できることを、できる人が、できるかたちで

京都精華大学教員・住友剛のブログ。
関西圏中心に、教育や子ども・若者に関する情報発信を主に行います。

昨日(5月26日)のプリキュアの話です。

2019-05-27 08:19:21 | プリキュア話

昨日、おとといと2日間、全私教協(全国私立大学教職課程協会)の研究大会で、出張していました。なので、昨日のプリキュアはつい先ほど、仕事に出る前に、録画でみました。ここで簡単に、昨日放送分の内容をふりかえっておきましょう。

まず、昨日はゼニー星の大金持ち・ドラムスの屋敷にプリキュアたちが行くという物語でした。そこにプリキュアたちの探しているプリンセスカラーペンがあるから、という理由です。

ただ、ドラムスの屋敷に着いてみると、そこには宇宙怪盗ブルーキャットが居ました。ブルーキャット曰く、プリンセスカラーペンを探すためのペンダントの力で、お宝のありかもわかるから、ここへ来たのだと。このブルーキャットが何者なのか…を解き明かすのも、昨日の物語のひとつでしたね。

さて、ドラムスはプリキュアたちとブルーキャットに対して、プリンセスの力をいただくから、勝負しようと言います。自分の宝のありかまでたどり着いたら、ペンを渡すと。

そこで、ブルーキャットはキュアソレイユやプリキュアの仲間の宇宙人・プルンスの力などを借りて、ドラムスの妨害をくぐりぬけます。また、ドラムスの傭兵・ドラゴン兵団に襲われたとき、ブルーキャットはプリキュアたちを助けます。こんなこともあって、「ブルーキャットは私たちのことにくわしい」とキュアスターは思います。一方、宇宙猛獣ケルベロスが現れたとき、今度はキュアスターがケルベロスを手なづけて、ブルーキャットを助けます。

いよいよお宝の部屋にたどり着き、プリキュアたちはカラーペンを見つけます。ブルーキャットは同じ部屋で、惑星レインボーのお宝を見つけて「無事だったのね」とほほえみます。そこへドラムスがやってきて、最後のしかけを動かします。その最後のしかけは、部屋に置かれた巨大な竜のロボット。そのロボットで、お宝は全部、つぶすのだと。なぜならブルーキャットは自分が盗んだ宝のうち、惑星レインボーの宝以外は全部、貧しい人たちに分けているから。そういう宝の値打ちが分からない者に、お宝は渡せないというのが、ドラムスの理屈でした。

でも、ここでプリキュアたちは変身します。「惑星レインボーの宝は、ブルーキャットを笑顔にした大切な宝物」というのが、その理由。キュアミルキーが「竜のロボットのリモコンを奪えば動きがとまる」と気付いたので、それを奪うためにキュアスターがドラムスのところへ飛び込みます。すると「信じられるのは自分だけ」といって、ブルーキャットもそこに飛び込んできます。

ただ…。ドラムスからブルーキャットとキュアスターがリモコンを奪おうとしたとき、カッパードが現れます。ドラムスのゆがんだイマジネーションをつかって、プリキュアたちを攻撃します。でも、またここでブルーキャットの手助けで、プリキュアたちがカッパードを追い払います。

ラストのシーンですが、ドラムスは結局「お金はいらないからプリンセスの力を持って行け」といいます。「よかったね、ブルーキャット」とキュアスターは声をかけるのですが、ブルーキャットはニコッと笑うだけ。そして、「最後に笑うのは私よ」というブルーキャットは、今回プリキュアたちが手に入れたはずのプリンセスカラーペンを、なぜか持っていたのでした。

まぁ、こんな感じで、怪盗ブルーキャットのことが少し、見えてましたね。どうも惑星レインボーに関するお宝を集めていて、貧しい人たちの味方になろうとしている。また、プリキュアたちと同じく、プリンセスカラーペンを必要としている。そして、プリンセスカラーペンを見つけるためにプリキュアの味方になるけど、どこかで他者のことを信用できない事情がある…。

ということで、今後も何度か、夏休み頃まで怪盗ブルーキャットとプリキュアの関係が描かれる回があるかと思いますが、そのなかで少しずつ、何かわかってくるように思います。そして、場合によれば、このブルーキャットが今年5人目のプリキュアになるのかも…というところですね。

あと、来週はまた地球というか、プリキュアたちの日常生活の話にもどります。今度はキュアスター、ひかるちゃんの母親の話。どうやらひかるちゃんの母親は、ブレイク目前のマンガ家のようです。


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「首長主導の教育改革」の「失敗」にどう向き合うのか、松井大阪市長?

2019-05-19 12:32:11 | 受験・学校

松井大阪市長 学力向上へ“教員増やす” (ABCニュース、2019年5月14日)

これは数日前にニュースで流れたものですね。

内容的には「大阪市の松井市長は市内の小中学校を視察し、語学力の向上などに向け教員を増やす考えを示しました」という趣旨のもの。

ただ松井市長は「課題のある子どもたちをサポートする、そういうマンパワーを増やしていこうということです」と記者たちに語ってはいるものの…。

他方で、「大阪市は、全国学力テストで2年連続政令市で最下位となり、吉村前市長は、最下位脱出を掲げていました。松井市長は吉村前市長の方針を引き継ぐとしながらも「一朝一夕には改善できない」としています」ということも、この記事では言ってますね。

それにしても…。松井市長が本気で教員を大阪市に呼び戻したかったら、橋下・吉村両市政でやってきた教育改革を全面否定するくらいのことしなくちゃねぇ。

つまり、「首長主導の教育改革」の「失敗」に、松井市長、これから任期中、ずっと向き合っていかないといけないということですね。

それこそ、本気で大阪市の教育をよくしていこうと思えば、たとえば…。

教育行政基本条例や学校活性化条例の廃止もしくは全面改正。

初任給をアップするかわりに30代後半で昇給停止、「主務教諭」なる職を導入した教員の給与体系等々の見直し。

チャレンジテストを早急に廃止すること。

学校選択制と結びついたかたちでの学校統廃合の見直し。

そうそう、校長公募制は外部からの応募者がほとんどいないから、「廃止」でいいわけだし…。

あと、教職員だけでなく、学校事務職員も全然たりてないから、それも増やさないといけないですし…。

こういうことを全部、ひととおりやった上で、なおかつ…。

「教組を中心とした教職員団体を敵視した施策を全部やめること」

「首長が教育行政に余計なおせっかいをすることをやめること」

「子どもたちが多様な人々と共にこの大阪で生きることを前提とした教育施策を実施すること」

「学力向上よりも前に、子どもたちが生きていく基盤となる衣食住の生活や、遊びを中心としたさまざまな体験の機会を保障すること」

を軸にして、大阪市の教育の基本的な計画自体から練り直す必要があります。

でもこれって、橋下・吉村両市政の頃にやった教育改革を全面否定しないと、大阪市の教育、よくならないという話です。

だからこそ、そんなこと、たぶん、この松井市長、やらないでしょうね。

そう考えると、このテレビのニュースでいちばん松井市長が言いたかったことは、「吉村市政の教育改革を引き継いで学力向上というけど、自分の任期中には結果でないよ。だから、それで文句言わないでね」という話でしょうね。記事の最後の部分にある「一朝一夕にはよくならない」が、松井市長のホンネでしょうね。

「都構想=大阪市解体構想」への対応で忙しいから、マスメディア向けには「教員増がんばります」とはいうけど、「何年かけて、どのくらいまで増やしていくか?」は具体的に言わない。

そうやって、橋下・吉村両市政の頃にやった教育改革の「失敗」への批判をひとまず「はぐらかす」のが目的で、ひとまず松井市長が学校現場を見に行って「教員増やす」といってみた…というのが、今回の学校訪問の目的なのでしょうね。

特に先月の大阪首長W選のときには、対立候補の陣営から学校教育の改善について、かなり積極的な提案がでていましたからね。いまここで何か「やってます」アピールでもしておかないと、さすがに松井市長も「やばい」と思ったのではないかと思います。

ただ、「教員増やす」と言った以上は、松井市長には「本気でやってほしい」と思いますし、それに本気で取り組むということは、松井市長が橋下・吉村両市政の頃にやった教育改革を「失敗」と認め、それを批判して乗り越えていくことだと私は思っています。ぜひとも、教員増に松井市長、チャレンジしていただきたいです。

それにしても、誰ですか、「首長が主導したら教育改革はうまくいく」みたいなこと言った人は?

「誤った考え方の首長に教育改革やらせたら、余計に混乱したり、かえってダメになったりしますわ。この大阪の現状、見てください。こんなことでいいんですか?」

と、私は言いたいですね。


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今日(5月19日)のプリキュアの話です。

2019-05-19 10:25:49 | プリキュア話

おはようございます。今日も日曜日なんで、今朝のプリキュアの話を書いておきます。

前々から書いているとおり、どうやら夏休み前までは、星空界(=架空の宇宙)とプリキュアたちの過ごす学校の話を交互に繰り返しながら、今年の物語をすすめていくようです。先週は星空界のゼニー星で、怪盗ブルーキャットに会う話でした。なので今週は学校の話に戻ります。

さて、今週の学校の話は、まどかちゃん(キュアセレーネ)の弓道大会の話。去年も大会で優勝したので、今年も…と期待が集まるまどかちゃんですが、彼女は「父のためにも勝ちたい。大会で結果を出したい」といいます。

まどかちゃんは、最近、父親の仕事がうまくいってないことを気にしています。それは自分のせいではないかと思っています。というのも、政府高官として宇宙人対策(=宇宙人追放)を担当する父の仕事を、友達のララちゃん(キュアミルキー。惑星サマーンからやってきた異星人)をかばうためとはいえ、まどかちゃんたちがじゃまをしたと思っているからです。ちなみに、父親はまどかちゃんに、弓道は「自分をきたえる」ためのものだ…と常々、語って聞かせてきたようです。

そんなまどかちゃんですが、今回は弓道王を決める大会に出ます。去年も優勝したようですが、今年は強力なライバル・ゆみかちゃん(中1)がでてきます。他のプリキュアたちやまどかちゃんの母親が応援するなか、大会が始まります。でも、ゆみかちゃんは「友達なんて集中のじゃま。なかよしごっこしているから、弱くなったんじゃないか」と、まどかちゃんに声をかけます。それを聴いて、少し動揺するまどかちゃん…。ただ、ゆみかちゃん・まどかちゃん、ふたりが予選を勝ち進んで決勝戦に残るかたちで、昼休みを迎えます。

お昼休みは、エレナちゃん(キュアソレイユ)がつくってきた弁当を、まどかちゃんを囲むようにしてみんなで食べます。そこでも、さっきゆみかちゃんに言われたことを、まどかちゃんがずっと気にしています。そんなまどかちゃんに、ひかるちゃん(キュアスター)がお守りを渡して、「私たちもいっしょにいるよ、大丈夫」と声をかけます。ちなみに、今回、プリキュアたちが使ったお守りをつくる道具=フォーチュンカプセルメーカーは、そのうちにお子さま向けのおもちゃになるんじゃないですかね?

一方、ゆみかちゃんがひとりで弁当を食べているところに、「本当はさみしいくせに」といって、アイワーンとバケニャンがやってきます。アイワーンたちはゆみかちゃんの心をダークペンで塗りつぶし、ノットリガ-にします。そのことに気付いたプリキュアたちは、ノットリガ-にされてしまったゆみかちゃんを助けるために変身します。そして、キュアセレーネは「(ゆみかちゃんは)じゃまものじゃない。すばらしい選手。決勝戦を戦いたい」と言い、セレーネアローでノットリガ-の動きを止めます。ここから先は、まぁ、いつもの4人の合体技・サザンクロスショットを使って、ゆみかちゃんを救い出すわけですね。

そしていよいよ決勝戦。まどかちゃんは「頼れるのは自分だけ」と思いつつも、「でも、今は一人じゃない」と言って勝負に臨みます。「ずっとひとりでがんばってきた。だから負けたくない」と思って放ったゆみかちゃんの一矢が的から外れます。「みんなの応援を背にして、自分を信じる」と思って放ったまどかちゃんの矢は、見事に的に命中。これでまどかちゃんの優勝が決まります。

その優勝が決まった瞬間を、まどかちゃんの父親も見ていました。どうやら会場に来ていても、決勝戦まではまどかちゃんを一人で戦わせようと、どこかに隠れていたようです。でも、そんなまどかちゃんの父親も、今回、プリキュアたちの応援が力になったことを認めたようです。そして、「来年も会いましょう」「負けないわ」と声をかけあって、まどかちゃんはゆみかちゃんと別れたのでした。

まぁ、今回はこんな感じのお話でしたね。次週は再び星空界に行き、怪盗ブルーキャットと出会う話になるようです。


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大阪市の「特別顧問」の業務内容について、より一層「透明性を高める」努力をしていただきたい

2019-05-13 20:37:01 | 受験・学校

メールで明らかとなった吉村市長(当時)・大森特別顧問による市教委への露骨な介入

昨日「書く」といっていた、この他のブログ記事に関するコメントを、今から書いておきます。

上記のブログ記事を読んで率直に思った印象は、「大森特別顧問って、吉村市長(当時)の意向を背景にして、ここまで大阪市教委事務局の作業に口出ししていたのか…」という思いですね。

でも、驚きもありましたが、どこかで「やっぱりね」という印象もありました。どことなく「そういうこと、やりそうだ」という思いがありましたので。

ただ、あらためてここで確認しておきたいことがあります。それは大阪市の「特別顧問」という人が、そもそも、どういう存在なのか、ということです。

まず、「大阪市特別顧問及び特別参与の設置等に関する要綱」(以下「要綱」と略。クリックするとリンク先に「要綱」のPDFが出ます)というものが、「平成23年12月22日」から施行されています(その後、何度か改正されているようです)。つまり2011年12月の橋下市政開始から、こういう「特別顧問」の設置が、市の「要綱」で実施されてきたということですね。

次に、この「要綱」を見ますと、「要綱」第3条では「特別顧問」等は「市長の委託を受けて、下記のような調査、審議及び助言業務(以下「調査等」という。)を行うものとする」とあります。つまり、あくまでも「市長の委託」が前提で、特別顧問は「調査、審議及び助言」業務を行うことが原則です。

なおかつ、「特別顧問」は「要綱」第3条で、

関係地方公共団体との共通の行政課題又は市全体にわたる特に重要な施策に関する政策的な見地からの調査又は審議その他の極めて高度の専門的な知識経験及び特に優れた識見並びに多角的な考察力を必要とする業務。

この上記赤字部分についての「調査、審議及び助言」業務を行うことになっているわけですね。

だから、この「要綱」の内容からすると、たとえば吉村市長(当時)が「全国学力テストの結果を反映させることのできる教員業績給の案をつくってほしい」という「委託」をしたのであれば、大森特別顧問がそれに関する「調査、審議及び助言」を市教委事務局と連携しつつ行うことは、一応「要綱」上は「可能」ということになります。

ただし、「そもそも、首長(たとえば吉村市長(当時)と教育委員会の関係において、特別顧問に何らかの教育施策の案をつくるよう市長が委託し、それを市教委事務局も一応、受け入れることは、ほんとうに妥当なことなのか? そもそも首長は教育委員会の職務権限に属する事項をおかすような対応、できないと思うのだが?」という疑問が生じます。

たとえば、首長と教育委員会の関係については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律(地教行法)で、一応、具体的に定められています。

この地教行法第1条の3の第1項で、地方自治体の教育等に関する施策の大綱を首長が「定めるものとする」と決まっています。しかし、その大綱を定める・変更するときには、「総合教育会議」を開いて、教育委員会と協議しなければなりません。また、地教行法第1条の3第1項の規定は、首長が、地教行法第21条(=教育委員会の職務権限)に定める事務を管理し、執行する権限を与えるものと解釈してはならない(地教行法第1条の3第4項)と定められています。したがって首長には、教育委員会の職務権限に関する事務を管理し、執行する権限はありません。

一方、その「総合教育会議」についてですが、地教行法第1条の4で、教育を行うための諸条件の整備等の重点的に講ずべき施策(=ここに上記の教育施策等の大綱が入ります)や、子どもの生命・身体等に被害が生じている(あるいはその恐れがあると見込まれる)場合等の緊急措置などを、首長と教育委員会によって協議する際に開かれます。また、この協議を行うにあたって、総合教育会議が「必要ある」と認める場合は、「関係者または学識経験者」を呼んで、当該の協議事項に関して意見を聴くことができると定められています(地教行法第1条の4第5項)。

なので、あくまでも特別顧問が市長の「委託」を受けて、市教委事務局に対して何か「調査、審議及び助言」ができるとしたら、この「総合教育会議」で協議され、市長及び市教委との間で合意された事項の範囲内で、なおかつ、教育委員会の職務権限をおかさないかたちでなければならない、ということになるでしょう。

そう考えると、もし仮に特別顧問が市教委側にいろいろ提案しても、「そんなことは教育委員会の職務権限をおかすものだ」と言われたら、特別顧問はたとえ市教委側のすることがどれだけ気に入らなくても、嫌味のひとつやふたつぐらいは言いたくなるでしょうが、本来はそこで「引き下がらざるをえない」のではないかと思うのですが…。

また、市長はそもそも、「教育委員会の職務権限をおかすような提案」それ自体を総合教育会議に出して、その提案内容の具体化を特別顧問に委託するようなこと自体「してはならない」のではないかと思うのですが…。

このあたりの市長、特別顧問、そして市教委事務局との関係が、どうも上記ブログの記事を見る限り、かなり混乱しているような印象を受けました。もしかしたら、「市長の意向」を背景にして、特別顧問がかなり上記のラインを逸脱した動き方をしてきた恐れがあるのではないかと思うのですが…。

ただ、このあたりの諸事情をていねいに解明しようと思うと、もっと吉村市長(当時)と大森特別顧問、市教委事務局とのメールなどでのやりとりを情報公開で入手して、事実解明の作業をしなければいけないと思うのですが。でも、そのメールのやりとり自体が「不存在」などと言われてしまうと、事実解明が難しくなりますよね。

一応、大阪市側も「大阪市では、市政運営の透明化及び市民に対する説明責任を一層推進する観点から、特別顧問及び特別参与が従事する職務の遂行に係る情報を公表しております。」といって、個々の特別顧問らがどういう会議体に出て、どんな意見を述べているのか、その概要くらいはわかるような情報公開は、ホームページ上でしています。ここをクリックしてもらうと、その特別顧問らの動きについて情報公開しているページに行きます。

ただ、上記の情報公開のページでわかるのは、ほんと概要程度のこと。たとえば「平成30年度第3回総合教育会議」の席で、特別顧問が「・人事評価制度においては、公正・公平さをいかに担保できるかが重要。・新たな人事評価制度の構築に当たり、同制度とは別に、学力にとどまらないより幅広い観点から様々な功績に報いるため、新たな表彰制度を検討してはどうか」と言ったという「主な意見」だけが紹介されています。

しかし、上記のブログ記事では、いくつか明らかになったメールの範囲だけでも、そういう「総合教育会議」の席上での発言以外にも、特別顧問がかなりひんぱんに市教委事務局とメールのやりとりを行って、自分の意向を伝えようとしていたことがわかります。これに「不存在」と言われているメールがでてくれば、もっと詳しいやりとりが解明できるのではないか…と思うのですが。

本当に大阪市が「市政運営の透明化及び市民に対する説明責任を一層推進する」というのであれば、特別顧問が市長と、あるいは市教委を含む各部局の担当者とどのような対応をしているのか、電子メールの内容も含めた情報公開(=つまり「透明化」と説明責任)をはたすべきだと思うのですが、いかがでしょうか?

吉村市長から松井市長に、先日の選挙を受けて交代されたところなので、ぜひとも特別顧問の業務内容に関するさらなる「透明化」と「説明責任」を、今度は松井市長の責任においてはたしていただきたいところです。

以上、これが上記のブログ記事に対する私のコメントでした。



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吉村市長(当時)と大森特別顧問が大阪市教委にどんな働きかけをしてきたのか?

2019-05-12 23:11:10 | 私の「仲間」たちへ

メールで明らかとなった吉村市長(当時)・大森特別顧問による市教委への露骨な介入

「そろそろ寝ようかな」と思ったところへ、上記のブログ記事が私のところへ飛び込んできました。

まずは「速報」的に、上記のブログ記事のこと、お知らせします。

詳しいコメントなどは、あす(5月13日)以降に、このブログで書きますね。

 


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最近読んだ本をまとめて紹介(2872冊目~2888冊目)

2019-05-12 21:04:44 | 本と雑誌

あの「改元」のあった10連休中、腰を痛めたこともあって、あえて遠出せず、家で本ばかり読んでました。

なので、またまた読んだ本がだいぶんたまりましたので、下記のとおり紹介しておきます。

2872冊目:鶴見俊輔・関川夏央『日本人は何を捨ててきたのか 思想家・鶴見俊輔の肉声』ちくま学芸文庫、2015年(前にも一度、読んだかもしれない)

2873冊目:栗原康編『狂い咲け、フリーダム アナキズム・アンソロジー』ちくま文庫、2018年

2874冊目:玄田有史『希望のつくり方』岩波新書、2010年

2875冊目:南信長『1979年の奇跡 ガンダム、YMO、村上春樹』文春新書、2019年

2876冊目:富田武『歴史としての東大闘争―ぼくたちが闘ったわけ』ちくま新書、2019年

2877冊目:内田良『学校ハラスメント 暴力・セクハラ・部活動―なぜ教育は「行き過ぎる」か』朝日新書、2019年

2878冊目:鳩山友紀夫・白井聡・木村朗『誰がこの国を動かしているのか 一握りの人による、一握りの人のための政治を変える』詩想社新書、2016年

2879冊目:湯浅誠『「なんとかする」子どもの貧困』角川新書、2017年

2880冊目:栗原俊雄『シベリア抑留最後の帰還者 家族をつないだ52通のはがき』角川新書、2018年

2881冊目:布施祐仁『経済的徴兵制』集英社新書、2015年

2882冊目:安田純平『ルポ戦場出稼ぎ労働者』集英社新書、2010年

2883冊目:安田賢治『教育費破産』祥伝社新書、2016年

2884冊目:安田浩一『団地と移民 課題最先端「空間」の闘い』角川書店、2019年

2885冊目:ダニエル・エルズバーグ(梓澤登・若林希和訳)『国家機密と良心 私はなぜペンタゴン情報を暴露したか』岩波ブックレット、2019年

2886冊目:松本俊彦・斎藤環・井原裕監修『私はこうしてサバイバルした(こころの科学メンタル系サバイバルシリーズ)』日本評論社、2017年

2887冊目:斎藤環・松本俊彦・井原裕監修『ケアとしての就労支援(こころの科学メンタル系サバイバルシリーズ)』日本評論社、2018年

2888冊目:傳田健三『なぜ子どもは自殺するのか―その実態とエビデンスに基づく予防戦略―』新興医学出版社、2018年


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今日(5月12日)のプリキュアの話です。

2019-05-12 18:01:26 | プリキュア話

今朝のプリキュア見たあと、お昼頃までウトウトしてました。

あらためまして、今朝のプリキュアのことを書いておきます。

まず、今日の放送分で最も重要なトピックは、新キャラクターとして「宇宙怪盗ブルーキャット」が登場したことですね。普段は「宇宙アイドル・マオ」として歌って、踊ってしているのですが…。その正体は、プリキュアたちの持っているプリンセスカラーペンを奪おうと狙っている怪盗。そしてこのブルーキャットですが、なぜかプリキュアの存在も、プリキュアに敵対しているノットレイダーのことも知っている…。ブルーキャットとは、そんな存在です。

このブルーキャットがこれから夏休みまでの間、何度かプリキュアの物語のなかにでてくるのでしょう。ブルーキャットはプリキュアたちの敵か、味方か、はてまた夏休み頃に毎年現れる新プリキュアの一人なのか。いろいろ興味関心のわくところです。

さて、その宇宙怪盗ブルーキャットが登場してもおかしくないように、今日の放送分は物語が描かれていました。

まずは、いつもどおり星空界にプリキュアたちが出かけるのですが、今日出かける星はゼニー星。ここは宇宙星空連合には属さない「無法地帯」なので、何が起きるかわからない…と、宇宙人・プルンス(プリキュアの仲間)から注意されます。

実際にゼニー星に行くと、そこにはオークション会場がありました。ここに宇宙一の大金持ちの息子・ドラムスが、宇宙アイドルのマオを連れて現れます。オークション会場には怪しい人物立ち入り禁止(ブルーキャット対策のため)で、プリキュアたちは入れなかったのですが、「この子たちは自分のファンだから入れてあげて」というマオの一言で会場に入れるようになります。なにしろプルンスは、自分がいちばんつらかったときに、マオの歌に救われたというのです。

一方、無事にオークション会場に入れたというものの、自分のステージ衣装などを気楽に貸してくれるマオに対して、プリキュアたちは「なぜ、ここまでしてくれるの?」と不思議に思い始めます。

その後、オークションが始まります。次々に出品されるものを、ドラムスが競り落としていきます。最後にいて座のプリンセスカラーペンが出品されたとき、宇宙マフィアのボス、ドン・オクトーとドラムスが最後まで競り合います。いよいよペンがどちらかに買われそうになったとき、まどかちゃん(キュアセレーヌ)がプルンスにお願いをして、プルンス特製のドーナツをつかって、プリンセスカラーペンのセリ落としに参入します。プルンスは大好きなアイドル・マオちゃんにあげるつもりでドーナツをつくっていたのでした。

このドーナツを、まずはまどかちゃん、オークション会場に居た食文化評論家のシタコ・エーテルに食べさせ、ドーナツ1個の価値が10億キラン(1キラン=1円相当らしい)くらいあると言わせます。今度はこの1個10億キラン相当のドーナツをつかって、ドラムスとまどかちゃんの競り合いがはじまります。そして、その競り合いに勝って無事に落札…というところで、オークションの司会者たちがカラーペンが亡くなっていることに気づきます。

「怪盗に盗まれた」ことがわかったので、プリキュアたちがカラーペンを探し始めると、そこに居たのはなんと、宇宙アイドルのマオ。「ここで何を?」とエレナちゃん(キュアソレイユ)が聞くと、自分こそが怪盗ブルーキャットだと正体を明かします。また、オークション会場でペンを盗むすきをつくるために、プリキュアだと知っていて4人を導いたのだとも伝えます。

そこへ、ペンを奪うためにノットリガ-とアイワーンがやってきます。今回の敵・アイワーンの名前を、ブルーキャットもなぜか知っていました。そこでブルーキャットは予定変更。ペンを守るために、いて座のプリンセスカラーペンをキュアセレーヌに渡します。セレーヌはそれをつかって、セレーヌアローでアイワーンの動きを止め、その後は4人の合体技でアイワーンたちを追い払います。その間に、怪盗ブルーキャットは消えていったのでした。

ラストの場面では、ドーナツをやけ食いするプルンスとまどかちゃんの様子が描かれていました。また、次週予告では、まどかちゃんが弓道大会に出場するのを他のプリキュアたちが応援するようです。こんな感じで星空界と現実の世界を往復しつつ、そこにブルーキャットが何度かくり返しでてくるかたちで、今後、夏休みまでのプリキュアの物語を引っ張るようですね。



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全国学校事故・事件を語る会大集会のご案内(2019年6月1~2日、神戸にて開催)

2019-05-11 21:10:36 | 私の「仲間」たちへ

また今年も、この集会の時期がやってきました。

広く参加を呼び掛けたいので、以下のとおり、案内文を貼りつけておきます。

今年は特に学校関係者、教育行政や教組の関係者、そして学校事故・事件にかかわる研究者・専門職のみなさんに、たくさん、参加していただきたいです。特に2日めのシンポジウムにはぜひとも来てほしいと思っています。でないと2日目のシンポジウムのテーマが浮いてしまいそうなので…。

ちなみに、今年もまた、私が2日間全体の「シメ」みたいな話をすることになっています。

そろそろ他の人に「シメ」みたいな話をしてもらって、新たな方向性を見出す時期にきているんじゃないかな…とも思ったりもするんですが。

でも、子ども本人及び被害者家族・遺族、学校や行政、研究者・専門職、そしてマスコミや政治家、文科省等々の動きを幅広く視野に入れながら(それこそ「来ていない層」も意識しつつ)、その場で出た話を整理し、なおかつとっさに「当面の活動の方向性はこれや!」なんて話ができる人が「次に」出てくるまで、私、この「シメ」の話をする役からは降りられないんだろうなぁ…。

ただ、ずっと引き受けている限り、「次」が育たない気もするし…。悩ましいところです。

とにかく、もっと研究者・専門職、学校や教育行政、教組の関係者、ここに出てきてください。よろしくお願いします。

○第95回「全国学校事故・事件を語る会」 大集会(17回目の大集会)のご案内

学校事故・事件の問題を改善するには、「事実解明」が最優先の課題であることを私たちは文科省等に訴え続けてきました。その結果、さまざまな事後対応の指針が作られ、事実解明のための調査委員会が設置されるようになりました。しかし、「事実が明らかになった後どう対応すべきか」については、十分な議論がなされていないため、事実解明の現場でさまざまな問題が生じています。

今回のシンポジウムでは、現状を踏まえ、事実が明らかになった後の望ましい対応を視野に入れたとき、学校事故・事件が発生した時の学校・教委・調査委員会の動きはどうあるべきかについて、みんなで考えていこうと思います。

つきましては、下記日程で、「全国学校事故・事件を語る会」第95回大集会を開催します。ご参加くださいますようお願いいたします。

日時:2019年6月1日(土)~ 2日(日)

会場:兵庫県立のじぎく会館(神戸市中央区山本通4丁目22-15 TEL 078-242-5355)

日程:

6月1日 交流会 13:30~17:00 、懇親会 18:00~
6月2日 シンポジウム 9:30~17:00『学校事故・事件の解決の方向とは?~学校(教員)との対話を求めて~』

費用等:交流会、シンポジウムへの参加:各500円、懇親会費:4500円

*1日だけの参加、交流会やシンポジウムのみの参加ももちろん可能です。

懇親会場:さかなや道場元町店(神戸市中央区元町通1-11-17 大本元町ビルB1F)℡ 078-327-5910

※今回より事務局では宿泊予約を行ないません。参加者各自で宿泊手配をお願いします。

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子どもが笑う大阪を創り出す、いま、ここから

2019-05-11 20:10:02 | 国際・政治

子どもが笑う大阪を創り出す、いま、ここから

ツイッターでさっきいろいろつぶやいているうちに、こういうフレーズが思い浮かびました。

さて、連休明けのここへ来て、大阪の公明党や自民党が、下記の記事のとおり、次々に「大阪都構想」の住民投票実施に協力する方向で舵を切りかえるとのこと。

○自民府連が都構想住民投票への協力方針決定(共同通信配信、2019年5月11日)

https://this.kiji.is/499853333092598881?c=0

○公明、大阪都構想の住民投票容認へ ダブル選受け方針(ヤフーニュース(朝日新聞)配信、2019年5月11日)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190511-00000007-asahi-pol

正直なところ、これまでのいきさつ上、私としては「なにそれ? ここで腰砕けになってどうするの?」としか思えませんよ、この話。

ただ同時に、「味方になるかどうか、あてにならない人たちを動かそうと気をつかっているよりも、真剣にこのままじゃいけないと思う人たちとつながって、いっしょに動いている方が気が楽だ」とも思うので…。

なので、「ここから先は相手を見て、いっしょに動けそうだと思う人と動く」ということを軸に、大阪の子ども施策をめぐる諸問題、そして「都構想」問題について考えていくことにしようと思います。

そして、そういうことを考えて、今日感じたことをツイッターでつぶやいていると、「それをもっとわかりやすく端的にまとめることはできないか?」とおっしゃる方がいたので…。

とっさに思いついたのが、上記のとおり「子どもが笑う大阪を創り出す、いま、ここから」というフレーズでした。

あえて「いま、ここから」と入れたのは、プリキュアの映画の歌を思い出したこと(2015年の「都構想」住民投票のときにもくり返し、ツイッターなどで流しましたが)。それと、選挙のときだけではなくて、まさに「いま、ここから」ということ。つまり、日々の暮らしのなかで、子どもとかかわる現場で、あるいはそれ以外の場所で、「こんな大阪の政治風土を何か変えたい」と思って動き始めることが大事だなあって思うということ。この2点あってのことです。また、「創り出す」にしたのも、「いま、子どもが笑えるような状況にないとしたら、それを新たに創り出さなきゃいけないよね」という思いを込めてのことです。あと、以前「子どもが笑う大阪」を創るとか言って、かえって子どもを泣かすようなことをした大阪府知事がいましたよね? あの人に対する嫌味も込めているのですが。

ということで、これからくり返し、「子どもが笑う大阪を創り出す、いま、ここから」と言っていこうと思います。

※なお、今日のブログの記事に関連して、次の2つの過去のブログも参照してください。

○このチラシで提案された政策的諸課題がその後どうなるか、大阪市政・府政を要チェック(2019年4月14日)

https://blog.goo.ne.jp/seisyounenkaikan/e/a40605ab4a4d2322fe2a3d40a048414a

○大阪市の新市長の「子どもの虐待」対策について望むこと(2019年4月15日)

https://blog.goo.ne.jp/seisyounenkaikan/e/15b015cb3b43a3ead0da745f0858e3b0


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学校や行政と共に「火の粉」かぶる人が出ないと(今朝の朝日新聞の「学校事故」特集に寄せて)

2019-05-05 10:27:05 | 受験・学校

今朝の朝日新聞の特集記事に、私のコメントがでています。

有料記事ですが、下記のとおり、このブログでも紹介しておきます。

学校死亡事故、検証報告は1割未満 遺族に募る「なぜ」(朝日新聞デジタル2019年5月5日配信)

さて、今回のこの記事ですが。

「学校事故対応に関する指針」がでてから3年が過ぎて、事故に関する調査・検証作業はどんな現状なのか?

そんな課題意識をもった朝日新聞のある記者さん(+それをサポートする記者さんたち)の、かなり力の入った特集記事です。私も、コメント部分を含めて、いろんなかたちで取材に協力させていただきました。

その上での話なのですが、学校で子どもの死あるいは重度障害が生じるような事故・事件に関して、今、起きている問題は、この記事で示しているとおり、「いじめ」対応も「自殺」防止も、そして事故・事件・災害対応に関することでも、「まったくといっていいほど、同じ」パターンをたどっています。

また、「今、起きている問題」を改善するために国レベルでやっている取り組みや、国レベルでの取り組みをすすめるよう働きかける人々の動き(=そこには遺族や被害者家族サイドからの動きも入っています)についても、「まったくといっていいほど、同じ」パターンをたどっています。

つまり、重大事故・事件の発生を契機にマスコミが動き、政治や行政が国レベルで動いて、一応「法律」なり「指針」なりをつくって、「調査・検証作業をやるべし」という方向にこの数年、動いてきたわけですが…。

「そうやっていくら国レベルで法律や指針を整備したところで、学校現場や地方教育行政はその法律や指針の趣旨どおりには動かない、動けない」ということ。

この課題が、年々、浮上しつつあるということです。

おそらく今後はこの「法律や指針の趣旨どおりには動かない、動けない」背景に何があるのかを解明して、そこから手をつけていく作業をしていく。その作業を最優先的にするべきでしょうね。

また、この作業を最優先的にするためにも、私たち研究者も自分たちの日頃の枠からどんどんはみ出して、どんどん学校現場や地方教育行政のなかに入っていき、教職員や行政職員の頭と体と心がどうなっているのかを掴み取って、彼ら彼女らとともに実務的に課題を解決していく作業をしていかなければいけません。

教職員や行政職員といっしょに痛い目にあいながら、それでもなお調査・検証作業を通じて「これだけは」と思うものをつかみとって、いっしょに再発防止策を実施していく。そういう研究者・専門職のあり方が、今後の重大事故・事件の防止には必要だと思います。

今後は「火の粉をかぶらない」ような安全地帯に自らを置いて、数字と事例で「こうすればいいのに」と論評しているだけでは、もはや、学校事故・事件に関する諸課題の何も変えられない、変わらないと思います。また、あいかわらず、そういう研究者・専門職がマスコミレベルなどでももてはやされ、ネットでも注目されたりしている現状が、本当に情けない限りです。

それと同様に、たとえばマスコミを動かして学校や行政の対応をただ今までと同じように批判して、国レベルでの政治・行政の動きを引き出して満足しているだけなら、従来通りの問題だらけの構造をより強化していくだけで、結局「なにも変わらない」で「イライラだけが募る」ということになってしまうように思います。

やはり、きちんと「実務」を掴まねば…と。あらためて私はそう思っています。他の人はどうだか知りませんが。

そして、「学校事故対応に関する指針」を作った側に居た以上、「実務」を掴んでこの指針を機能させるように動くのが、私の責務だと考えています。だから、私は学校や行政の実務担当者といっしょに、「火の粉」をかぶりながら仕事するしかないな…と思う今日この頃です。

<追記>

久しぶりにですが、併せて自分の本、『新しい学校事故・事件学』(子どもの風出版会、2017年)の宣伝もしておきます。上記のような課題意識を、ちょうど「学校事故対応に関する指針」をつくった直後にまとめて、本にして書いたものなので。朝日新聞の今日の「学校事故」特集の記事とあわせて読んでほしいです。


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今日(5月5日)のプリキュアの話です。

2019-05-05 09:30:53 | プリキュア話

先ほど今朝のプリキュア見ました。

毎年「こどもの日」あたりのプリキュアは、「家族」に関するテーマを取り扱っているような気がするのですが…。今年もエレナちゃん(キュアソレイユ)の家族のことを取り上げて、国際結婚の父母のもとで生まれた子どもの思いを今回の話のなかで描いていますね。

ちなみに、初期のプリキュアでは「母の日」「父の日」を描くことが多かったように思うのですが、ここ数年は「こどもの日」に「家族」に関するテーマを扱っているように思います。

さて、エレナちゃんの父親・カルロスはメキシコ出身。母親は日本人でスペイン語の通訳。今は「ソンリッサ(笑顔)」という名前の花屋を夫婦で経営し、エレナちゃんは6人の兄弟姉妹のいちばん上です。

そのカルロスさん、今日はプリキュアたちが街でドーナツ食べて、花屋の仕事を手伝うエレナちゃんのところへ向かったときに、ギターを弾きながら登場します。

他のプリキュアたちに「今度、パーティーするからおいで」とカルロスさんがいう脇で、エレナちゃんの弟・とうまくんはひとり、暗い表情で家を出ていきます。「なにか心配事あるの?」とまどかちゃん(キュアセレーネ)が問いかけると、「最近(とうまくんの)笑顔を見ていない」とエレナちゃんが答えます。

そしてその日の夜、ずっと枕元でスマホをさわっているとうまくんに、エレナちゃんは話をします。するととうまくん、「うちは変なんだ」「うちって普通じゃないの?」「パパとママが手をつないでおどっているのを見て、他の子たちにすごいなって言われる…」等々と語ります。

その後、パーティー当日になると、とうまくん「パーティーなんてやりたくない」「普通がよかった」「パパ・ママ大嫌い」といって家を飛び出します。すぐにカルロスさんとプリキュアたちが探しに行くわけですが…。

なんと、ララちゃん(キュアミルキー)が見つけます。ララちゃんが何か話すたび「ルン」と言うので、とうまくんは「ルンってなに? お姉さんは外国の人?」とララちゃんにたずねます。惑星サマーンから来た…とはさすがに言えないので、ララちゃんは自分が遠い国から来たこと、サマーンでは触角をつなぐダンスをすること等々を話します。とうまくんに「変なの」と言われるわけですが、ララちゃんは「自分にとっては触覚のないほうが変。(いろんな星をまわってきたけど)みんなちがっていたけど、変じゃない」と話します。

そんなララちゃん、とうまくんのところへ、テンジョウたちノットレイが現れます。とうまくんを「ゆがんだイマジネーション」をつかって、巨大なノットレイにして、プリキュアたちに攻撃をしかけます。プリキュアたちも変身して応戦するのですが、ノットレイになったとうまくん、なかなか強力で苦戦します。

そんななかキュアソレイユだけは、ノットレイになったとうまくんの「普通がよかった…」という気持ちに気づきます。そこで「私もそう思ったことあった。でも、今はパパ・ママ・弟や妹たちが大好き」と声をかけます。そして、さそり座のプリンセスカラーペンをつかって、ソレイユシュートという技をはなち、ノットレイになったとうまくんの勢いを止めます。あとは、いつもどおり、プリキュアたち4人の技・サザンクロスショットでノットレイたちを追い払います。

ノットレイの姿からもとにもどったとうまくんを、キュアソレイユの姿からもとにもどったエレナちゃんが、あらためてぎゅ~っと抱きしめます。そして、パーティーの場にとうまくんを連れ戻します。「パパ、ママ、ごめんなさい」と謝ったとうまくんを迎えて、あらためてパーティー開始。ララちゃんと触覚ダンスをいっしょに踊りながら、とうまくんは「うちの家族、大好き」と一言いいます。

・・・とまぁ、こんな感じの物語でしたね、今回は。

今年のプリキュアの物語の軸は「異文化理解」だということは、前にも書いたかもしれません。今回は国際結婚の父母のもとでうまれたエレナちゃんとその弟妹を主として描きつつ、なおかつ異星人のララちゃんの話を上手に織り込むことで…。「自分たちさえ納得して、それでいいって思えるのならば、世の中に広く伝わっている<普通の家族>というイメージに、あんまりとらわれなくていいんじゃない?」というメッセージを、プリキュアを見ている子どもとその保護者たちに伝えているような、そんな感じがしましたね。

あと、来週は再び星空界の話にもどるようです。こんな感じで夏ごろまでは、星空界と日常の話とを往復するんでしょうね。でも、そのなかで敵がより強力になっていく等々のかたちで、夏休み前の新プリキュアもしくは新アイテム登場に向けて、何か着々と下準備をしながら物語は進んでいくのでしょう。


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