安用寺先生の本には
(32金として後手が互角以上に戦えましたが) 52金左以下も書かれています。先手が安心して98香64歩99玉と穴熊を目指すと、24歩同歩同飛
25歩22飛36歩45歩66歩
先手は飛交換も角交換も決断しにくいです。54銀88銀44角67金26歩
37桂33桂79金25桂
ここまで進めば評価値は-351で後手有利。
先手はどこかで強く戦わねばならないのですが、
24同飛とすると、同角22飛39飛
金が浮いているのが難点で、59角29飛成21飛成65桂
この図の評価値は-384の先手不利。
また戻って
24同飛同角に28飛を打って受けるのが最善です。23歩48銀の図で
評価値は+82、まだ先手の得くらいは残っていて、これからの将棋です。
安用寺先生の本には書かれていませんが、後手としては64歩を突かないで、14歩~13桂~24歩同歩同飛
と闘うのも有力です。24同飛同角28飛25歩48銀
この図の評価値は0近辺の互角です。後手としてはより指しやすそう。
戻って
26歩と受けると、54銀66銀64歩35歩
55歩63銀引68角74歩35角34飛68角45歩
石田流のような軽い形も選べます。この図の評価値は+65
ともかく先手が居飛車穴熊に組もうというのはかなりリスクがあるのです。