Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

大・開港展

2009-10-25 00:02:04 | Weblog
横浜美術館 2009年9月19日~11月23日

 かなりすいていた。勝ち組美術館とはいえマスコミの大量宣伝がないと厳しいのだな。徳川記念財団的なところと横浜美術館的なところがうまくつながってない感じがした。将軍がくれるミニチュア楽しい。23「江戸城吹上御庭之図」これ面白い。油彩風にしてるけど洋風画という感じ。65 ハリスの接待菓子 食べてみたい。100 河鍋暁斎の画帖 これって静嘉堂のと同じ家のか? これはいいね。明治の工芸品 過剰な感じが見る分には楽しい。宮川香山とか鳥を立体で花瓶につけるんだよ?122の卵型花生ってイースターエッグなの?136 横浜絵の外国人女性ってウエストがくびれているの?145 渡辺幽香「白衣婦人像」は人物が写真ばりに陰影もあって影も地面に落ちてるのに背景の草花が日本画風なギャップがびっくり。帝室技芸員たちの作品はなぜに「大・開港展」に?川村清雄いっぱい見れてよかった。211「海底に遺る日清勇士の髑髏」画面構成は江戸美術ぽくもある。図録が解説とびとびなのがちょっと残念。
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第8代エルギン伯爵と絵画工芸品展

2009-10-24 23:48:12 | Weblog
神奈川県立歴史博物館 2009年10月10日~11月8日
 
 常設展示室でやってます。第8代エルギン伯爵は1858年の日英修好通商条約を締結したときの英国使節団の代表だったそうですが、そのお父さんはエルギン・マーブルのエルギン伯爵だそうです。よく伝え持ってたな、って感じ。蒔絵なんかは記念品とか当時のお買いものなのね~という感じでしたが、同行した画家の描いた絵がなかなかおもしろかったです。日本人の顔がバタくさかったり、女性の着物がドレスぽく描かれていたり、日本の建物が中国ぽかったり、自分が知ってるものにひきつけて理解するんだなあと。
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鎌倉の日蓮聖人―中世人の信仰世界

2009-10-24 23:36:52 | Weblog
神奈川県立歴史博物館 2009年10月17日~11月29日

 美術の、というよりはむしろ歴史の展覧会とみましたが、ワタシにはネコに小判(門徒だし)のいい展覧会でした。日本美術の彩色彫刻という分野もありえるんだな~と思った。三十番神像も彫刻があるのね。方々の日蓮宗の寺、特に身延山などへ行ってみたくなりました。大乗寺の祖師涅槃図(なんてのもあるのね、派手でいい感じ)の写真もありがたく頂戴いたしました。
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本願寺展

2009-10-23 00:55:54 | Weblog
広島会場、徳島会場、愛知会場巡回済み
石川県立歴史博物館 2009年9月19日~11月3日
 安芸門徒の広島ではじまった本願寺展、名古屋で見損ねましたが、一向一揆の加賀国で見ることができました。実家の墓は大谷派の寺にありますが門徒のはしくれいかずばなるまい。三十六人歌集は素敵ですがケースがいまひとつ。中国絵画の雪中柳鷺図見られる時期に行きたかったなあ・・・・・・ 建物は近代建築で素敵なんですが、なんかデートって雰囲気じゃなあい。
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久隅守景展―加賀で開花した江戸の画家―

2009-10-23 00:36:14 | Weblog
石川県立美術館 2009年9月26日~10月25日
 いっぱい出てて見られてよかった~。初期とか特に室町水墨との関連が強いのね。瑞龍寺の襖や頴川美術館の瀟湘八景に萌え~ あと静嘉堂の釈迦十六善神図にも萌え~ なんかモウリョウ体みたいなのもあった。東博の許由巣父、MOAの竹林七賢図、人の頭が大きくてずんぐりしている。日東紡績の鷹狩図、屏風というより横に続く絵巻っぽい構成。鷹狩というものの当時における重要性を思う。四季耕作図がいっぱい。鼻の描き方もモレリ法でいけるよね。図録部分図が多いのはよい。常設の展示も狩野派や室町絵画で見どころたっぷりでした。改装して、ル・ミュゼ ドゥ アッシュというのが入って高いけどおいしいケーキが食べられるのでデートにもよし。
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高岡の名宝展

2009-10-23 00:15:37 | Weblog
高岡市美術館 2009年9月25日~10月25日
 展覧会名の「展」だけチラシ・ポスターでは赤くなってるんだけど会場の目録までそうなっててかわいい~。高岡が開町400年で盛り上がってるのはなんとなく知ってたんですが、ということは新しくつけた名前で、それが詩経「鳳凰鳴けり彼の高き岡に」からというのは知りませんでした。利長くん(キャラのほうの)の兜があった。花降銀というものが珍しいらしい。瑞龍寺は曹洞宗ですが、黄檗の隠元が「高岡山」とか扁額の字を書いてるのか~ 利長のための寄進の作品群の箱がすごい!表装もすごい。探幽「四睡図」茶色ぽいけどなかなか見どころが。為書もあるし。松花堂昭乗のハハチョウもなかなか。真宗は妻帯して血縁で次いでいくということは政略結婚もあるんだなあと今更ながら。勝興寺の洛中洛外図をみながら、美術品て移動するんだよなあとも。光信孝信世代の作品ですな。ということで堪能。長谷川等伯の展示期間に行けなくて残念でした。古城公園も近いのでデートにもいいんではないかしらん(デート評価再開します)
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日本の美 国宝との出会い 京都国立博物館所蔵品展

2009-10-21 22:57:00 | Weblog
富山県水墨美術館 2009年10月2日~11月8日

 京博の出開帳展。館での常設はお休みだから、といってもすごく太っ腹な出品リスト。よさそうだから行くことにしたんだけどその予想をさらに超える素晴らしさです。点数は35点(だけど半期のものもあるので出てるのは32点)ですが、そのうち国宝が9点重要文化財が13点て、指定だからいいとはいいたくありませんがすごいことに・・・・・・。富山に合わせて池大雅「三岳紀行図屏風」に岸駒「虎図」とか芸が細かいわ~。21 永徳 仙人高士図、仙人にちょっとうるさい私としては右隻左端が蘇東坡はちょっと納得いかず。版本でいえば『画宝』などに笠をしょった呂洞賓はあり、応挙にもいたような気がする(時代は少し後だけど)。ワタシ的には左端の人が呂洞賓、でっかいひょうたんをしょってる人はその中に馬(かロバ)を入れている張果老、鉄拐は同意、右端の人は八仙であてれば曹国舅(右端の人は自信ない)かな~ 右隻は同じカテゴリーの仙人つながりだと思うので。24 式部輝忠 巌樹遊猿図、蜆子和尚のようにエビをもった猿がいる。25 応挙 双鹿図屏風 裏が紅葉なのがおしゃれ これもナンピン風なのかしらん 28 国井応文・望月玉泉 花卉鳥獣図巻 剥製のようだが細密描写はすごい 展示はほんの一部だが図録にはいっぱいのっててよい。27 岸駒 虎図 北斎とかと同じで洋風・ナンピン風を消化してこうなるんだろ。35 若冲 野菜涅槃 悲しい中にもユーモラス。34 阿国歌舞伎図 画中画の屏風が水墨の押絵貼だった。ここ展示室見やすくていいわ~
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江戸園芸花尽し

2009-10-18 23:18:49 | Weblog
太田記念美術館 前期2009年10月1日~10月25日
        後期2009年11月1日~11月26日

 よそからも作品借りてて図録も作ってるけど、所蔵品で使えるものをさがしてめいっぱい使った展覧会。後期の浮世絵の中に確かによく草花の植わった鉢が描いてあるのよ。それについてよくわかるようになる。いろんな園芸植物があって面白いです。上方浮世絵が国貞の縁日そっくり真似てておかしかった。芳年は国芳よく勉強している。34時世桜狩図、小娘の着物の柄が歌舞伎役者関係で面白い。浮世絵って情報量多いよな~ 68 見たて五行(後期展示?) 衝立に油絵風の西洋婦人が描かれている。カキツバタとあやめって絵ではあまり区別しないのか。石菖の水盤に金魚がいる。110 江戸の花 流行の花壇 鉢の模様も含めて歌舞伎役者に関連する花。逆に顔とモチーフかあ人を同定するときにもいいかも。123 雨宿り 名主印の組み合わせで絞れるようになったんでしたっけ。役者の没年や活動時期でも少し絞れたりする?めんどくさそうだけど。磁器の植木鉢の実物が見られて面白かった。
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慶應義塾創立150年記念 夢と追憶の江戸(中期)

2009-10-18 22:52:26 | Weblog
三井記念美術館 前期9月19日~10月12日
        中期10月14日~11月1日
        後期11月3日~11月23日

 何とか二期目。中期が一番短くないか?師宣3点をそれぞれの期に振り分けるなどまんべんなく配置されています。春信って同じ図柄でも結構違うのね。その後の保存状態にもよるんだろうけど。清長「隅田川渡し船」透視遠近法の影響を受けた風景表現は水平線・地平線が気になる。やはり水景でごまかしているのか。背景の黄つぶしってどうしてはやったのかしらん。オフステージの歌舞伎役者「三囲社頭の中村芝翫と芸妓」広重「東海道五十三次 箱根」もちょっと米法山水。芳年の松風村雨はトップレス。清親のわざとらしさ、とかまとまりもなく思いつく。
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皇室の名宝―日本美の華

2009-10-13 00:31:12 | Weblog
東京国立博物館平成館 1期 2009年10月6日~11月3日(火・祝)
2期 2009年11月12日~11月29日

一日10000人も入っているという展覧会、内覧会で見てきました。1期の近世絵画は若冲動植綵絵をはじめとしてなかなか派手です。永徳の唐獅子がちゃんと常信の唐獅子と並べられている。呉春の衝立の楼閣山水はなかなか唐画だった。近代も絵がでかい。三の丸尚蔵館より平成館のほうが向いてるのでは。所蔵に注目すると、御物(いぜん御物なものもあるのね)のほか「用度課」になってるものが。道具なのか。近世絵画でも京都御所関係は2期らしい。
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