蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ジェネラル・ルージュの凱旋(小説)

2010年02月07日 | 本の感想
ジェネラル・ルージュの凱旋(小説)(海堂尊 宝島社文庫)

映画を見てから読んだ。

映画とちがって殺人事件は起こらず、贈収賄もほとんど事件の態を為していない。
医学(というか病院)小説といった内容。
テーマは、「医は算術じゃない」ということだろうか。

現実の世界ではありえない大仰なセリフは、「チームバチスタの栄光」の時よりも鼻につく感じ。
テーマの訴求力も映画の方がはるかに強かった。

というわけで、かろうじてミステリとしての結構を保っていた「チームバチスタの栄光」(小説)と比べても、堺雅人の熱演が見られた映画と比べても、イマイチだったかなあ、という感じ。

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