さうぽんの拳闘見物日記

ボクシング生観戦、テレビ観戦、ビデオ鑑賞
その他つれづれなる(そんなたいそうなもんかえ)
拳闘見聞の日々。

小松則幸、まさかの敗戦

2008-01-05 23:54:07 | 小松則幸

難波の府立体育館地下にて、新年一発目の観戦をしてまいりました。

会場に着いてパンフレットを見ると、6試合中5試合が、日タイ戦。
まぁつつがなく、あけましておめでとうござーす、という感じで終わると
ついつい思ってしまったわけですが、これが最近観戦ペースが落ちている
私が少々「ボケ」ている証拠であります。

グリーンツダジムの「HonmamoN」シリーズが好評を博して以降、
外国人選手イコール噛ませさんという図式が、必ずしも通じない関西リング。
ことに10回戦三試合に出たタイ人三人は、年明け早々から、
けっこうな頑張りを見せてくださいました。

特に日本で勝ち星がないはずの、タイのライトフライ級チャンピオン、
スリヤ・クロンパジョンは、契約ウェイト115ポンドの試合で、
小松則幸を初回から右クロスで倒し、連打からアッパーでダウンを追加。
その後も小松のボディブローによる反撃に、正確な迎え撃ちで対抗し、
明白な判定勝ちを収めました。もちろん、序盤からアドバンテージを得た
試合展開ではあったわけですが、それを割引いても、なかなかの好選手に見えました。

その前の「セミセミ」では、西尾彰人(姫路木下)に敗れてからの再起戦となった
山本大五郎(金沢)が、パリンヤーに攻め込まれ、初回にダウンを奪った貯金をはき出して引き分け。
メインで高山勝成に9回、レフェリーストップで敗れたガオフラチャーンも
タフさ、勇敢さをもって健闘しました。

前座では井岡ジム期待の宮崎亮、ドリームジムから金沢ジムに移籍した
武市晃輔といった若手が、鮮やかなKOを見せてくれたこともあり、
総じて、内容の濃い、見応えある興行でありました。


新年一発目の観戦、大いに楽しみました、と言いたいところなんですけど、
やはり、小松則幸の敗戦、ちとショックです。
誰だって序盤に打たれればああなる、と言えばそれまででしょうが、
今までの試合で劣勢を挽回してきたエネルギッシュさ、
そして間合いひとつが合いさえすれば一打で相手を倒せたカウンターのタイミングが
全くと言っていいほど見られなくて、これは本当に小松か、とさえ思ってしまいました。
見方によっては小松が挽回したと見られる試合だったかもしれませんが、
私にとっては採点どうこう以前の問題で、厳しい内容の試合だと見えました。

考えたらもう何年もの間、小松則幸の試合を見続けてきました。
強敵との闘いを求め続ける情熱、技術論では括れないその強烈な存在感に、
私を含めて多くの人々が魅了され、彼を「そうせずにはいられない」という思いで
応援し続けてきました。
そのために費やした時間は、私にとって幸福な時であり、大切な記憶です。

彼の去就云々の話がどうなるかなど知らず、気の早い物言いかもしれませんが、
今日のうちに書いておきます。とりあえず、ですが、お疲れ様でした。
ひとまず、ゆっくり傷を癒してください。

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1 コメント

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コマツ… (nutscats)
2008-01-06 02:48:49
昨年7月の、吉田戦の打たれすぎる姿から今日の試合をイメージしています。
でも、ボクシングの内容がどうこうと語る気持ちになれません。
駆け上がってきた頃の小松選手には、たくさん夢を見させてもらいました。
小松選手が夢を持っている限り、応援したいと思っています。
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