DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

「天気不正」(『笑府』馮夢竜、1644年):天気は普遍的、つまり誰にも同一なのに、同一でないと想定することが、可笑しい! 

2019-02-18 23:24:00 | 日記
冬、とても寒い日だった。 It was very cold day in winter.
貴人が暑くした部屋で熱い酒を飲んでいた。 A noble man drank hot alcohol in a hot room.
彼は暑すぎると感じ、言った。「天気が正しくない。」 He felt too hot and said, "The weather is not right."
部屋の外にいて酷く寒さを感じていた従者が言った。「私が立っている所は天気がだいぶ正しゅうございます。」 His retainer who was outside and felt very cold said, "The weather is fairly right at the place where I stand."

《感想1》貴人とその従者は、地位が違う。両者は天気さえ異なる。貴人は「正しくない天気」のもとにあり、従者は「正しい天気」のもとにある。
《感想2》天気は普遍的、つまり誰にも同一なのに、同一でないと想定することが、可笑しい。
《感想3》例えば、時間(世界時)も普遍的だ。誰にも同一だ。貴人が「今、午後3時だ」と言う。従者が「私が立っているところは今、午前3時のようでございます。」と言う。時間が人によって様々だと想定されるなら、可笑しい。
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