いろはかるた「聞いて極楽見て地獄」：例えば、海外移民や技能実習生の場合か？

「聞いて極楽見て地獄」
When you are informed of the place where you are not there, you expect it is the happiest. However, when you really go there, you realize it is the worst.

《感想1》現場にいない時、話だけ聞けば天国（極楽）だ。しかし実際に行ってみれば地獄だ。
《感想2》例えば、日本の最初の海外移民は幻滅だった。1968年、「元年者」のハワイ、グアムへの移民は現地で奴隷的待遇だった。国家の対面もあり、明治政府が救出した。（以後20年間、政府は海外移民を行わず、北海道開拓に力を入れる。）
《感想3》現在の技能実習生も、金が稼げると日本へ来たものの、悪質な雇用者のもとで給料がろくに払われず、差別も受け、ひどい思いをすることがある。

①空想・幻・理由なし、②重なり（規則性）、②-2膨大な言葉（or意味）、③何が価値？何が望み？、④人間、⑤文字（言葉）の向こうに人がいる、⑥秩序化or《単純を好む》、⑦自分、⑧共感＆共体験、⑨物

（１）空想・幻・理由なし
君はもう死んだ方がいい。生きていても仕方ない。歴史は空想だ。君は幻だ。宇宙が出現するのが、理由がない。勝手に感覚が生れ、勝手に感情・欲望が生れて来る。
（２）重なり（規則性）
もちろん君は繰り返される出来事（経験）に重なり（規則性）を見出し、君の感覚・感情・欲望を一定程度コントロールできる。
（２）-2　膨大な言葉（or意味）
なお出来事（経験）は、物的世界（感覚）と心的世界（感情・欲望・意図・夢・イデア的意味世界・「意味展開としての諸虚構」）からなり、それらが膨大な言葉（or意味）として堆積する。
（３）何が価値？何が望み？
何のためのコントロールか？《価値あることor望むこと》のためのコントロール！何が価値？何が望み？（あるいは人間の幸福？）
（４）人間
しかし人間とは誰だ？
（５）文字（言葉）の向こうに人がいる
これらの文字（言葉）の向こうに人がいる。人が、これらの文字を読み解釈する。そう思ってこれらの文字を君は並べる。不思議な話だ。嫌な話だ。下品な話だ。君は人を当てにしている。
（６）秩序化or《単純を好む》
同時に君は文字で君に出現する宇宙を秩序化する。秩序化は君を安心させる。君は単純を好む。単純を好むことに理由があるのか？全く面倒くさい君だ。あきれる。
（７）自分
だが、今、少し《自分なるもの》に対して関心がわいてきた。生きてもいいかな？
（８）共感＆共体験
《互いに共感しあう者》を相互に人間と呼ぶ。文字（言葉）は、《共感のうちでの共体験》を呼び起こすことで、相互に理解可能となる。文字は相互に人間（共感しあう者）であることを前提する。
（９）物
互いに共感することが無くなれば、互いに人間でなくなる。君は物になり、相手も物になる。