MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

佐々木、イン、マイマイン

2021-08-01 23:08:41 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうっていう企画で見た映画
って言ったらカッコええやろうけども、実は6月にリリースされてて
流石に手に取る勇気がなかった作品
っていうか、だいたい見なくても生理的にこれは私には受け付けにくい作品だろうっていうキケンな匂いが漂ってきていた作品だったんだけど
一本400円がほぼ半額になるセットに一本がどーにも見つからなくて
先に書いたように危険な匂いがするもののレンタルして来ちゃいました
 
って事で正直言って、よう分からん作品だった
時制を現代と高校時代と行き来し、過去を改装することで現代の自分の閉塞した生活から抜け出そうってする作品だったんではないか
っておぼろにそう見てしまったんですが
ラスト霊柩車の棺の中から生き返って全裸踊りしまくり
なみだにくれた高校時代の友人たちは、思いっきり佐々木コールしてるとこで終わる
 
これって佐々木は生きていたのか?これは主人公の幻想なのか
はっきり言って私には読み取れなかった
けど、反芻してみるに、佐々木の死を佐々木の彼女さんから知らされて
東京に出てきてる友人と分かれた元カノと急遽故郷に車を走らせ
地元で高校生時代に憧れの彼女と結婚までしていた普通に成功してる友人と佐々木の家に行くと
 
佐々木の彼女が警察とが救急車とかが先なんでしょうがそれらは呼ばずに
とりあえず・・・
連絡は友人たちにっていうセリフがあって
さらにガンだったっていうことを知らされ、動かない佐々木を見て彼との思い出にふけるものの
高校時代に父親は死んでおり、誰も親戚おらんから葬儀とりあえずって
もう翌日出棺って・・・
リアルにありえんだろう、死亡判定されずに葬儀出棺ができるわけが現状日本でありえない
でもなぜかもう翌朝には出棺できるって・・・
これは完全に佐々木が仕組んだことでは
って私が思ってしまったことで、主人公の東京での閉塞した生活を打破させようって佐々木が打った一芝居としか思えなくて
 
東京で佐々木自身もうヤクザというかプーな生活者ではあるんですが
高校時代一歩引いて彼ができてなかったことを、なんと成し遂げていたことからも判断でくるんですよね
 
本当に私の解釈でもこの映画は成立できてるし
幻想であっても成立しうるような作品展開ですし
よくわからなかったっていうのはそういうことでして
個人的にはよく2時間寝落ちせずに見てられたってことで自分自身を褒めてあげたい
 
2020年製作、日本映画、佐々木、イン、マイマイン作品
内山拓也共同脚本・監督作品、細川岳原案・共同脚本・出演
出演:藤原季節、萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作、小西桜子、三河悠冴、河合優実、井口理、鈴木卓爾
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警視庁物語 遺留品なし

2021-08-01 20:44:47 | 邦画
東映チャンネルで毎月一本新作をOAしていってる「警視庁物語」シリーズの第11作目の作品
ようやっと今月なんとこのシリーズを集約したDVD -Boxが発売の運びになってはいるんですが
なんと“「顔のない女」および「謎の赤電話」は、諸般の事情により収録されておりません”って断りが書かれていたので
購入を諦めました
多分に東映チャンネルでのOAでは「謎の赤電話」はシリーズの順番放映からまだですが、「警視庁物語 顔のない女」はすでにOAされてて
一応録画してあるんで、
このままCSでのOAを頼っていこうと思っています。
 
さて今回7人の刑事と捜査一課長メンバーに異動はありませんでしたねぇ
今回は代官山付近のアパートが犯行現場でしたねぇ
今やセレブの町として有名な代官山もこの1959年(昭和34年)当時だと一般的な庶民のアパートが乱立する住宅地だったようですね
そんなアパートのどこにでもある朝の風景、子供を学校に送り出した主婦が迎えの部屋から聞こえるラジオノワール音に、つい気軽に部屋を訪ねて死体発見
今回の被害者は丸の内のビルの電話交換手
30そこそこで結婚に前のめりになってたようで、かなり小金を投資信託とか証券に変えていたようで
電気スタンドで首を絞められていた
 
そして捜査班が到着して現場検証してみると表題のように今回犯人を示す”遺留品なし“
でも捜一刑事は犯人逮捕に向けて現場周辺の聞き込みから始める
職場で被害者の男関係を聞きこんだ刑事たち
被害者の友人という東恵美子演じる被害者の同僚ミツエの態度が刑事には分からないものの
見てるこっち側にはどこか煮え切らない感が・・・
客観的に地道に聞き込みから、一つひとつ拾ったり潰したりして
犯人を追い詰めていく手法でここまでやってきたこのシリーズですが
 
今作では犯人の身近な友人というか、同僚を演じてるいう東恵美子にドラマを与えているんですね
昼休みのビルの屋上でのサラリーマンたちの過ごし方が描かれてて
バドミントンとか、バレーとがコーラスして楽しんでるんですがバレーボール屋上から落ちたら・・・ですよね
 
オールドミスの結婚問題をも絡ませて、当時の風俗としては電話とか私書箱のある喫茶店でしょうか
ある意味私書箱は便利ですね、あの工事中の道路って昔朝日新聞の前ですよね
まだ日劇があった時代、舗装されて無かったんですね
 
そう東恵美子さんもある意味容疑者ノワール被害者の一人で
映画館での席が離れた座り方でアリバイ工作されたようですね
 
刑事の捜査過程と当時の風俗がわかる、ある意味貴重な作品ですよね
タクシーの女性運転手とが当時もういたんですね
ノンクレジットノー台詞で八名信夫さんが出演されてた
 
1959年製作、日本映画、東映作品
村山新治監督作品、長谷川公之原案・脚本
出演: 松本克平、神田隆、堀雄二、南廣、花澤徳衛、山本麟一、須藤健、佐原広二、片山滉、北峰有二、藤里まゆみ、東恵美子、谷本小夜子、成瀬昌彦、木村功、長谷部健、八代万智子、藤里まゆみ、殿山泰司、星美智子、杉山徳子、古賀京子、山本緑

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