名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS3-2 急戦向い飛車(25)

2024-03-21 | 基本定跡の研究

話は戻りますが、安用寺先生の本には32金型の向い飛車の対策も書いてありました。検証してみます。

先手が居飛車穴熊を目指すと、後手ペースで戦えると書いたのですが、ならば先手は96歩と受けるほうが良いと。32金には78銀

左美濃で対応すると。24歩同歩同飛25歩22飛36歩

42角には66銀54歩46歩33桂37桂

桂頭は47金とすれば守れますし、2筋攻めにも対応できそうな気はします。21飛55歩51飛24歩22歩47金64歩58飛

ここまで進めば評価値は+245、先手模様良し、とある通り。

戻って

42角66銀に14歩という変化も書いてあります。

46歩13桂37桂15角

先手の66銀は角筋を止めているので、後手は端角で攻めることができます。47金に25桂同桂27歩同飛26歩

29飛25飛16歩33角37金

これで先手は後手の攻めを受け止めているようです。27桂18香19桂成同飛27歩成29飛

後手は歩切れが痛く、評価値は+383の先手有利。

少し戻って

45歩26金21飛45歩

この図の評価値は+258の先手ペース。

また戻って、54歩でも14歩でもなくて33桂は

24歩25歩68角

先手が66銀としていたのは、角を引いて24歩を支えるためでした。54歩37桂64角48金

先手十分と書かれていますが、評価値は+126なので先手ペースというくらい。

ここまでは安用寺先生の言う通りなのですが、42角ではなくて54銀

というのが厄介です。AIも最善手を迷っている感じですが、65銀~76銀を嫌って86歩には45銀。

24歩36銀26飛35歩46銀

後手の動きをとがめられるかどうか。25歩28飛24角

44角33角同角成同桂

34歩26歩55角44歩同角51角

後手は難しい受け方をしましたが、この図の評価値は-57の後手ペースです。桂損でも2筋が破れます。

つまり先手は穴熊をあきらめて左美濃にしても対応しきれていないということに。だから先手は急戦策を採るほうがよいでしょう。

なおどうしてもというのならば、序盤で57銀とせずに (早く玉の移動をして)

57銀の代わりに16歩の形が作れれば無難です。54銀には86歩45銀26飛

これで後手は攻め筋がなく、評価値は+322の先手有利。

 

 


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