闘う社長の再起編

大きな夢を持って、日々、いろいろな事と格闘しています。
このブログは、そんな私の毎日の成長記録です。

やるという決意だけの違い

2007年11月24日 01時18分31秒 | Weblog
今日は勤労感謝の日、私と同年代の人たちで、仕事に就けない人がたくさん居る中
何とか仕事があり、かなり自由に仕事ができる自分の立場を考えると
本当に勤労できる事に感謝しなければなりません。

会社の仕事やお客さんのヘルパーなどの合間をぬって開発を続けてきた自社製品が
ようやく完成に近づき、最終テストの最後の段階、連続運転テストもトラブルなしに
何とか順調に行くようになってきました。
創業以来の初めての本格的な製品だけに、完成に近づいた事は大変嬉しい気持ちです。
もちろん製品が出来ても、売れるかどうかは別問題。
しかし自社製品を売り出せるというところに意味があります。

うちの会社は、ずっと下請けをやってきましたが、
会社の目標は下請けではなく、モノづくりです。
下請け仕事は、やむなく日銭稼ぎとしてやっている事。
今回の製品が、その環境から抜け出せる第一歩となれば、さらに嬉しいのですが。

一旦下請け仕事をやり始めると、そこから抜け出すのはなかなか難しいですね。
私の大先輩の社長さんの企業でも、共同開発という名目だが、
内実、大手の下請けをずっとやっておられます。

その社長さん曰く「自社製品を作りたいとずっと思っているのだが、
そっちに時間も経費もかけられないしリスクもあるから、なかなか踏み切れません」
と仰います、しかし、その企業、うちよりずっと大きい会社なんですよ!

下請け状態というのは、いわば「ぬるま湯に浸かっている」ようなもの。
安定した収入はあるものの、自社の色も出せないし、ジャンプアップする事もない。
それに変に守りに入ってしまう。

私は起業家塾生の時に
「今日できない事は明日もできない、明日出来ない事は1週間後にもできない。
 1週間後にできない事は、一生できない」と教えられている。
もちろんこれは比喩ではあるが、行動心理をよく表していると思いますね。
「やりたいんだけどねー」とか「来年からやろうと思っている」というのを聞くと
心の底からやりたいと思っていないのではと、疑ってしまう。

私なんぞ、これといって何も守るものがない。
まぁ年老いた両親の事が少し気にはかかるが、たとえ会社がダメになったとしても
次、どんなことをしても再起してやろうと思っているし、
たとえ食べる事ができなくても、野草を食べてでも再起してやろうと思っている。

志というもの、山の頂上に似ている。
そこに到達するには、いくつものルートがある。
途中で道がなくなっているルートや、険しいけど早く登れるルートもあれば
ゆっくりだが確実に登れるルートもある。
途中でルートがなくなっているなら、引き返してもう一度登りなおせばいい。
登りなおしたルートは、厳しいのか楽なのか、それは神のみぞ知るところだ。

多くの人が頂上を見上げるだけなのに、
たとえ途中でルートが無くなっていて引き返してきたとしても、
山へ登るために一歩を踏み出した自分の勇気に満足だ。
そして、途中で引き返してきても、また頂上を目指すだろう。
勿論、引き返す事を前提にやっているわけでもなく、手を抜いているわけではない。

そのような気持ちでやっているので、
今回もリスクを負いつつも、自社開発にこぎつけたのだ。
あまり儲かるような事を教えてくれなかった起業家塾ではあるが
私の気持ちを鍛えてくれた事には、本当に感謝している。


今日目に付いた記事:
 ・知床のエゾシカ駆除へ 食害深刻、目標150頭 環境省
  減れば保護して増えれば間引く人間の身勝手さにあきれてしまう、おまけに
  根本的な対策もせず、対処療法しか行わない無能さにも参ってしまう。

今日の気持ちステータス:
 教訓:うまく行っている時ほど要注意!悪魔はそのような時にほくそえむ。

今日のオススメサイト:
 ・大人の科学
  冷たい半導体の中を流れる電子と違って、温められた金属から出てきた電子が
  プラス極に引き付けられ旅をする真空管から出る音は、柔らかいですよね。
  私は今のデジタル回路は設計できませんが、真空管を使ったラジオやアンプなら
  今直ぐにでも回路図を描くことができますよ