Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

高麗青磁

2018-10-28 01:23:32 | Weblog
大阪市立東洋陶磁美術館 2018年9月1日~11月25日

 高麗青磁って再発見されたやきものなんだな。近代の再現品も合わせて展示しているのもそんな再発見の歴史と関係がある。仏教、喫茶という東アジアで流行ったものと連動してる。ごま油の入れ物とか茶器と酒器の違いとか用途がわかって面白かった。
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阿部房次郎と中国書画

2018-10-28 01:07:44 | Weblog
大阪市立美術館 2018年10月16日~11月25日

 安倍房次郎生誕150周年記念て明治150年と同じ歩みじゃないですか。そして東洋紡の社長って日本の近代を体現してるわ。そして阿部コレクションて東博にもあったのね。コレクションに注目して今は必ずしも名品に数えないものも出ててよかった。展示替えがあるのはまあしかたないとして、この展覧会に図録が作れないなんて残念だわ。
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第70回 正倉院展

2018-10-28 00:55:08 | Weblog
奈良国立博物館 2018年10月27日~11月12日

 正倉院展の会期に合わせて遠征するのが難しくてちょっとさぼってた正倉院展、久しぶりに行ってきました。麻布山水が見られてよかった。知れ渡ってきたオータムレイトのちょっと前が一番空いてる気がするんだけど、日程の都合で朝行ってきましたが、人出は恐れていたほどではなかった。荷物はサイズの目安を決めて受け付けであるサイズ以上は預けさせるとか必要かも。
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土佐光吉 戦国の世を生きたやまと絵師

2018-10-26 22:10:18 | Weblog
堺市博物館 2018年10月6日~11月4日

 土佐派は堺にもいたし、領地も堺にあった。文書とか手紙も含めて、特に土佐光吉とその系統に注目した展覧会。肖像画で胴体部分の画像の使いまわしがはっきりわかって、やっぱり肖像画って顔さえあってればいいとこあるよなあと思った。和泉市久保惣記念美術館を見てからこちらを見る方が順序としては良さそう。
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土佐派と住吉派―やまと絵の荘重と軽妙―

2018-10-26 21:53:04 | Weblog
和泉市久保惣記念美術館 2018年10月13日~12月2日

 作風は軽妙なのかもしれないがずっしりとした展覧会だった。土佐派の名品と住吉派。やまと絵の展覧会で今までも一緒に出てたのかもしれないけど、あらためてじっくり見ました。猫に小判気味だけど。絵が細かくて老眼泣かせ。土佐派が堺ゆかりだったり、現館長のライフワークだったりするのかな。個人様式も工房様式もあるけど時代様式もあるので、個展、流派を振り返るのと同じくらい時代ごとの展覧会もあっていいんだと思った。
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鳥取画壇の祖 土方稲嶺

2018-10-25 23:34:49 | Weblog
鳥取県立博物館 2018年10月6日~11月11日

 鳥取ってなぜか(もしかしたら必然的な理由もあるのかもだけど)江戸時代に結構エッジのきいた絵師が出ている。そして鳥取県立博物館はその顕彰をしてて偉い(作品も集めてて偉い)。20年前にも稲嶺の展覧会はあって、作品を見て面白かったのは覚えてるけど、図録が物足りなかったが、今回は山下論文、資料などとても充実している。土方稲嶺という人は宋紫石経由の南蘋風をマニエリスム化して、南蘋派によくある地塗りして、できる塗り残しを描写に生かす手法もわざとらしく白い輪郭とってる感じ。動物が人間臭い表情になるのもマニエリスムなのかな?同じく宋紫石系の岡本秋暉の鳥が人間臭く眼付悪いのを思い出した。墨の上に群青を置くのも稲嶺の場合は必然性があんまり感じられない。さらに円山応挙とか長沢芦雪とかいろいろ付け加わってる。唐画の範疇ではあるけど南画ぽいのもやってて結果的に岡本豊彦ぽくもなってるし、水墨画は曾我蕭白を漂白して乾燥機にかけたような画風のときもある。鯉の立体的に見せるポーズは応挙由来かと思うが、稲嶺のうろこの描き方はそんなに応挙風でないのに、弟子になると結構応挙風になったりるするのも面白い。押絵貼屏風の花鳥山水の組み合わせ方は直接には善光寺大勧進にあるような宋紫石なんだろうけど、森蘭斎とも比べられるよね。そして紫石と応挙といえば蠣崎波響とも比べてみたい。作品は割といいものがそれなりの数あるんだけど圧倒的な代表作がなく、実物を見ればおおと思うけど画像で見てもそんなにしびれない、現代では売り出しにくい人なんだけど、現代で売り出しにくい人がその価値を当時は認められてたってことで、現代で売り出しやすい人ばかり大事にしてるのもよくない気がする。徳川治宝って南蘋風味好きだったと思ってるんだけど、稲嶺も治宝人脈なのね。
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横山崋山

2018-10-20 22:57:20 | Weblog
東京ステーションギャラリー 2018年9月22日~11月11日
宮城県美術館 2019年4月20日~6月23日
京都文化博物館 2019年7月2日~8月17日

 現代では知名度の高くない、横山崋山の展覧会が海外からも借りて図録も作って巡回するというのは快挙である。東京と宮城の間が長いので途中返却とか東京しか出ないものとかありえるし、仙台と京都の間が短くて大変そう。作品が面白いのと子孫が顕彰に熱心だったからなんとかなったんだな。蕭白そっくりではないちょっと蕭白ぽいものは墨江武禅みある。雪舟流としても検討の余地がありそう。結果としてなのかもしれないけど仙人は柴田義董にも似てるし、当世風俗の女性は山口素絢に似てる。岸駒風は河村文鳳にも近い。そのままコピーはしてないけど円山応挙も結構見てるという感じ。画中に真景とある「天橋立・三保松原図屏風」、真景とあると「実際に現地に赴いて作画にあたったことがわかる」と図録にあった。うーん。まあ自分で真景って書いてるから「真景図」なんだろうけど真景って必ず実景観察だというためにはもっと研究が本当は必要。南画・文人画じゃなくて、自称の真景だから大事にしたい。
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黙阿弥の明治 明治150年記念

2018-10-20 00:31:54 | Weblog
国立劇場伝統芸能情報館 2018年10月1日~2019年1月27日

 幕末の人という印象だが長生きなので明治にも活躍している河竹黙阿弥。 錦絵等美術品もあり、近年の上演写真もあり楽しめた。黙阿弥好きだし。引退の刷り物は柴田是真。明治になってから書かれた江戸時代ものはいい距離感で出来てるから面白いんだな。松羽目物は歌舞伎が能、狂言を取り込んで高尚化してくということで、歌舞伎の演目と画題を合わせて考えることできるかも。
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阿部展也ーあくなき越境者

2018-10-15 00:49:53 | Weblog
新潟会場、広島会場巡回済み
埼玉県立近代美術館 2018年9月15日~11月4日

 前衛写真からキュビズム、シュルレアリスム、アンフォルメル、幾何学的抽象絵画って一人20世紀美術史みたいだ。名前は意識してなかったけど作品は見たことあった。フィリピンで現地の女優と結婚して、でも一人で日本に引き揚げてきて、日本で再婚して、えフィリピンの奥さんと子供どうした?と思ったら一応再会してることが年譜にも出てきて安心した。
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1968年 激動の時代の芸術

2018-10-14 00:13:26 | Weblog
千葉市美術館 2018年9月19日~11月11日
北九州市立美術館分館 2018年12月1日~2019年1月27日
静岡県立美術館 2019年2月10日~3月24日

 私の知ってる現代美術のルーツはこの辺にあるんだな。赤瀬川原平とか高松次郎とか今まで千葉市美術館でやってきた展覧会を思い出しながら、でも今までの千葉市美術館ではあんまり見なかった横尾忠則等もある。本の装丁とかもあってとにかく展示品が多かった。私が一番気に入ったのはMUGEN(伝説のディスコ)の再現でした。
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