気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

きらめく海にササゴイ

2018年07月31日 | サギの仲間
繁殖のため南の国から日本に渡ってくる夏鳥のササゴイ。
子育てしやすいはずの故郷で、猛暑や豪雨に見舞われて戸惑っていることでしょう。

ササゴイのヒナも巣立って、そろそろ子育ても終わりです。

防波堤の上では一羽しか見えませんでしたが、消波ブロックの影からもう一羽飛び立ちました。
ぴったりの呼吸で飛ぶ2羽、つがいでしょうか?

白く縁どられた羽が笹の葉のように見えるのでササゴイの名がついた、という説もあるそうです。

















ササゴイ(笹五位) 全長約52cm

かなり距離があるので×1.4のテレコン機能を使ってみました。
夕方近くなら順光で撮影できるのでしょうが、暑さと道路の混雑に出かける気になれません。

反逆光のササゴイと朝日にきらめく海、自分ではけっこう気に入っているのですが・・・


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ギィー ギィー 鳴くのは何の声?

2018年07月30日 | キツツキの仲間
日本に生息するキツツキのなかで最も小さなコゲラ。スズメとほぼ同じくらいの大きさです。
英名はズバリ=Japanese Pygmy Woodpecker

郊外の雑木林や街路樹、都市公園内の林などでも観察できる身近な野鳥です。
木の幹をつついて小さな穴をあけ、細長い舌を伸ばして中にいる虫を捕食します。

コゲラは外見の可愛さに不釣り合いな、ギィー、ギィーという独特の声で鳴きます。


クチバシの根元が黄色っぽいようにも見えたので、今年生まれたコゲラかもしれません。
撮影した都市公園では、毎年数組のつがいが繁殖しています。







近年では、東京都心の日比谷公園や代々木公園でもコゲラが見られるそうです。
散歩の途中で、ギィー、ギィーという古くて重い扉が軋むような音が聞こえたら、
立ち止まって、まわりの木々を探してみてはいかがでしょう。

コゲラ(小啄木鳥)全長約15 cm

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キミは迷子?

2018年07月29日 | カイツブリの仲間
ほぼ三日間降り続いた西日本豪雨の後、
増水した溜め池に2羽のカイツブリの雛がポツンポツンと浮かんでいました。

孵化後2~3週間くらいでしょうか?
豪雨に翻弄されて親鳥とはぐれて迷子になってしまったのでしょうか?















カイツブリ(鳰)全長約26㎝

カイツブリは潜水して魚や小エビなどを捕食します。
ヒナたちは二カ月近く親鳥に餌をもらいながら、自分で漁をする技術を身につけていきます。
このまま親鳥に再会できず生きていけるのか・・・気がかりですが、私にはどうすることもできません。

台風12号、確かに激しい風雨でしたが、私の住む地域では、一晩のうちに、あっという間に過ぎ去っていきました。
すでに雨は小降りになっています。ご心配頂いた皆さま、ありがとうございました。
あの、3日間続いた西日本豪雨の凄まじい雨が、どれほどの異常気象だったのか、改めて感じる朝です。

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夏草や つわものどもが夢の跡

2018年07月28日 | ヨシキリ
ギョギョシ ギョギョシ ギョギョシ ケケケシケケシケシ ギョギョギョ・・・

強烈なオオヨシキリの鳴き声、時には暑苦しいほど賑やかでしたが、いまとなっては懐かしく思えます。
今日の写真は、夏の思い出、高らかにさえずるオオヨシキリ。

一週間前の観察では、すでに葦原のどこからも鳴き声が聞こえませんでした。
じっくり探すと、葦の葉影に何羽かのオオヨシキリは見えるのですが、
まったくと言っていいほど鳴き声を立てません。
子育ても終わり、オスたちが必死に守ってきた縄張りも解除されたのでしょうか?

今日も同じ池に立ち寄ってみましたが、オオヨシキリは一羽も確認できませんでした。

「夏草や兵どもが夢の跡」松尾芭蕉

声をふりしぼり叫ぶように鳴いていたオオヨシキリのオスたち。
この池の夏の戦いは終わったようです。

岸辺に近いソングポストで何度もギョギョシ ギョギョシと鳴いてくれたオス鳥。
よく見ると、尾羽が擦り切れて何本も抜けていました。
7月上旬に聞いたオオヨシキリの声が、今シーズンの最後となりました。
まだ、どこか他の場所では鳴き声も聞けるのでしょうか?

















オオヨシキリ(大葦切)全長約18cm

秋の渡りのシギチたちの噂も届きはじめました。
オオヨシキリもツバメも、秋の渡りに備えて移動を始めている個体もいるのかもしれません。

※Wild Birdさんのコメントによると、
「京都の祇園祭を境に鳴かなくなる」という説もあるそうです。
祇園祭は7月1日から1ヶ月に渡ってたくさんの神事や行事が続く大規模なお祭りです。
最も有名な宵山と山鉾巡行が7月半ばに催されますが、ちょうどその頃を境に鳴き声がしなくなりました。
祭りの後のさびしさやオオヨシキリの声が途絶えたことに、夏の終わりを感じる人がいる
…なんだか日本人らしい趣を感じるエピソードですね。
Wild Birdさん、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いします。


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ツバメ親子 空中給餌

2018年07月27日 | ツバメ
日本に渡ってくるツバメは、ワンシーズンに2回繁殖することが多いそうです。
巣立ち=ひとり立ち ではなく、巣を離れてもしばらくの間は、親鳥から餌をもらっています。
その間に飛行や餌取りの修業を積んでいくようです。

この親鳥は4羽のヒナがいるので、休む間もなく虫を獲って子供たちに運びます。
枝に止まることなく、ホバリングしてヒナの口に虫を差し入れます。

8月には子育てが終わるそうなので、じきにこんな光景も見られなくなりますね。











別の枝にいたヒナが、親鳥が戻ってきたのを知って、あわてて飛び移ってきました。
この時季のヒナの飛翔はすでに安定しています。

このヒナたちも、カラスやヒヨドリが襲ってくると、素早く枝を飛び立って散開していました。



ツバメ(燕)全長約17 cm、翼開長約32cm

空中で飛んでいる虫を捕食するツバメ。
農薬のなかった昔、穀物を食べず害虫を食べてくれるツバメは益鳥とよばれ、稲作のさかんな日本で大切にされてきました。
小学生の頃「ツバメは益鳥。スズメは害鳥」と身近なお年寄りに教わった記憶があります。

日本野鳥の会
消えゆくツバメをまもろうキャンペーン ツバメブログ
https://www.wbsj.org/wbsj-blog/swallow/index.html

今回の写真は、今年の6月に撮影したものです。
凶暴な暑さは一段落したようですが、まだまだ厳しい暑さが続きます。
みなさまも熱中症にはくれぐれもご注意くださいね。

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ギンガオサイチョウ 大首絵

2018年07月26日 | 動物園や花鳥園
強烈な個性のギンガオサイチョウ

サイチョウの仲間には、上のくちばしから頭にかけて「カスク」と呼ばれる隆起した部分あります。
これをサイの角に見立てて「犀鳥~サイチョウ」と呼ばれているそうです。

いかにも重たそうに見えますが、カスクの中は空洞で、鳴き声を響かせるのに役立っているようです。
野生のサイチョウは樹上の果実を主食とし、フンといっしょに種子を拡散するので、森林の形成に欠かせない存在だとのこと。
(飼育舎前の案内板より)

いかつい外見のギンガオサイチョウですが、茶色の目はとても穏やかで深い表情が見てとれます。






うとうとまどろむギンガオサイチョウ



ケージの隙間から侵入したスズメが、ほんの50㎝ほど先の餌台に盗み食いにやってきました。
追い払うでもなく、首を傾けてじーっとスズメを見つめるギンガオサイチョウ。
「怖い顔して優しい性格なんだ」と和みながら眺めていたのですが…
実は、野生では繁殖期になると、爬虫類や昆虫、小鳥や卵なども食べるそうです。
…今にして思えば、あの時のギンガオサイチョウ、「おいしそうなスズメ」と思っていたのかも??

ギンガオサイチョウ(銀顔犀鳥)
漢字表記が見つからないので、英名=Silvery-Cheeked Hornbillから、銀顔の文字を当てました。
ご存知の方は教えて頂ければ幸いです。


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ホロホロチョウ まんまる!

2018年07月25日 | 動物園や花鳥園
ホロホロチョウの登場です。
「珠鶏」の漢字があてられている通り、まんまるの体です。
体中に「真珠」をちりばめたような白くて丸い班があることが和名の由来のようです。

アフリカのサハラ砂漠以南が原産のキジ目の鳥。

ホロホロ…と小さな声で鳴くのが名前の由来との説も。
神経質で、何かに驚くとギャーギャーと鳴き声を立てるそうです。




頭部には羽がなく、
頭のてっぺんに干し柿のようにしわしわの赤っぽい突起があります。
ニワトリやキジのように喉元には赤い肉垂が。





ホロホロチョウ(ほろほろ鳥、珠鶏) 全長約53cm

ネット検索すると、びっくりするほど食用のページが出てきます。
フランスやイタリア料理の高級食材として日本各地でも飼育されているそうです。

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頬の赤い ホオジロカンムリヅル

2018年07月25日 | 動物園や花鳥園
ホオジロカンムリヅル(頬白冠鶴)

名前の通り、頬は白いはずなのですが、あれ?真っ赤?
6月の撮影時はちょうど繁殖期だったので、頬が赤く変わっていました。

恋の季節に、ほっぺが赤くなるなんて、なんだかロマンチックですね。





繁殖期以外のホオジロカンムリヅル。
くっきりほっぺが白いです。






ホオジロカンムリヅル(頬白冠鶴)全長約100cm

以前にも一度、記事を載せています。
https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/a0606632a6f49dafb118a1712577fa69

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エミュー まつ毛ふさふさ

2018年07月24日 | 動物園や花鳥園
ちょっと趣向を変えて、飼育下の鳥たちの写真を掲載します。

まずはじめに登場するのは、ちょっと強面のエミュー。
ぎょろっと大きな茶色の目とバサバサ音のしそうなまつ毛、クリクリ天然パーマの冠羽…
インパクトの強烈な顔をしています。

エミューは、オーストラリアに棲息、ダチョウに次いで世界で二番目に大きな鳥です。
体高は1.6~2.0m、体重は40~60kgほど。






うっとり気持ちよさそうに羽のお手入れ中。
瞬膜が下から閉じていきました。






おすわりしているエミューの後姿。
通りかかった飼育員さんに甘えて近寄っていった所でした。
エミューの性格は温厚で人によく馴れ、飼育しやすい鳥だそうです。

この施設の鳥たちはしっかりとケージに守られています。
鳥撮り用の望遠レンズでケージの間を抜いて、鳥の「どアップを撮る」のが、この日の私のお題でした。

エミュー(鴯鶓)
ダチョウ(ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属)に似ていますが、エミューはヒクイドリの仲間(ヒクイドリ目ヒクイドリ科エミュー属)
ダチョウやヒクイドリと同じく、走鳥類(飛べない鳥)の仲間です。

卵は美しい深みのある青色で、長さ約10cm、重さは約550~600g

繁殖期、メスは10~20個ほどの卵を産むと巣から離れてしまうそうです。
したがって、卵を温めるのはオスの役目。
50日前後の間、オスは飲まず食わずで卵を温めるとか・・・

知れば知るほど魅力があって興味が湧いてくるエミュー。
機会があれば、ケージのない施設に出かけて、エミューの全身と動きを撮影してみたいです。


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ちいさな翼 カイツブリ幼鳥

2018年07月23日 | カイツブリの仲間
孵化後数日から、ほぼ一週間に一度、観察と撮影を続けていたカイツブリの親子。
だいたい生後一か月半ほど経ちました。(孵化した日が正確にわからないので、アバウトな日数になります)

小さな翼ではまだ空は飛べませんが、羽ばたきで推進力を得て水面を走るように移動する技は身につきました。

前回の投稿の五日後に撮影したのが、今回の写真です。
https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/a5409a8417c33a7ab4aff5a266d4958a

虹彩の色もじょじょに薄くなって、大人びた顔つきになっている様子がわかります。














ひとり親に厳しく育てられたのか、三羽のヒナは独立心が強いように見受けられます。
それぞれ単独で、親から離れている姿が多く見られました。


親鳥、もう子供に給餌せず、大きな獲物をゆっくり味わうように飲もうとしていました。



この3羽のカイツブリの雛と、一羽だけで子育てしていた親鳥の一家の写真は、今回で最後になります。
私の中で「成長を見届けた」という気持ちの一区切りがついたことが理由です。
このカイツブリ一家に、継続的に野鳥観察を続ける魅力を教えてもらったように思えます。


カイツブリ(鳰)全長約26㎝


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バンVSオオバン 早朝の決闘

2018年07月22日 | オオバン
バンとオオバン、おたがい近くで繁殖しているので、しばしば小競り合いも起こります。

名前の通りひとまわり体の大きいオオバンの奇襲攻撃に、バンは逃げの一手。
どちらも羽ばたきながら水面を忍者のように走ることができます。

兵庫県南西部では珍しいオオバンの繁殖。
このバンにとって、オオバンが子育てのライバルになるのは初めての体験ではないでしょうか

今回は、逃げ惑うばかりのバンでしたが、時には果敢に応戦する姿も見られます。





バン(鷭)全長約35cm  
オオバン(大鷭)全長約39㎝












みごとなバンの水面着陸も、オオバンの奇襲攻撃も、とつぜんの出来事でした。
夢中でシャッターを押し続けて、なんとかフレーム内におさまっていました。

涼しくなったら、待って狙って、忍者のような水面走りの撮影に挑戦してみたいです。


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オオバン親子 食欲モリモリ!

2018年07月21日 | オオバン
記録的な猛暑日が各地で続いています。
オオバンの親子は、厳しい暑さをものともせず旺盛な食欲を見せていました。
暑い時ほど、しっかり食べて体力を蓄えなければ…という気になってきます。

東北地方や高原など、涼しい土地での繁殖例が多いオオバン。
てっきり暑さに弱いのかと思っていましたが、まったくそんな気配は感じさせません。
なんともたくましいオオバンの適応力です。























オオバン(大鷭)全長約39cm

2016年7月「オオバン、夏も食欲モリモリ」
一昨年、翼を傷めて夏を越した2羽のオオバンの記事です。
https://blog.goo.ne.jp/romeo135bb/e/db4cd03220a6fccc496d26c201525505


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幼いオオヨシキリたち

2018年07月20日 | ヨシキリ
ギョギョシ ギョギョシ ギョギョシ ケケケシケケシケシ ギョギョギョ・・・・
縄張りを守るオスのにぎやかな鳴き声が葦原のあちこちから聞こえてきます。

繁殖のため日本にやってくる夏鳥のオオヨシキリ。
記録的な豪雨にも負けず、立派に新しい命を育んでいるようです。
遠い南の越冬地から、海を越えて長い旅をして日本に里帰りしてくるオオヨシキリ。
小さな鳥たちが安心して子育てできる豊かな自然を守っていきたいものです。

野鳥もすめない環境は、おそらく私たち人間にとっても息苦しい場所ではないでしょうか。














西日本豪雨の前に、撮影した巣立ち雛。
この小さな体で激しい雨に耐えられるだろうか…と、気になっていました。


厳しい自然現象の猛威にさらされて、消えて行った小さな命もあるかもしれませんが、
無事に元気で育っている幼鳥たちを見つけるたびに、気持ちが和みます。


オオヨシキリ(大葦切)全長約18cm

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アマサギは何色?

2018年07月19日 | サギの仲間
「真夏の鷺特集」今日は、アマサギの登場です。

アマサギのアマとは、何色でしょうか?
最近では「亜麻鷺」という漢字が当てられることが多いですが、
実際の「亜麻色」はアマサギとは少々違う色です。

古くからアマサギにあてられていた漢字は「飴鷺」だったそうです。~『日本野鳥歳時記』大橋 弘一著より

飴色とは、もともと水飴の色。
現代の水飴は無色透明ですが、昔の水飴は麦芽で作られていて、
橙色と茶色の中間の色をしていたそうです。

色見本で見比べると、一目瞭然でした。
亜麻色
https://www.colordic.org/colorsample/2187.html
飴色
https://www.colordic.org/colorsample/2175.html

参考サイト『原色大辞典』
https://www.colordic.org/




婚姻色のアマサギは、クチバシが赤みを帯びて、目先も赤紫色に染まります。







アマサギ(猩々鷺、飴鷺) 全長約50cm

今回の写真は、2015年5月撮影です。

昨年、一昨年はアマサギの数も多く、代掻きの時季、農家の方々の昼休みや早朝に舗装路から山ほど撮ることができました。
今年はアマサギの数が少なく、先日の「ねぐら発ち」と道路から遠い奥の田んぼに数羽見かけただけです。
未舗装の農道は、ほぼ間違いなく私有地なので、勝手に車の乗り入れはできません。
「野鳥は来年も同じように撮れるとは限らないので、撮れる時に、たくさん撮っておきましょう。」
大先輩のアドバイスのおかげで、真夏のサギ特集にアマサギを掲載できました。
ソングバードさん、いつもありがとうございます。

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幽霊鳥の正体は?

2018年07月18日 | サギの仲間
ヨシゴイは、メスに呼びかける時や縄張りを主張する時、オ~が低く濁ったような、くぐもった声で鳴きます。
ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~・・・
文字で表すとこんな感じになるでしょうか。ヒキガエルの鳴き声と似たテンポで断続的に声を出します。

『日本野鳥歳時記』大橋 弘一著 によると、
その昔、ヨシゴイを「ゆうれいどり」と呼んでいた地方があるそうです。

夜間に葦原の闇の中から、ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~と、男性が苦しげにうめくような声が聞えてきたことが、
「ゆうれいどり」という俗名の主な由来と考えられるそうです。

ヨシゴイは夜行性だと記載されている図鑑もあるほど、昼夜の別なく葦原で行動しているようです。
不気味な鳴き声にくわえて、突然、音もなく葦原から飛び立ち、茂みや水面をかすめるように低く飛ぶ姿は、
野鳥図鑑やインターネットの情報などない時代の人々にとって、
得体のしれない幽霊のような存在に感じられたのかもしれません。






ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~・・・
クチバシは開かず、のどをふくらませて鳴らしている様な感じでした。




ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~ ヴォ~・・・
喉をふくらませている上の3枚が、鳴いている最中の姿です。


あくび
竹串のような長い舌が一瞬だけ見えました。(写真には撮れませんでした)


翼開長 約53cm




警戒している時は、クチバシを突き上げ首を伸ばして葦に擬態しているそうです。
強めの風が吹いて葦がしなると、丸見えになりました。

こんな風に首をのばしたヨシゴイの姿は、なんだか「ろくろ首」のようです。
沼沿いの暗い夜道をひとり歩いている時、月明かりに照らされた葦原の中から、
長~い首がこんな風に伸びて、金色の目玉が見えたとしたら、
背筋がゾォ~~と、するかもしれませんね?

ヨシゴイ(葦五位)全長 約36cm

ところで、この全長、どの程度まで首を縮めては計ったのか、伸ばした状態なのか、気になりますね。
もし可能なら、自分でヨシゴイにメジャーを当てて計ってみたいです。

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