ラットマン(道尾秀介 光文社)
道尾さんは、一昨年あたりから頭角をあらわして来たという感じの作家だが、ホラー系、パズラー系という(自分勝手な)イメージがあって敬遠していた。
少し前に日経新聞夕刊のプロムナードというコラムコーナー(このコーナーの人選とコラムの内容の水準の高さは、群を抜いていると思う)での道尾さんのエッセイが、とても面白かったので、小説も読んで見る気になった。
素人バンドを長年続けている主人公がいつも練習している貸しスタジオで起きた、一見事故と思える事件。死んだのは主人公の恋人だが、主人公とその恋人との間に別れ話がでていた・・・という話。
犯人像が二転三転してミステリらしい展開。伏線が周到にはりめぐらされていて、かつ、「伏線があったでしょ」ということもよくわかるように書いてある。
ミステリ書き方の見本みたいな作品なのだが、整いすぎていて破綻がないのがむしろ欠点に見えてしまうほどだ。
道尾さんは、一昨年あたりから頭角をあらわして来たという感じの作家だが、ホラー系、パズラー系という(自分勝手な)イメージがあって敬遠していた。
少し前に日経新聞夕刊のプロムナードというコラムコーナー(このコーナーの人選とコラムの内容の水準の高さは、群を抜いていると思う)での道尾さんのエッセイが、とても面白かったので、小説も読んで見る気になった。
素人バンドを長年続けている主人公がいつも練習している貸しスタジオで起きた、一見事故と思える事件。死んだのは主人公の恋人だが、主人公とその恋人との間に別れ話がでていた・・・という話。
犯人像が二転三転してミステリらしい展開。伏線が周到にはりめぐらされていて、かつ、「伏線があったでしょ」ということもよくわかるように書いてある。
ミステリ書き方の見本みたいな作品なのだが、整いすぎていて破綻がないのがむしろ欠点に見えてしまうほどだ。
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