今日の棋譜20171216
昭和58年9月、米長邦雄先生と第4回日本シリーズです。
大山先生の中飛車に米長先生は左美濃か居飛車穴熊か。
大山先生は左銀を46に。少し前にも後手番でやっていましたね。米長先生は居飛車穴熊にして銀を対抗します。
大山先生は65歩から飛を6筋へ回ります。先日のは後手番だったので66角～77角の千日手でも良かったのですが、今回は先手番だし公開対局です。
銀冠に組んで待つことにしました。左金は守りに使います。
組上がりはやはり居飛穴が堅いです。
大山先生は左翼で得しようと金をぶつけていきましたが
米長先生は玉が堅いので強く戦います。
大山先生は銀を打ちました。78金は同銀で大丈夫ですが、良いのかなあ？83飛には84歩が利きます。
81飛に73角成が失敗でした。82歩を入れなければならなかったのでしょう。懸念していた78金を食らって
竜を作られて、飛車を追われると逃げるところに困っています。
一度79金が入りましたが
手順に銀を使われては不利です。
有利になった米長先生はと金つくりを目指します。
57歩成が実現すれば寄ります。しつこく駒を足して
角も使えば数で優ります。
単純に57歩成ではなく、68竜から69竜と桂を取って
と金を作れば優勢です。
飛角の取り合いの前に銀を取っているので
駒得です。大山先生は（公開対局では）まだ投げるわけにいかず、馬を引いて粘ろうとしますが
ゆっくり攻められてはどうしようもありません。
投了図。
大山先生は早指しゆえの見落としでしょう。玉が薄いのに自分から動くと反動が怖いです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割：平手
先手：大山十五世名人
後手：米長邦雄王将
手数----指手--
1 ７六歩(77)
2 ８四歩(83)
3 ６八銀(79)
4 ３四歩(33)
5 ６六歩(67)
6 ６二銀(71)
7 ５八飛(28)
8 ４二玉(51)
9 ４八玉(59)
10 ３二玉(42)
11 ３八玉(48)
12 ５四歩(53)
13 ２八玉(38)
14 ５三銀(62)
15 ５六歩(57)
16 ３三角(22)
17 ３八銀(39)
18 ２二玉(32)
19 ５七銀(68)
20 ８五歩(84)
21 ７七角(88)
22 １二香(11)
23 ４六銀(57)
24 ４四銀(53)
25 ６五歩(66)
26 １一玉(22)
27 ６八飛(58)
28 ８四飛(82)
29 ５八金(69)
30 ２二銀(31)
31 ３六歩(37)
32 ３一金(41)
33 １六歩(17)
34 ５一金(61)
35 ２六歩(27)
36 ４一金(51)
37 １五歩(16)
38 ３二金(41)
39 ２七銀(38)
40 ７四飛(84)
41 ６七金(58)
42 ８四飛(74)
43 ３八金(49)
44 ４二角(33)
45 ８八飛(68)
46 ７四歩(73)
47 ６六金(67)
48 ７三桂(81)
49 ５五歩(56)
50 同 歩(54)
51 同 金(66)
52 ８六歩(85)
53 同 歩(87)
54 ５五銀(44)
55 同 角(77)
56 ８六飛(84)
57 ８七銀打
58 ８一飛(86)
59 ７三角成(55)
60 ３三角(42)
61 ５五歩打
62 ７八金打
63 同 飛(88)
64 ８七飛成(81)
65 ７九飛(78)
66 ８八龍(87)
67 ６九飛(79)
68 ５八銀打
69 ７九金打
70 ８七龍(88)
71 ３九飛(69)
72 ４七銀成(58)
73 同 金(38)
74 同 龍(87)
75 ３七銀(46)
76 ５六歩打
77 ４八銀打
78 ６七龍(47)
79 ６九桂打
80 ５八金打
81 ９一馬(73)
82 ８八歩打
83 ７七桂(89)
84 ２四角(33)
85 ３五歩(36)
86 同 角(24)
87 ８八金(79)
88 ６八龍(67)
89 ３八飛(39)
90 ６九龍(68)
91 ５四歩(55)
92 ５七歩成(56)
93 ３六歩打
94 ４八と(57)
95 ３五歩(36)
96 ３八と(48)
97 同 銀(27)
98 ３九銀打
99 １七玉(28)
100 ４八銀成(39)
101 同 銀(37)
102 同 金(58)
103 ３七馬(91)
104 ３八金(48)
105 同 馬(37)
106 ４六桂打
107 ２八馬(38)
108 ４七銀打
109 ３九香打
110 同 龍(69)
111 同 馬(28)
112 ３八銀打
113 同 馬(39)
114 同 桂成(46)
115 ７三角打
116 ３六角打
117 投了
まで116手で後手の勝ち
昭和58年9月、米長邦雄先生と第4回日本シリーズです。
大山先生の中飛車に米長先生は左美濃か居飛車穴熊か。
大山先生は左銀を46に。少し前にも後手番でやっていましたね。米長先生は居飛車穴熊にして銀を対抗します。
大山先生は65歩から飛を6筋へ回ります。先日のは後手番だったので66角～77角の千日手でも良かったのですが、今回は先手番だし公開対局です。
銀冠に組んで待つことにしました。左金は守りに使います。
組上がりはやはり居飛穴が堅いです。
大山先生は左翼で得しようと金をぶつけていきましたが
米長先生は玉が堅いので強く戦います。
大山先生は銀を打ちました。78金は同銀で大丈夫ですが、良いのかなあ？83飛には84歩が利きます。
81飛に73角成が失敗でした。82歩を入れなければならなかったのでしょう。懸念していた78金を食らって
竜を作られて、飛車を追われると逃げるところに困っています。
一度79金が入りましたが
手順に銀を使われては不利です。
有利になった米長先生はと金つくりを目指します。
57歩成が実現すれば寄ります。しつこく駒を足して
角も使えば数で優ります。
単純に57歩成ではなく、68竜から69竜と桂を取って
と金を作れば優勢です。
飛角の取り合いの前に銀を取っているので
駒得です。大山先生は（公開対局では）まだ投げるわけにいかず、馬を引いて粘ろうとしますが
ゆっくり攻められてはどうしようもありません。
投了図。
大山先生は早指しゆえの見落としでしょう。玉が薄いのに自分から動くと反動が怖いです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割：平手
先手：大山十五世名人
後手：米長邦雄王将
手数----指手--
1 ７六歩(77)
2 ８四歩(83)
3 ６八銀(79)
4 ３四歩(33)
5 ６六歩(67)
6 ６二銀(71)
7 ５八飛(28)
8 ４二玉(51)
9 ４八玉(59)
10 ３二玉(42)
11 ３八玉(48)
12 ５四歩(53)
13 ２八玉(38)
14 ５三銀(62)
15 ５六歩(57)
16 ３三角(22)
17 ３八銀(39)
18 ２二玉(32)
19 ５七銀(68)
20 ８五歩(84)
21 ７七角(88)
22 １二香(11)
23 ４六銀(57)
24 ４四銀(53)
25 ６五歩(66)
26 １一玉(22)
27 ６八飛(58)
28 ８四飛(82)
29 ５八金(69)
30 ２二銀(31)
31 ３六歩(37)
32 ３一金(41)
33 １六歩(17)
34 ５一金(61)
35 ２六歩(27)
36 ４一金(51)
37 １五歩(16)
38 ３二金(41)
39 ２七銀(38)
40 ７四飛(84)
41 ６七金(58)
42 ８四飛(74)
43 ３八金(49)
44 ４二角(33)
45 ８八飛(68)
46 ７四歩(73)
47 ６六金(67)
48 ７三桂(81)
49 ５五歩(56)
50 同 歩(54)
51 同 金(66)
52 ８六歩(85)
53 同 歩(87)
54 ５五銀(44)
55 同 角(77)
56 ８六飛(84)
57 ８七銀打
58 ８一飛(86)
59 ７三角成(55)
60 ３三角(42)
61 ５五歩打
62 ７八金打
63 同 飛(88)
64 ８七飛成(81)
65 ７九飛(78)
66 ８八龍(87)
67 ６九飛(79)
68 ５八銀打
69 ７九金打
70 ８七龍(88)
71 ３九飛(69)
72 ４七銀成(58)
73 同 金(38)
74 同 龍(87)
75 ３七銀(46)
76 ５六歩打
77 ４八銀打
78 ６七龍(47)
79 ６九桂打
80 ５八金打
81 ９一馬(73)
82 ８八歩打
83 ７七桂(89)
84 ２四角(33)
85 ３五歩(36)
86 同 角(24)
87 ８八金(79)
88 ６八龍(67)
89 ３八飛(39)
90 ６九龍(68)
91 ５四歩(55)
92 ５七歩成(56)
93 ３六歩打
94 ４八と(57)
95 ３五歩(36)
96 ３八と(48)
97 同 銀(27)
98 ３九銀打
99 １七玉(28)
100 ４八銀成(39)
101 同 銀(37)
102 同 金(58)
103 ３七馬(91)
104 ３八金(48)
105 同 馬(37)
106 ４六桂打
107 ２八馬(38)
108 ４七銀打
109 ３九香打
110 同 龍(69)
111 同 馬(28)
112 ３八銀打
113 同 馬(39)
114 同 桂成(46)
115 ７三角打
116 ３六角打
117 投了
まで116手で後手の勝ち
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