和歌山県立博物館 2008年4月26日~6月1日
ワタシにとっては芦雪の寺で熊楠の墓のある寺、高山寺も聖徳太子ゆかりの寺だったとは知りませんでした。秀吉の紀州攻めで伽藍も文書も燃えて古いことがわからないのだそうです。ほー。合気道元祖と関係があったり、境内に貝塚があるうえに、考古資料が博物館のごとく集まってたり、なんというか、文化集積地としてのお寺という機能が長く残っていたんですな。尼さんになったお姫様絵画も(殿様だけでなくお姫様とか奥方の美術っていう展覧会企画アリかしらん)面白かったです。江戸時代においては格式のある寺には中国の古画あるべしという了解があったんだなあと思わされる中国絵画とかね。何でそういう伝承作者になるんじゃ・・・・・・。高橋波藍「田辺図」真景図、面白い。源キにこういう感じのあって静岡県美の展覧会出てましたよね。芦雪「寒山拾得図」、寒山拾得自体男色のニュアンスがありがちな画題ではありますが、これは特に一心同体。芦雪「朝顔蛙」が来てなくて残念。その建物のために襖絵が描かれるとき、襖絵は建物より後、としかいいようがない。いつ描かれるのかを決める要素はオカネとかいろんなことが考えられる?この場合はそれを考える必要はなさそうだけど、前からある絵を新しい建物に使うことも可能ではある。うむむ。貝塚から合気道まで、展示スペースの割にずいぶん時間的には広かった・・・・・・