落語コーディネーター菊池明美の公式ブログ

神奈川県川崎市のNPO法人リール理事長の菊池明美です。落語で人と街と世界をつなげます。落語会開催のお手伝いをいたします。

噺家の噺(103)

2012-04-02 22:26:43 | 落語会

1週間のはじめはLIVEで聞いた落語の演目と噺家名を記入していきます。私の落語勉強会です。ちょっといい話などを織り交ぜながら。。。

1.笑福亭円笑「居残り佐平治」

2.柳亭市也「牛褒め」

3.古今亭朝太「風呂敷」。。。朝太さんの良く通る声で 明るいキャラと共に親近感を感じる高座が魅力です。新真打名が古今亭志ん陽さんとなりますが、高座である師匠が 「志ん陽」の後に銀行がついていますとまくらで言って笑いを取っていました。この意味は「信用金庫」と合わせたのでした。

4.柳家喜多八「笠碁」。。。碁盤の上に雨のしずくが落ちてくるシーンを感じてしまうほど噺に引き込まれてしまいます。碁打ち仲間のほのぼのとした友情がいいですね。

5.林家たけ平「紀州」「味噌豆」「片棒」。。。片棒の噺に出てくる次男の噺の筋書きを聞いていたお客様が「まあ!お祭りのお囃子と同じ調子で凄い!!」としきりに感激していました。落語を初めてLIVEで聞く方にとっては噺の筋より演者がその噺になりきっている世界に引き込まれてしまう様です。

今日の写メは「多摩川スカイ寄席」で終演後の茶話会の様子です。出演者のたけ平さんを囲んでお茶とお菓子で地域交流をしました。この落語会の特色は参加者の9割近くがご婦人なのです。

それでは「落語と4月3日の歳時記164」です。

「しみの日」。。。化粧は災いをさける意味合いもあります。「色白は七難(百難)隠す」と言われます。日本人の着物文化には色白が似合います。。。その昔照明が蝋燭や灯し油だったころは白や紅色が引き立ちました。紅(べに)は紅花の花を練り固めたものです。白粉などと一緒に小間物屋で売っていました。芝居小屋の前にはこの小間物屋の店があります。

いつの時代でも美白は女性の憧れです。わざわざお金をかけて顔黒にする若い女性が数十年後にしみが出来てしまうのも現代人の笑えない現象でもあります。

落語のネタ。。。「小間物屋政談」

「いんげん豆の日」。。。インゲン豆は禅宗の僧の隠元和尚が中国から日本に伝えた物です。隠元和尚はこの他に「タケノコ」「すいか」「寒天」「木魚」「原稿用紙」などいろいろなものを伝えました。

落語のネタ。。。「豆屋」「竹の子」「西瓜売り」