さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

翻訳コンニャクがほしい。

2007-05-14 13:54:14 | フロイド・メイウェザー
ジョー小泉氏が、「ひとりごと」に載せておられた英文を、
許可もなく勝手に訳しました。
えーごは苦手も苦手、それこそ「やんきーごーほーむ」しか知らんですが(おいおい)、
エキサイト翻訳を元に、分かる範囲で手直ししました。

なんでもこれを海外のサイト、fightnewsに掲載したところ、
世界中からリアクションが結構あったそうです。
興味ありましたら是非一読を。


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これは、リングサイダーだけではなく、一般によって受け入れられる判定のために改革されるべき、現在の採点基準を示すためのものです。私はオスカー・デラホーヤ対フロイド・メイウェザー戦の、日本でのテレビ中継におけるTV解説者でした。 私は、デラホーヤの絶え間ない攻勢を見て、視聴者の大多数と共にデラホーヤが勝者であると思いました。

日本での放送の間、私たちはメイウェザーを支持するHBO解説者の77-75の中間スコアを聞いて、8ラウンド終了後にショックを受けました。私たちは、ラスベガスから中継されたスクリーンを見て、デラホーヤが78-74で優勢だと見ていたのです。そして最後の4ラウンドにおけるメイウェザーの反撃により、結局接近したものとなったのを認めます。同時に、それが接近したスコアであってもリングサイダーの多くが勝者としてメイウェザーを支持したことに驚きました。

通常、ボクシングの闘いは、テレビによって放送され、プレスの人々によって報告されます。 どこで、彼らは戦いを見ますか? もちろんリングサイド。 それらは限られた「RINGSIDERS」です。 およそ1,000人の限られたリングサイダーが、ボクサーAを勝者であるとみなし、世界中のバルコニーとテレビ視聴者の人々はこれに反して、ボクサーBを勝者であるとみなす場合を仮定してください。 ラスベガスにおける“The World Awaits”で、それは実際に起こったのです。

ボクシングは限られたリングサイダー達だけではなく、世界の一般によって見られるスポーツです。 人々にはリングサイドのチケットを買うために2,000ドル支払う余裕がないので、彼らはテレビで戦いを見ます。 理想的に、リングサイダー達と一般の視点は同じであるべきです。 しかしながら、皮肉にも、現在の採点基準で、それぞれの視点は時々異なります。

採点基準は以下から成ります。 (1) 有効なヒット、(2)攻撃性、(3)ディフェンス、および(4)リング・ジェネラルシップ。 その上、非常に厳密なラウンドさえ2人のボクサーのいずれかに与えられます。 あるパンチ(または、コンビネーション)が有効であったかどうか、ボクサーのどちらがリング・ジェネラルシップに優れていたか判断するのは時々難しいかもしれません。 2階かテレビで見ている人々は、攻勢を取る者が勝者であるべきであると感じます。 しかし、審判を含むリングサイダー達は異なる視点を持ち、もう片方のボクサーを支持します。 それは、金持ちと貧乏人が同じ戦いで別物を見るのを意味します。

あなたがボクシングに関心を傾けるなら、一部複雑な採点基準により驚かされるかもしれません。 審判は時折人々が同意しない勝者を選びます。 そしてうんざりするような裁定により、観衆(リングサイダー達を除いた)、テレビ視聴者、また大多数は失望します。

ボクシングは、人気を取り戻すためにすべての一般の目により簡単であるべきです。 ボクシングは以前、強さ、速度、闘志、耐久性、および技能を比較する男性のスポーツでした。 しかし、現在の採点基準が、攻撃的なパンチャーよりも、上面を巧妙にパンチするボクサーを評価するので、異なったスポーツに変わるのは必定です。 近い将来、すべての世界チャンピオンがフロイド・メイウェザー型になるかもしれません。

私たちは、強制的に得点を振り分ける現在の採点基準について、その機能性、または正当性を再考しなければならないかもしれません。接近したラウンドをイーブンとみなすこともです。一般におけるボクシングの人気を甦らせるために。

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4 コメント

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難しいもんですね。 (とみー)
2007-05-15 12:38:11
こんにちは。
この試合、生で見たのですが、なにぶんビールを飲みすぎながらの観戦で、あんまりあてにはならないと思うのですが。
僕はメイウェザーの勝ちと思いました。
やはりクリーンヒットと、ディフェンスの差で。
でも、10対10も必要ですよね。
あと、バランスを崩しただけのダウンと、前のめりに倒れて、立ち上がっても膝がガクガクのダウンが同じ10対8というのもなんだか不公平な気がします。
判定問題は本当に難しいものですね。
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2007-05-16 00:16:24
とみーさん、どもです。

私は現行の「振り分け推奨」の方式をある程度支持しているのです。何故なら今度の試合でも見られた通り、メイウェザーが自分より大きなデラホーヤに、僅差とはいえ勝つことが出来るからです。

強打、有効打重視で、「イーブン許容」の採点基準は、なるほどジョーさんの言う通り、一般にわかりやすいでしょうけど、やはりボクサーの勝ち方、スタイルを限定する面があると思うのです。ボクシングというスポーツの発展を考えると、やはりそうした多様性を、ある程度保護する必要があると思います。色んな選手が、色んな勝ち方が出来ることが、ボクシングには必要なのだと。

先の一戦を例に、メイウェザーのスタイルを否定的に語るのもどうかと思います。メイウェザーはベストウェイト(ライトかスーパーライト?)では、あのスタイルで相手をコロコロ倒していたわけですから。むしろ王座の粗製濫造から、複数階級制覇がもてはやされる風潮を生んだ、ボクシング界の運営こそが批判の対象であるべきではないか、と思います。

ただし異見あれど、こうした問題提起を、世界中のボクシングファンに対してなしうるジョーさんは、やはり偉い人ですね。それだけは忘れずに書いておきたいと思います。

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ジャッジの観点は・・・? (ひぐらしのなく頃に 罪滅ぼし編)
2007-05-16 15:18:18
『ボクシングワールド』のコラムでもジョーさん何度かこの説を展開なさっておられましたね。今回世界に向けての、意見発信と相成った訳ですか。

私はジョーさんの意見は賛同する箇所も多いのですが、10対10のイーブン許容方式であれ、一方に振り分ける方式であれ、実はその方式そのものよりはジャッジの主観(ジャッジがどのタイプのボクサーが好みなのか)に左右される部分が多いのでは?と感じます。観客との視点の乖離が多ければ多いほど、どの採点方式を採っても、問題は噴出すると思うのですが。

私も若干の差でメイウェザーと取りましたので、結果自体には違和感ないんですが、ジャッジがどんな視点で採点を行ったかは解りませんし。

ただ、近い将来全ての世界チャンピオンがメイウェザー型というのは流石に考え難いですね。あのスタイルはそれこそ先天的な資質とセンスに恵まれていないと無理だと思いますし・・・何人もいるようにも思えませんので(^^;
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コメントありがとうございます。 (さうぽん)
2007-05-17 00:14:08
ジャッジの主観に、客観的に理解させうる基準を与える、それが採点基準なのかも知れませんが、現実的には難しいでしょうね。仰るとおり、視点の乖離はどの採点基準を採っても解消されないでしょうし。

ジョーさんは英語でこのような問題提起を世界的におこなえば、欧米中心に、結構批判もされるだろうと覚悟していたでしょうね。振り分け推奨の採点基準は、我々が思う以上に、欧米では強固な支持を得ているようですし、それを骨身に染みて知っているのもジョーさんでしょうしね。
それでも敢えて問題提起をする、というところは、さすがに偉いなぁと感心しております。

メイウェザーのスタイルには、基本パターンというのがあると思いますね。ジャブの役割、右ストレートの意味合い、コンタクトする距離での身体の位置や角度など、普通のスタイルとは大きく異なる点が多々ありますが、ひとつのメソッドとして見た場合、ある程度まで模倣しようと思えば出来るでしょうね。ただ、凡庸な選手があのスタイルを採れば、ベストウェイトでもKOが期待できない、見るに耐えない退屈なボクサーが量産されてしまいそうですが...。

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