名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

大山将棋研究(652);四間飛車に二枚銀急戦(北村昌男)

2017-09-24 | 大山将棋研究
☆昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?

☆ 今日の棋譜20170924
昭和57年4月、北村昌男先生と第23期王位戦です。

大山先生の四間飛車に北村先生は急戦です。

袖飛車からななめ棒銀を狙います。大山先生はいつもの袖飛車かと思いましたが

32飛からおとなしく受けました。

北村先生は二枚銀に構えます。しかし45歩同歩33角成では後続がないです。

5筋の歩を角で交換して56銀直と立って45歩、というのが古くからある攻め方です。大山先生は銀を出て

玉頭銀に。北村先生は飛を浮いてけん制します。

45歩はその継続手ですが、角交換してみると55角が残ります。

55歩から角の打ちあいになり

北村先生は銀を追い返せました。でも44角の利きが通ると65歩同歩88角成同玉55角、という筋が残るので苦労しています。

銀を追いながら角交換を外す、というのはひねった手順で

2筋を攻めるのですが44角がある分だけ右翼は後手の勢力が多いです。

飛交換するわけにもいかず

一応は収まりましたが、いつでも36歩の決戦があります。

角の利きを生かしつつ小技をみせました。

飛交換になって

飛の打ちあいです。

大山先生は手順に角を逃げながらさばいて

底歩を打たせて歩切れを突く香打ちが好手。

角を切って金を剥がせば

投了図。

大山先生の序盤がうまく、作戦勝ちから優位に立ち、そのまま寄せてしまいました。北村先生はあれこれ工夫したのですがうまくいきません。55歩の交換がまずかった、というところまで戻りますが、仕掛けようがないので66歩から持久戦千日手しかない、でも攻めの棋風ですからねえ。
後手をもって大山先生の自然な反撃を並べてみましょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:北村昌男8段
後手:大山王将
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二銀(71)
13 5八金(49)
14 7一玉(62)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 3六歩(37)
18 4三銀(32)
19 6八銀(79)
20 8二玉(71)
21 5七銀(68)
22 6四歩(63)
23 6八金(69)
24 6三銀(72)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 3八飛(28)
28 3二飛(42)
29 4六歩(47)
30 7二金(61)
31 4七銀(48)
32 5四歩(53)
33 2八飛(38)
34 2二飛(32)
35 1六歩(17)
36 1四歩(13)
37 3七桂(29)
38 5二金(41)
39 5五歩(56)
40 同 歩(54)
41 同 角(88)
42 5四銀(43)
43 8八角(55)
44 6五銀(54)
45 3五歩(36)
46 4三金(52)
47 2六飛(28)
48 3五歩(34)
49 4五歩(46)
50 同 歩(44)
51 3三角成(88)
52 同 桂(21)
53 5五歩打
54 4四角打
55 8八角打
56 5四歩打
57 6六歩(67)
58 7四銀(65)
59 7五歩(76)
60 同 銀(74)
61 5四歩(55)
62 2四歩(23)
63 9七角(88)
64 7六銀(75)
65 2四歩(25)
66 3六歩(35)
67 同 飛(26)
68 2四飛(22)
69 2五歩打
70 3五歩打
71 5六飛(36)
72 3四飛(24)
73 7七歩打
74 5五歩打
75 2六飛(56)
76 8五銀(76)
77 6五歩(66)
78 5四銀(63)
79 6四歩(65)
80 5三金(43)
81 4三歩打
82 3六歩(35)
83 同 飛(26)
84 同 飛(34)
85 同 銀(47)
86 5六歩(55)
87 4八銀(57)
88 2六飛打
89 3四飛打
90 2八飛成(26)
91 4二歩成(43)
92 6六角(44)
93 4九歩打
94 1九龍(28)
95 3九歩打
96 6五香打
97 5二と(42)
98 4三金(53)
99 2四飛(34)
100 4八角成(66)
101 同 歩(49)
102 6八香成(65)
103 同 金(58)
104 6七歩打
105 投了
まで104手で後手の勝ち

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20170924今日の一手(その575... | トップ | 大山将棋研究(653);四間飛... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大山将棋研究」カテゴリの最新記事