脱サラして一人親方になりました

脱サラして独立。我が道を行く男の独り言

後継者⑬ 七光り

2021年03月27日 | 職商人の道
2世タレント、2世議員。
この言葉を聞くと「親の七光り」をイメージされる方も多いかと思います。
親の権力による恩恵、これを「能力・実力以上に」与えられることが「親の七光り」です。

我々のような自営業は、権力というほど大きなものはありませんが、「取引ルート」「販売先」という「経営基盤」は持っています。
後継者には、この基盤を引き継ぐ権利(義務ではありません)があります。
ゼロから作り上げるよりは遥かに有利だと思います。

ただ、実力無く引き継げば「七光り」と言われて、かえって不利に働く事もあります。
先代(親)を知っているからこそ、比較されてしまうのです。
だからこそ「引き継げるだけの能力」に鍛える事が重要だと考えます。

そこで、取引先にも鍛えてもらうようにお願いします。
「至らない事があれば遠慮なくクレームを出して」という事です。
もし、相手が「後継者では話にならない」と、取引に難色を示すようなら、何が悪いのかを徹底的に追及して、改善できないものであれば、思い切って取引を止める事も考えます。
これは、後継者に問題があるだけでなく、取引先に問題があるケースも考えられるからです。

親(先代)の地盤が有利に働くかどうか。
これは「後継者が決める」べき問題であり、仮に、自分が築いてきた人間関係を全否定される事になっても、否定する事はできません(という覚悟で臨むべき)
また、地盤を引き継げる能力が無いと判断すれば、引き継がせないという決断も必要です(これも、そういう覚悟でという意味)
取引先には「後継者」ではなく「新しい取引」という扱いにしてもらえば良いのです。

後継者は、少なからず「七光り」の影響(恩恵だけでなく、マイナス面も)を受けます。
これを否定するのではなく「影響を受ける」と肯定し、その上で工夫しながら引き継げれば良いと考えています。

・・・・・私の見習い先は、親方(先代)が過保護にしていたので、後継者がバカにされていました。
あれも気の毒ですよ。ある意味で虐待です。
厳しくしてあげるという「姿勢」も、周囲を納得させる手段なんですけどね。

続きます。
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2 コメント

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Unknown (スティック)
2021-03-30 13:11:30
ひとり親方さんこんにちは。

しばしば2代目、後継者の投稿を拝見しますがひとり親方さんは「経営基盤」暖簾を売ることは考えられないのですか?
我が社は家内とたった二人の企業ですが株式会社に法人化しています。
起業以来6期黒字(知れていますよ)を維持していますが年に1度位のペースで異なるM&A業者がいつか企業売却させてください、売却額試算させてくださいとの声がかかります。
設備の無い我が社の評価対象は内部留保と暖簾(商権)だけですが少ない試算額でも老後の2千万円問題は軽くクリアしています。

国も法人が無くなるとそれだけ法人税が減るので事業承継を後押ししています。
今は売りたいより買いたいという需要の方が多いそうです。

ひとり親方さんならそんなことは当然お考えかもしれませんね。

頑張ってください。
Re:スティック様 (3代目)
2021-03-30 15:26:49
スティック様
コメントありがとうございます。
「暖簾を売る」という発想はありませんでした。
ただ、買い手の立場で考えると、私の商売に魅力はありません。
*これは詳しく記事にしたいですね。
法人化も考えない事も無いのですが、今一歩踏み出せずにいます。
節税と税処理の煩雑化を天秤に掛けて、今は選択していないという事情です。
税処理の煩雑化、と書きましたが、正直、何がどう煩雑なのかも理解せず、先送りにしている状態ですね。
スティック様に詳しく教えていただきたいくらいです。

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