話題、動画など、あれこれと。
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村田諒太の10戦目は、関西では放送無しでした。
金メダルの威光もかすみ、ついに関東ローカルか...と嘆くべきなのか、
それともこれはボクシング界全体の問題なのか。
或いは関西のネット局が、他地域とは違う特異な判断をしたのか。
次戦以降どうなるかは不明ですが、何にせよ残念な話ではあります。
映像は関東在住の友人の厚意により、見ることが出来ました。
相手との力関係に左右される話ではありますが、村田はパワーで圧倒し、
全体的に引き締まった、無駄のない闘いぶりで、快勝だったと思います。
序盤から右の威力で相手を抑え、左で崩して右、ボディからまた上に、しっかり攻めて、
無理な姿勢から振り回すこともなく、確実に相手を捉え続けていました。
プロのキャリアが二桁に乗った試合でしたが、コンスタントに試合を重ねてきた成果が
この一試合のみならず、数試合のスパンで、ようやく見えてきたという印象です。
もっとも、いつも同じ事を書いてますが、やれ次の次とか、年内に世界戦とかいう話になると、
それはちょっと無理というか、遠いなあ、としか言いようがありませんが。
WBO王者サンダースは、そりゃゴロフキンより強いわけじゃないでしょうが、それにしてもと。
せっかく今回、ざっと見た感じですが、甘さや綻び、無理や無駄が見えない試合が出来たんですから、
この感触を手放さないようにして、さらに全体をグレードアップさせてほしいと思います。
その上で、世界ランク10位以内の選手とやれるかどうかの判断をし、そこで勝てるか否かが問題で、
世界というのはその先にようやく見えてくるものだと思います。
今、WBOでは7位らしいですが、村田諒太のキャリアに、そこまでの内実はありません。
まあ、周囲の要求がそういう発言や見込みを語らせるんでしょう。
変に先を急ぐべきではないし、何せミドル級ですから、急ぎようもないのが実情だと思います。
しかし、今回は本当に良かったと思います。10戦目で、このくらいの相手にしっかりと勝つ。
これは「順調」と言っていいキャリア構築の一環と言えるでしょう。
次は、さすがにPPVの枠には入らないにせよ、ベガスのリングに「再挑戦」とのことですが、
今回同様、引き締まった試合ぶりを見たいものです。
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今頃感想ですが、カネロvsカーン戦について。
結局、体格やパワーの差以前に、カーンの防御の問題が全てだったと見えました。
ひとつの踏み込みで数発打てるスピードがあるが故に、その代償としてその「継ぎ目」を狙われる。
それで負けたこともダウンしたこともあるのに、スピード依存の攻防に頼りすぎる。
また、立ち位置の設定が雑なまま。立ち位置を左右にずらす意識が乏しい。
アルジェリ戦ではその意識が出ていたように見えたが、今回、最重量の体重のせいか、
肝心のスピードが落ちているところに加え、また肝心なところで止まりがちでした。
ならば手は高く掲げていてほしいところですが、ラウンド開始時は高くても、
時間が経つにつれて...という案配で、6回の結末はある程度までは想像どおりでした。
思った以上の痛烈なフィニッシュではありましたが。
さて、試合後の報道で、カネロが160ポンドでゴロフキンと闘う、と語ったそうで、
これは良い話ではありますが、考えてみればそれで当然、何も感心する話でもないですね。
とにかく、すんなりと実現してもらいたい、ただそれだけを願います。
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期日が間近に迫った米露対決、延期。
ワイルダー陣営が渡英して調整中、という段になってこんな話で延期とは、何ともかともです。
興行権がロシアに渡った時点で、すんなり行くのかなと疑問でしたが、これはあくまで、
両陣営とも普通に闘うつもりだった上での、不測の事態なのだと...そう、見るべきなんでしょうね。
それにしてもドーピングの問題、ここ最近、ずいぶん目につくようになりました。
それだけ検査が厳しくなっているのかもしれません。
じゃあ、今まではどうだったのよ、と言い始めると、なかなか話が終わらなかったりしますが...。
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カーニバルのMVPは、ミドル級の西田光に決定。
今年はあれこれと観戦したんですが、これは見ていないので、どんな感じかわからんなあ、と
思っていたら、有り難いことに動画がありました。
最初のダウン、あの左フックは、柴田も油断したわけじゃない、防ぎようのない一打と見るべきかなと。
それが事実上、試合を決める一打だった。これが勝負というものなのでしょう。
なるほど、MVP、納得です。
専門誌によるとOPBFの初防衛がもう来月で、豪州の選手とか。
なかなか大変そうですが、健闘を祈ります。
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今日のニュース。突然の引退宣言だそうで。
話題性という意味では、男子世界王者の試合にも匹敵する...んですかね?
この選手にそこまで興味があるわけではないんですが、記事中のコメント「自分のプリペイド...」のくだり。
これはちょっと気にかかりましたね。
男女問わず、日本ボクシング界のある一面を、端的に表現しているのではないか、と。
結局、選手の側には、突き詰めてしまえば最後は辞める以外の選択肢がない。
その現実の前に、声も上げられずにボクシングから離れてしまう人材は、我々が思う以上に多いことでしょう。
この選手がそうなのか、当該ジムがどうなのかという以前の問題として、ですが。
この選手の場合、ある意味では、他に「行き場」があるから、こういう行動にも出られるんでしょうし。
しかし、彼女なりに、自分の人生に費やしたもの、捧げたものを「人に使われている」と感じさせたのは
いったい何だったのか。
彼女にとり、そして多くの「彼ら」にとり、ボクシングが時に「報われないもの」であっても仕方ないでしょうが、
「空しいもの」ではあってほしくない。
ボクシングファンの一人として、切にそう願いますが、現実はそう甘くはないのでしょうね。