できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

最近読んだ本をまとめて紹介(2839冊目~2851冊目)

2019-03-24 12:17:13 | 本と雑誌

またまた、最近読んだ本がたまってきたので、タイトルと著者名、出版社名程度の紹介になりますが、このブログに書いておきます。

2839冊目:半藤一利編・解説『なぜ必敗の戦争を始めたのか 陸軍エリート将校反省会議』文春新書、2019年

2840冊目:楊海英『独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで』文春新書、2019年

2841冊目:大木毅『「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨』角川新書、2019年

2842冊目:片山杜秀『歴史という教養』河出新書、2019年

2843冊目:片山杜秀『新冷戦時代の超克 「持たざる国」日本の流儀』新潮新書、2019年

2844冊目:広田照幸・川西琢也編『こんなに役立つ数学入門―高校数学で解く社会問題』ちくま新書、2007年

2845冊目:小島寛之『数学でつまずくのはなぜか』講談社現代新書、2008年

2846冊目:丹羽宇一郎『日本をどのような国にするか―地球と世界の大問題』岩波新書、2019年

2847冊目:柄谷行人『世界史の実験』岩波新書、2019年

2848冊目:庵功雄『やさしい日本語―多文化共生社会へ』岩波新書、2016年

2849冊目:坂井律子『〈いのち〉とがん 患者となって考えたこと』岩波新書、2019年

2850冊目:本間龍『メディアに操作される憲法改正国民投票』岩波ブックレット、2017年

2851冊目:山本宗補(写真・文)『戦後はまだ・・・ 刻まれた加害と被害の記憶(山本宗補写真集)』彩流社、2013年



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今日(3月24日)のプリキュアの話です。

2019-03-24 10:55:29 | プリキュア話

おはようございます。

今日も日曜日なので、いつものとおり今朝のプリキュアを見た感想等々、コメントを書いておきます

(1)「星空界」という舞台設定の絶妙さ

まず、先週修理が終わったララちゃん(キュアミルキー)の宇宙船に乗って、今週はプリキュアたちが星空界に行きます。宇宙船のAIによると、どうやら「解析不能」な力が働いたようです。また、プリキュアたちの持っているペンダントが反応して、星空界に行くことになったようでもあります。

さて、その星空界で最初に行った星は、なぜか骨だらけの星。その骨だらけの星には、毛がふさふさのイヌみたいな3人の宇宙人が居ます。名前はドギー・マギー・ネギーというのだそうですが。

ちなみに、どうやらプリキュアたちのペンダントには「その星の大気になじむ力」と、「その星の住民のことばが通じる力」があるようです。こうなるとプリキュアって「なんでもあり」ですねえ…。

その上で、ドギーたちは「地球人は美しくない。肌がつるつるだから。この星では全身の毛並の美しさが大事なんだ」と言います。また、「あいさつしてみろ」といって、自分たちの星でのあいさつのしかたをひかるちゃん(キュアスター)に教えようとします(どうも逆立ちしたイヌみたいなかっこうをするようですが…)。これに対して、エレナちゃん(キュアソレイユ)は「私たちの星のあいさつをしよう」といって、ドギーたちと握手をします。

そのあと、この星には「骨の雨」が空から降ってきます。プリキュアたちは当然、小さな骨がからだにあたると痛いわけですが…。でも、ドギーたちはふさふさの毛があるから痛くないと。また、ドギーたちは、たとえば毛が短い人やからだに毛がない人(たとえばプリキュアの仲間の宇宙人・プルンス)には、よく効く毛生え薬があると言います。

ところで、私は前々から今年のプリキュアのテーマは「異文化理解」だという話をしてきましたが、どうやら、この「星空界」という舞台設定も、その「異文化理解」を描きやすくするためのもののようですね。実際に世界各国の人びとを例にして描くと偏見・差別等々の問題に触れてしまいそうな、そういう課題でも、あえて「星空界」で起きていることにしてしまうことで、するりとかわしてしまう。今回の骨だらけの星でのエピソードから、そのような印象を抱きました。

(2)「大事なものを奪うとるだけならプリキュアもノットレイダーも同じ」という視点

(1)で書いたペンダントの反応ですが、どうやらこの骨だらけの星の長老が管理する神殿に「聖なる骨」という守り神がある様子。また、その「聖なる骨」が、プリキュアたちの探しているてんびん座のプリンセスのペンで、それにペンダントが反応したのだということ。そしてその「聖なる骨」は、長老の頭の上に本来生えているはずの骨の代わりになっていること。こういうことが見えてきました。

「宇宙の平和のために、てんびん座のプリンセスのペンがほしい。だから、この聖なる骨がほしい。宇宙の平和のためなら、しかたがない」とプルンスやプリキュアたちは言うわけですが…。でも「聖なる骨をとらないで」とドギーたちに断られます。

一方、そこへカッパードたちノットレイダーがやってきて、「宇宙のものはすべて、ノットレイダーのもの」といって、「聖なる骨」を奪おうとします。ここでドギーたちは「聖なる骨を奪おうとしていることでは、プリキュアもノットレイダーもかわらない」とはっきりと言います。

このドギーから見た視点、とても大事ですね。力づくでその星の住民たちが大事にしてきたものを奪おうとするなら、ノットレイダー同様に、プリキュアも「侵略者」になってしまいます。

そこで、キュアソレイユは考えます。「この星の人たちの大切なものは奪えない。ものの大切さ、価値観は人それぞれ」だと。「でも、事情を話せばわかってもらえる」「私は友だち(=ここではドギーたち)の笑顔を守る」と。

このあと、プルンスは「お願いだから、今だけでいいからペンを貸してほしい」とドギーたちに頭を下げて頼みます。ドギーたちもノットレイダーとプリキュアたちの違いを理解したのか、ペンを貸そうとします。そこへカッパードがやってきて、ペンを奪い取ろうとするのですが…。毛生え薬で毛がふさふさになったプルンスが、なんとかカッパードの攻撃をかわします。そして、てんびん座のペンを手にしたキュアソレイユが、そのペンの力をつかって、カッパードたちを追い払います。

ラストの場面では、長老の頭の上に新しい骨が載せられたので、もうペンは必要がなくなったことが伝えられます。そこで、プリキュアたちはてんびん座のペンを譲りうけて、持ち帰ります。これでスターパレスに居るべき12星座のプリンセスのうち、3つ目のプリンセスの力がよみがえりました。

(3)「星空界」と日常の生活の往復でしばらく物語は展開する?

次週予告を見る限り、来週はまどかちゃん(キュアセレーネ)の話が中心になるようです。どうやら家族の前でも学校でも「完璧でいなければ」というまどかちゃんの悩みが、次週の話の柱になるようですね。
そういうことからしますと、今週のような「星空界」での話と、次週のような学校・家庭といった日常生活の話とを、どうやらしばらくの間、プリキュアたちは往復するようですね。

あと、以前、プルンスがつくっていたドーナツ。あれが来週以降売り出されるのでしょうか。次週予告にもドーナツのことがでていましたので。

今日のプリキュアの話、以上でおわります。


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3月25日~3月29日の5日間「選挙直前!五夜連続学習会」が大阪市内で開かれます。

2019-03-17 09:59:30 | 私の「仲間」たちへ

詳しいことは画像(チラシ)のほうで確認していただきたいのですが…。

このたびの大阪府・大阪市の地方議員選挙+大阪市長、大阪府知事のダブル選挙(=ダブル選挙は行われる前提で書いていますが)を前にして、「大阪を知り・考える市民学習会」が5日間連続の学習会を行います。

3月25日(月)~3月29日(金)の19時~20時半、場所はNSビル9階(大阪市中央区谷町2-2-22)、参加費は無料です。

ちなみに3月25日(月)は「夢洲の危険性」、26日(火)は「都構想・万博・カジノ」、27日(水)は「教育・子育て」、28日(木)は「カジノ」、29日(金)は「水道民営化」が、学習会のテーマとなっています。

私はこの27日(水)の「教育・子育て」の回で、「大阪の教育の喫緊の課題」というテーマで話をします。

この学習会、どれか1日だけでもいいので、できるだけ多くのみなさんに参加していただきたいと思っています。

なので、私の方からもこのブログにも画像(チラシ)を貼りつけて、広報に協力させていただきます。

みなさん、ご参加よろしくお願いします。


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今日(3月17日)のプリキュアの話です。

2019-03-17 09:57:27 | プリキュア話

今日も日曜日なので、いつものとおり今朝放送分のプリキュアについてコメントをしておきます。前回からの続きで、ララちゃん(キュアミルキー)の乗ってきた宇宙船の修理の話になりますが、主な見どころは4点になるでしょうか。

(1)プリキュアたち4人の特徴がAIの分析で明らかになる。

今回はプリキュアたち4人で宇宙船の修理をするところから物語が始まります。その修理方法は宇宙船のAIが指示してくれるのですが、AIはまず4人の仕事の分担を決めます。ララちゃんはマニュアルどおりに動くのが得意なので、AIの指示に従って作業をする。エレナちゃん(キュアソレイユ)は運動神経がいいし元気なので、力仕事。まどかちゃん(キュアセレーネ)はリーダータイプなので、全体に指示を出す。ただ、ひかるちゃん(キュアスター)はAIにとっても行動が予測不能なので、ひとまず掃除をする…という具合です。

一応、この分担に沿って作業をすすめるのですが、当然、3時間、4時間…と時間がたってくると、みんな疲れてきます。そこでAIからも休憩の指示が出るのですが、その休憩時間中にひかるちゃんがトゥインクルブックに絵を描きます。その絵は、宇宙船にきれいな色を塗り、飾り付けたもの。そこに、エレナちゃん・まどかちゃんも「こんなのはどうかしら?」と自分たちのアイデアを付け加えます。その作業がだんだん楽しくなるし、みんなは「こんな宇宙船をつくりたい」というのですが、AIは「無駄な作業」と言います。そこで先週同様、ひかるちゃんは「ララちゃんはどうしたい?」と。ララちゃんは「これは私のロケット」だけど、「私たちのロケットにしたい、たのしくしたい」と。ここからロケットの色塗り、飾り付け等々がはじまります。

その色塗り、飾り付けの作業の様子を見て、「不必要な作業をやっているのに、作業効率があがっている」と、AIがあらためてひかるちゃんの分析をやりなおします。そしてAIはひかるちゃんに対して「まわりを元気にする力がある」という結論を出します。

ちなみに、このあたりのAIの指示をプリキュアたちが裏切ったり、あるいはAIが予測不能な力を示したりしている部分。そして、AIの方が人びとの行動予測などを見直さなければいけない部分もあること。ここはとっても大事ですね。これから子どもたちの暮らしのなかにAIが入ってくる時代になるのでしょうが、人間(特に子どもの考えること、行動すること等々)には「どこまで行っても、AIでは決められない部分、わからない部分がある」ということを示唆している場面のように思いました。

(2)宇宙船が自分たちの居場所、秘密基地のようになる。

ひとまず修理が完了した宇宙船のなかで、プルンス(=タコみたいな足の宇宙人。妖精フワのお守りをしている)が何やらつくりはじめています。エンディングでそれが「ドーナツ製造機」ということがわかるのですが(=おそらく今後、どこかの時点で、プリキュアのドーナツが販売されるのではないかと)。

そのプルンスの様子を見て、ララちゃんが「宇宙での長旅を楽しく過ごせるように」という趣旨で、宇宙船のなかに「それぞれの部屋をつくろう」と言い始めます。プリキュアたち4人それぞれの部屋の様子も、エンディングでは明らかになります。こうやって、どうやら宇宙船が自分たちの居場所、秘密基地のようになっていくわけですね。

プリキュアたちが一応、中学生のお年頃で、親たちを中心とした「おとなからの(心理的)自立」をはたしていく時期だ…ということからしますと、この仲間とともに過ごす時空間としての居場所、おとなからは何やっているのかわからない「秘密の時空間」があるということ、そういうことがとっても大事なのだということを、この場面は示唆しているように思いました。と同時に、そのおとなからは見えない時空間で仲間とともに過ごすときにも、「自分の部屋」つまり「自分らしい何か」を大事にしなくちゃいけないよ、ということも語っているように思いました。

(3)宇宙船の修理のプロセスでプリキュアたちの結束が深まる。

さて、修理完了後の宇宙船を再び壊そうと、テンジョウたちが攻撃をしかけてきます。「そのロケット、ださい」「それで宇宙に行くの?」等々、テンジョウはまぁ、いろんなことを言うわけですが。そして多数の「コマちゃん」(ノットレイ=戦闘員)をくりだして、宇宙船を壊しにかかります。

でも、ララちゃんの「私のロケット」が、プリキュアたち4人の「私たちのロケット」になったこと。そのプロセスでプリキュアたちの結束が高まります。あっという間にコマちゃんたちは撃退され、テンジョウはどこかへ去っていきます。

(4)宇宙空間に「星空界」というエリアがある。

AIは完成した宇宙船の出発日を「あした」と決めます。そして、いよいよ完成した宇宙船で、プリキュアたちは宇宙空間へ飛び出します。すると、地球から少し離れたところで、プリキュアたちのペンダントが反応して、てんびん座のプリンセスのペンがあることを示し始めます。そのあと、妖精フワがなにかに反応して、星空界への扉が開かれます。プリキュアたちの乗った宇宙船は、その星空界の方へ飛んで行きます。

今日の物語はここで終わったのですが、どうやら今後、その星空界のいろんな星を回って、プリキュアたちがプリンセスたちのペンを集める放送回がでてくるんでしょうね。次週予告では、そんな感じになっていました。

と同時に、地球にもどって、ひかる・まどか・エレナの家族を描いたり、プリキュアたちの学校の様子を描く回があったり・・・と。そういうかたちで年末までの物語が進みそうな予感がしています。なにしろ、宇宙船で飛び出したというものの、出発前にエレナちゃんは「あした学校、大丈夫かな?」といい、ひかるちゃんが「今日のうちに戻ればいい」みたいな、そんな会話もしてましたので・・・。

ということで、今朝放送分のプリキュアへのコメント、おわりです。


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今日(3月10日)のプリキュアの話です。

2019-03-10 10:59:11 | プリキュア話

おはようございます。今日も日曜日ですので、いつもどおりプリキュアの話、書いておきます。

今日の見どころは3点になるでしょうか。

(1)もうすぐ「劇場版映画」公開なので

毎年恒例、春のプリキュアの劇場版映画の公開が、次の土曜日にせまってきました。なので、オープニング・エンディングが劇場版映画モードになっていましたね。たぶん映画公開の期間がおわるまで、このままでしょう。

(2)今回は「4人でチームになってたたかう」ということを意識させるストーリーになっている。また、その時々に遼太郎じいさんのことばが活きてくる。

今回の物語の軸は、「ララちゃん(=キュアミルキー)の宇宙船の修理が、なかなかうまくいかない」ということ。また、その宇宙船の修理やノットレイダーとの対決を含めて、これからは「4人でチームになってがんばろう」ということ。それを確認するかたちで物語がまとまってました。

まず、修理がうまくいかないララちゃんの気分転換にと思って、ひかるちゃん(=キュアスター)が、遼太郎じいさんのいる天文台にララちゃんを連れていきます。また、その天文台にはエレナちゃん(=キュアソレイユ)、まどかちゃん(=キュアセレーネ)もついていきました。

そこで、まずは遼太郎じいさんに天文台の中を案内してもらうことに。宇宙に関する本がたくさんある本棚とか、天体望遠鏡のある部屋とか・・・。案内してもらうなかで、遼太郎じいさんが最近、星空の輝きが鈍っているということをララちゃんに伝えます。

それを聴いたララちゃんは、星座のプリンセスの力を取り戻さないと星空の光が奪われるということを思い出します。一刻も早くロケットの修理をしなければ・・・と思うララちゃんに対して、ひかるちゃんは「今日くらいは息抜きしないと」と声をかけます。そこで意見が食い違って、ララちゃんは部屋を飛び出してしまうわけですが。

そこで、ララちゃんを遼太郎じいさんはプラネタリウムの部屋に連れ出します。遼太郎じいさんは「星座は人と人とのつながりのようなもの」「(君たちは)まだ出会ったばかり、どんな星座になるのかな」という話をララちゃんに聴かせます。

どうやら今年のプリキュアは、この天文台と遼太郎じいさんのことばが、何かと4人の関係を深めていく重要なきっかけになるようですね。ちなみに遼太郎じいさんは、ララちゃんを宇宙人とは思っていません。異国から来たので、日本語がまだうまくない女の子だ・・・と思っているようです。

(3)しばらくは「ペン」の争奪戦と「宇宙船の修理」で話を続けるのかと

さて、今回の放送分では、ノットレイダーは自称「天才科学者」のアイワーン(一つ目小僧みたいな姿)をプリキュア攻撃に向かわせます。そのアイワーンは黒いペンを持っていました。
この黒いペン(=ダークペン)は、星座のプリンセスの持っているペンを黒く染めて、人々のイマジネーションをぬりつぶし、モンスター(=ノットリガ-)に変えることができます。やっとここでモンスター登場ですね、今年のプリキュア。

その後、アイワーンは遼太郎じいさんにそのダークペンを使い、天文台の望遠鏡をモンスターにして、遼太郎じいさんをそのなかに閉じ込めます。アイワーンはこのモンスター・ノットリガ-を使って天文台をぶっ壊そうとするのですが・・・。当然、プリキュアたちは変身して、それを阻止しようとします。

ただ、最初はスター、ミルキー、ソレイユ、セレーネと、4人のプリキュアがひとりひとり、ノットリガ-に攻撃をしかけるのですが、バラバラに攻撃をするとかえってやられてしまいます。特にアイワーンからダークペンをとりかえそうとしたキュアミルキーが、ノットリガ-に逆に追いつめられてしまいます。

そんなキュアミルキーを、他の3人のプリキュアが「私たちが守る」と言って、かばおうとします。そこでキュアミルキーは3人に「力を貸してほしい」と声をかけます。ここで、遼太郎じいさんがプラネタリウムを見ながら言ったことが活きてくるわけですね。

そして、そのあとはセレーネ、ソレイユ、スターと順番にノットリガ-に攻撃をしかけてアイワーンに「すき」をつくり、ミルキーがダークペンをアイワーンの背後から奪い取ります。奪い取ってみると、それはなんと「しし座のプリンセス」のペン。キュアミルキーはそのペンを使って自分をパワーアップさせて、アイワーンたちを追い払います。ノットリガ-とアイワーンが居なくなれば、遼太郎じいさんはもとどおりになります。

そのあと、しし座のプリンセスのペンを使うと、フワの力が強くなり、スターパレスにしし座のプリンセスが戻ってきます。プリンセスは「仲間を助けあう想像力」が大事で、「4人の力で、残り10本のペンを集めてほしい」と、あらためてプリキュアに頼みます。

ラストの場面では、4人でいっしょに星空を見上げながら、ララちゃんが他の3人に「宇宙船の修理、手伝って」と伝えます。もちろん、3人は快諾するわけですが。

ちなみに次週の予告編を見る限り、プリキュアたちは宇宙船のAIと対話しながら修理をすすめるようです。でもきっと、AIだけではどうにもならない、やっぱり仲間の力が大事みたいな、そんな展開になるんでしょうね。

ということで、今回のプリキュアの話でした。


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今日(3月3日)のプリキュアの話です。

2019-03-03 10:32:56 | プリキュア話

今日も日曜日ですので、いつもどおり朝のプリキュアの内容についてコメントしておきます。

今日の放送分も何気なく見てると「4人目のプリキュア登場」でおわりますけど、よくよく吟味すると味わい深い回に仕上がっておりました。以下、要点をまとめておきます。

(1)キュアセレーネ(香久矢まどか)登場

まず、今回から4人目のプリキュア・キュアセレーネが登場しました。キュアセレーネことまどかちゃんは、プリキュアたちの通う中学校、観星(みほし)中学校の生徒会長。お父さんは宇宙人対策を仕事としている政府高官(厳格な人)、お母さんは有名なピアニスト(ちょっと天然ボケな感じ)。まどかちゃんは弓道とピアノで賞をとったことがあり、成績も優秀、観星中の「月」と言われています(「太陽」は先週登場したエレナちゃん=キュアソレイユです)。
そして、お父さんからまどかちゃんは、「香久矢家は先祖代々、人々を導いてきた家柄。人々の気持ちをよくつかむために、あえて地元の学校に行かせている」とか、「学校で起こったことで心を乱すな、私の言うとおりにしなさい」と言われています。

(2)「仲間を守りたい」自分の気持ちに正直になるからこそ、親にウソをついて、キュアセレーネになる

さて、このまどかちゃんは、ひかる・ララ・エレナの3人のプリキュアたちの様子が気になってしかたがありません。まどかちゃんは、どうやら何か3人は隠しごとをしていると思っています。それが気になって授業中も、生徒会の会議でもぼーっとしています。
そしてとうとう、まどかちゃんは、校舎の裏側でひかるちゃんが妖精フワにミルクを飲ませている場面を見つけます。あわててフワを隠すのですが、肝心のフワ自体が「バイバイ、フワ~」といって現れてしまいます。「フワの存在がばれたらここに居られなくなるから、誰にも言わないで」とひかるちゃんたちに言われて、まどかちゃんは心が乱れます。
あるいは、まどかちゃんが、おにぎりをもったひかるちゃんたちの後をつけていくと、ララちゃんが自分の乗ってきたロケットを修理している場所に出くわします。「フワを守りたいから誰にも言わないで」とララちゃん、エレナちゃんに言われるのですが…。まどかちゃん、「父を裏切れない」と迷います。
というのも・・・。実は宇宙人対策をしているお父さんは、「家では一切、隠しごとなし」というルールをとっています。また、お父さんのやっている政府の宇宙人対策=宇宙人追放なのです。なので、仲間との約束とともにフワを守ろうとすると、まどかちゃん、お父さんを裏切らないといけなくなるわけですね。
そんなまどかちゃんに対して、なんと、ひかるちゃんは「先輩はどう思う? フワたちって悪い宇宙人なの?」と問いかけるんですよね。
そこへ、テンジョウたちノットレイダーがやってきます。ひかる・ララ・エレナの3人がプリキュアに変身してノットレイダーとたたかうあいだ、まどかちゃんはフワを抱いて逃げようとします。でも、ノットレイダーに追いつかれて囲まれてしまう。
「先輩はどうしたい?」「香久矢家に秘密はない」
その2つのことで迷いながらも、まどかちゃんはノットレイダーに囲まれて進退窮まってしまう。そんなときに、強い気持ちで「それでもフワを守りたい」と思った瞬間、プリキュアに変身するペンダントとペンが登場。ここからキュアセレーネになるわけですね。
「お父さまの言うとおり、人々のことを知ったからこそ、私はフワのことを放っておけないって思った」
そう言って、キュアセレーネは「セレーネアロー」という矢を放って、ノットレイダーたちを追い払います。
そのあと宇宙人対策の部下を連れて、お父さんがやってきます。「何かこのあたりで(宇宙人の)騒ぎはなかったか?」と聴くお父さんに対して、まどかちゃんは「いいえ、なにも」と返事をします。そしてお父さんが去ったあと、「心苦しい。でも、宇宙人の騒ぎはおさめたい」とまどかちゃんは言います。
・・・という感じで、今日の物語は進んだわけです。

(3)「子どもが親から自立するとき」という、今年のプリキュアの大事なテーマ

それでですね、このキュアセレーネ登場の今回を見てふと思ったんですが、「子どもが親以上に仲間を大事にしはじめるとき」というのが、実は「自立」のはじまりであり、そのときには「ウソ」をついたり、親を裏切るようなこともする、ということ。「ずっと、親の言いつけを守ることばかりの『いい子』では、子どもは生きていられない」ということ。どうやら今年のプリキュアは、そのことも描こうとしているのかな、と思いました。
特に優等生・まどかちゃんに対する「先輩はどうしたいの?」というひかるちゃんの問いかけ。これが鋭いですね。親がどうしたいかじゃなくて、ほんとうのところ、自分がどうしたいか。そういうことを問われたことが、きっとそういう機会が、まどかちゃんには乏しかったんでしょうね。
でも、まどかちゃんは今日、自分の本当の気持ちに目覚めてプリキュアになりましたが・・・。日頃、親に見せている自分と、本当の自分との間で、いろんな葛藤を抱え込むことになります。この葛藤をどう描くか、そして今後、どのようにまどかちゃんが自分の葛藤と折り合いをつけていくのか、今後のプリキュアの展開が楽しみです。

(4)「分断」を乗り越えるという、もうひとつの今年のプリキュアの大事なテーマ

もうひとつ今回のプリキュアを見ていて思うのは、まどかちゃんの父親が政府高官として、宇宙人対策=宇宙人追放という仕事をしているということ。
宇宙人プリキュア(ララ=キュアミルキー)や、外国にルーツのあるプリキュア(エレナ=キュアソレイユ)がいることなど、「異文化理解」や「多文化共生」が今年のプリキュアの大きなテーマだということは前にも書いたかもしれません。ただ、その「異文化理解」や「多文化共生」が「一筋縄ではいかない」ということも、このまどかちゃんの父親の存在が示していますね。このお父さんに対して、プリキュアたちがフワを守りながら、どのようにかかわっていくのか。そういうなかで、プリキュア制作陣なりの「異文化理解」や「多文化共生」の物語が描かれていくのではないかと思います。
また、このまどかちゃんの父親が「代々、香久矢家は…」と語るように、人びとを統治する「上流階級」と「下々」という分断も、今年のプリキュアの世界には存在しています。
でも、まどかちゃんはその「下々」の世界に入るようになり、ひかるちゃんたちと出会い、仲間になり、そしてプリキュアとして目覚めた。こういうまどかちゃんと他の3人のプリキュアたちとの交流のなかで、おそらく、階級的な分断を乗り越えていく物語も描かれるのではないかと思います。

(5)最後に、小ネタ的なものをいくつか。

・今回、観星中学校の人気者のまどかちゃんをライバル視する「桜子」というキャラクターが登場しました。今後も何度か登場するのではないかと…。過去のプリキュアにも似たようなキャラクターは居ましたね。
・「プリキュアのあいだでは先輩という呼び方はなし」ということで、今後、中3のエレナ・まどかに対して、中2のひかるちゃんは「先輩」と言わないことになりました。ちなみに、ララちゃんの生まれ育った星・サマーンには「敬語はない」そうです。まあ、13歳になったらみんな「おとな」という星ですからね、サマーンは…(笑)



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