て、騙し騙し音源を取り込んだという話まで書いた。

ラブリーボーイ。作詞作曲はしんぐ、僕である。恋に揺れる女ゴコロが好評を博し、人気の曲であった。ように思う。

ギターを弾いたのはアニーズガーデン二代目ギターリストのマサシである。

マサシについては、すごく昔にブログに書いたと思う。
ひと言で言うと、性格に難がある。すごく難がある。いや、難があり過ぎて笑える。ひと言じゃなくて三言になってしまった。

初代ギターリストのヒロヒシ。通称ロシヒーが抜けて、新たなギターを迎えるに当り、僕は「マサシ」を推した。ギターが上手いのである。
アニーズガーデンとの他のメンバー及び関係者及び知り合い及びいろいろな人の全てが、マサシをメンバーにすることに猛反対した。それはそれは笑っちゃうくらいの猛反対だった。なぜならば、性格に難があるから。

僕には自信があった。マサシを手懐ける自信があった。うまくやれる自信があった。いや、どうかな?自信があったのかな?どうかな?あったのかな?

結果は、無理だった。
結構長い間、マサシはアニーズガーデンに在籍してくれた。アニーズガーデン第二期、インディーズデビューを果たした「アニーポップ」のギターを弾いたのはマサシである。

性格のほかにもう一つ問題があった。マサシのギターはベビーメタルなのである。アニーズガーデンはポップス。ギターポップ。マサシはメタル。フライングブイをぶら下げてギュイーンギュイーンと弾きまくる。

加入した頃はおとなしかったマサシくん。次第にその傍若無人ぶりが炸裂し始める。炸裂し始めると止まらない。

いやぁ、まいったなぁ。と僕は思う。

僕は言った。

「マサシ、キミはクビだ。アニーを辞めてくれ」

いや、違うな。こう言った。

「マサシ、辞めれば?」

すると、マサシはこう言った。

「嫌です。辞めません」

???

僕は聞く。

「なんで?」

マサシは言う。

「だって、おれが辞めてアニーが売れたらイヤじゃないっすか」

マサシって面白いでしょ?謎なの。アニーの音楽は嫌いで嫌いで仕方ないんだけど、辞めたくないの。

もう、謎の押し問答。

やめなよ。やめません。やめてよ。いやです。やめろって。絶対にやめないって。

それからのマサシ。アニーの音楽に合わせるために、ギブソンのフライングブイを売り払いフェンダーのテレキャスターを購入。そして、少しおとなしくなる。

ギター、音質、弾き方・・・そこまで変えることないんじゃない?というくらい変わった。

DRIVE TO THE MOONというアルバムがある。マサシがテレキャスターで弾いたギターが入った作品である。そのアルバムの後にリリースしたのがラブリーボーイのシングル。この一連の作品が僕は大好きでね。

さてさて、マサシのギターに再び生まれ変わってもらいましょうか。というのが、今回の主題なのであります。

またまた長くなったので、つづく。