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コナリミサト『凪(ナギ)のお暇(イトマ)1』2017年、#1円め「凪、ドロップアウトする」(その4):「私なんか選ばない、絶対」と自己嫌悪する凪!&「なにもかも、捨離捨離と断した」凪の大転身!

2018-01-12 22:10:00 | 日記
(15)「私が慎二だったとしても、私なんか選ばない、絶対」と自己嫌悪する凪!
恋人・我聞慎二が、同僚二人と、営業部の部屋で話しているのを、凪は、偶然聞いてしまう。
①「結婚?」と聞かれ、「ない、ない」と慎二。
②「でも我聞さん、付き合ってるっぽい子いるじゃないスか」、「この前も飲み会後、その子ん家寄ってくって」と言われ、「アッチがイイから会ってるだけ」と性欲の処理のためだと、慎二。
③「だって、そいつ一回食った後の野菜とか育てて、何回も食っててさー」。
「作るメシも貧乏くさいし、コンセントとかいちいち抜くし」。
「なんつーの節約系の女子?俺そうゆうケチくさい女、生理的に無理なんだわ」。
これを聞いた、凪は思う。
「わかる」。
「私が慎二だったとしても、私なんか選ばない、絶対」。

《感想1》
慎二の言葉をそのままとれば、次のようになる。
①慎二にとって、性欲の処理が、凪に会う唯一の目的だ。
②「凪ぜってえいい嫁になるわ、俺の」と慎二が凪に言っているから、同僚二人(男)の前で、結婚は「ない、ない」と言った慎二は、凪をだましている。
③「節約系の女子?俺そうゆうケチくさい女、生理的に無理なんだわ」との慎二の発言からすれば、《嫌な女だが、性欲の処理に役立つので、凪に会う》と、慎二は言う。

《感想1-2》
慎二の言葉は、凪との関係を、本気の社内恋愛と認めるのが、かっこ悪いor恥ずかしいので、同僚二人(男)に、強がりを言っているとも、とれる。
(注)#4円めで、慎二は、《強がりを言っていただけだ》と、凪に言い訳する。

《感想2》
(ア)
同僚たちの女子会から、排除された凪。そして、その時「大島(凪)さんみたいになりたくないわ」とのラインの発言を見てしまった凪。それに対し「私も、私じゃない人間だったら、私になるのなんて、やだもん。絶対!」と自己嫌悪した可哀そうな凪。
(イ)
慰めてもらえるかと慎二に会いに行った凪への、慎二のあまりに残酷な言葉。それに対しても凪は、「私が慎二だったとしても、私なんか選ばない、絶対」と自己嫌悪する凪。余りに悲しく、酷い状況!

(16)「なにもかも、捨離捨離と断した」凪の大転身!
恋人・我聞慎二が、同僚二人に話す内容を聞いて、凪は、耐えられず、「過呼吸」に陥り、倒れる。
この後、凪の大転身が起きる!
(ア)「都心2LDKから郊外の6畳1間への、いわゆる都落ち」。
(イ)「とにかくまっさらになりたくて、服も家具もなにもかも、捨離捨離と断した」。
(ウ)会社も辞め、「28歳で無職で、不安がないわけなくなくなくない?」
「でも」、「小麦粉と水で練ったすいとん、もっちもちー」、「具は豆苗のみだけど充分!」「うん大丈夫、あの日の(※イタリアンの)ランチよりずっとずっと美味しい」。
「空気美味しーーー」
「大島凪28歳、大義名分を得た節約ライフを糧にして」、「しばしお暇(イトマ)いただきます」。
「よし、近所の安売りスーパー、開拓しに行こ」と凪。

《感想1》
凪は、28歳女性、無職。
今後の展開の先取り!

貯金は、#2円めで明らかになるが、103万円だ。

#4円めで、慎二が、郊外の6畳のアパートに突然やって来る。
結局、凪は慎二を断れない。
そして「いいか凪、おまえは絶対変われない」と、慎二に言われる。
「呪詛」のような言葉に、落ち込む凪!

#5円めで、「絶対変わってやるって決めたの、手にしたこのお暇(イトマ)で」と凪は、「呪詛」と戦う決意をし、再起する。
かくて、凪は、職安に行き雇用保険の給付を受け取る努力を開始する。

#6円め:いまだ凪は「ピッシー、仕事バリバリマン!!」の慎二が、好きだ。
しかし凪には、正反対のタイプの「えたいの知れないゆるさ」の男への関心も、生まれる。
他方、慎二は、「俺ついこの前、彼女と別れちゃったんだけど、まだそいつのことメッッッッチャ好きなんだわーーー」と思っている。

《感想2》
凪は、まだ若いし、色々な可能性がある。
厚生省人口動態調査(2015年)を、見てみる。
平均結婚年齢は、《女性》全国29.4歳、東京30.5歳。《男性》全国31.1歳、東京32.4歳。
この場合、女性の平均結婚年齢が30歳だが、これは20歳から40歳まで均等に同数、結婚する人がいると考えてもよい。
だから、凪が結婚するなら、40歳までに結婚すれば、平均結婚年齢内だと言える。
凪が「平均」的結婚年齢をめざすなら、40歳まで、あと12年間、結婚しなくてよい。
その間、凪は、自由だ。

《感想2-2》
生涯未婚率(女性)全国10.61%、東京17.37%。(男性)全国20.14%、東京25.25%。
(生涯未婚とは、50歳の時点で一度も結婚経験がないこと。)
ただし、ここで未婚とは、未法律婚のことだから、未事実婚・未同棲も含めれば、生涯未婚率は、もっと低いはずだ。
子供を持つなら、制度上、法律婚が重要だ。
しかし、男女の愛情関係に関しては、法律婚・事実婚・同棲に基本的に、区別がない。
凪にとって、今さしあたり重要なのは、子供を持つことでなく、男女の愛情関係(相手が女であってもよい)のようだ。

《感想2-3》
凪は、男女の愛情関係(相手が女であってもよい)に関しては、自由に生きることが出来るだろう。
法律婚なら、40歳までは、平均的で、この場合、子供の地位も制度上、保障される。
事実婚、同棲も、含めれば、凪の愛情関係は、様々に可能だ。
凪は、自由に生きれば、いいのだ。

《感想2-4》
だが、何より重要なのは、凪が、自分に自信を持てるかどうかだ。

《感想2-5》
また凪にとって、生活の基本は、稼ぐことだ。
人生、特にカネを稼ぐことは、弱肉強食の戦いだ。
凪は、カネを稼ぐ道(糊口の道)の確保のため、戦いの武器を身につけねばならない。
①「芸は身を助ける」と言う。様々の学歴、資格が、重要だ。
②だが、何が「芸」となり、凪の生計を可能にするか、分からない。音楽、趣味、スポーツ等も、それなりに上達すれば、「芸」になる。
③そして世の中は、かなりの面が、信用でなり立つ。信頼できる人柄が、大切だ。凪は、良い人柄だから、人から信頼されるだろう。
凪、頑張れ!(人生の戦いの武器、上記①②③を身につけろ!)
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コナリミサト『凪(ナギ)のお暇(イトマ)1』2017年、#1円め「凪、ドロップアウトする」(その3):凪は、結婚に、全面的な救いを求める!&なんと辛い自己嫌悪!凪はかわいそうだ

2018-01-12 07:55:56 | 日記
(12)凪が「たった一枚だけ持つカード」は恋人・我聞慎二だ!
私は、「たった一枚だけカードを持っている」と凪。
それは、恋人、我聞慎二。凪は、自分のマンションの鍵を、彼に渡してある
彼は、凪の会社の営業部のエース。強気で、強引。

《感想12》
28歳の女性、凪にとって恋人がいることは、とっておきの切り札なのだ。
一般に何歳であれ、恋人、配偶者がいることは、社会的にプラス価値とされる。
①恋人、配偶者がいることは、当の女または男が、相手の男または女から、気に入られた、つまり価値ありと思われたことだ。
だから世の中は、恋人、配偶者がいる女または男は、価値ありと見なす。
もちろん、「蓼食う虫も好き好き」で、何が気に入られるか、まったく様々だ。、
①-2 恋人、配偶者がいないことは、当の女または男を気に入る者、価値ありと思うが、この広い世の中、全くいないことだ。
彼らは、「蓼食う虫も好き好き」的にあらゆる種類の価値を、いずれも持たない存在とされる。
②自分の恋人、配偶者が「地位が高い」、「権力を持つ」、「金を持つ」なら、自分も相応に扱われ、社会的に価値ありとされる。
凪の場合、①の面で恋人がいるから、すでに価値ありと社会的にプラスに評価される。
これは、凪の自信・支えになる。

《感想12-2》
凪は、28歳の女性だから、「結婚」の問題は気が重い。
今の日本では、女は、「結婚しろ」と親からも周囲からも言われる。(男も、しばしば「結婚しろ」と言われる。)
(ア)世間体を、親も本人も考える。女は「結婚する」ことが正常・普通・当然とされる。
(ア)-2 男についても「結婚する」べきだと、世間体を考慮し、親も本人も思う。
(イ)親は、普通、孫がほしい。
(ウ)男も女も、普通、子供が欲しい。
(エ)「家庭を持ち、子供を育て、配偶者とともに年取るのが、男女とも幸福だ」と、世間も親も本人も、普通、思う。

(13)恋人の慎二が、凪をほめるので、凪は、嬉しい!
凪のマンションに来た恋人の慎二が、凪をほめる。凪は、嬉しい。
①凪は、豆苗を、水につけて置いて、2・3回伸ばして食べる。慎二が「ヨッ、節約上手!!」とほめる。
②凪のお弁当がきれいにできていて、うまそう。慎二が「やー間違いない、凪、ぜってぇ、いい嫁になるわ。」「俺の!」と言う。

《感想13》
恋人同士、仲が良く、また相手が褒めてくれたら、嬉しい。「蜜の味」だ。

(13)-2 凪は、結婚に、全面的な救いを求める!
慎二が、凪の弁当を食べ終わって言う。「世界三大欲求の食欲が満たされた!残るは睡眠と、あと一つなんだっけ?」
それは性欲だ。「うん」と凪が、慎二の性欲を満たす。
凪が、心の中で言う。「早く私と結婚して?」
「そしたら私の『なんだかなあ』な毎日も、全部全部ひっくり返るの。」と凪が思う。

《感想13-2》
凪は、結婚に、全面的な救いを求める。
これは期待しすぎだ。結婚に、そこまでの効力・効能はない。
結婚は、初め幸せだが、それを長続きさせるのは、大変だ。
別々の人間が一緒に住むから、互いの違いも、じきに、はっきり見えて来る。
凪が、「私の『なんだかなあ』な毎日も、全部全部ひっくり返る」と結婚を捉えるのは、期待しすぎだ。

(13)-3 「髪」を愛するのか、「凪」を愛するのか?
慎二が、「凪の髪の毛、すげえ好き。いつも、まっすぐで、さらさらで!」と凪に言う。
凪が、心のうちで思う。「ねえ慎二、あのねあのね、私、ほんとは酷いくせ毛なの!」

《感想13-3》
これは、大変だ。
慎二が、「髪」でなく「凪」を愛してくれれば、大丈夫だ。
「凪」を愛するなら、「凪」の一部である「髪」がくせ毛でも、まっすぐでも、慎二は「凪」を愛する。
しかし、真二が「髪」を愛するのなら、まっすぐな「髪」をもたない「凪」は、愛されないだろう。

(14)わたし絶対、大島(凪)さんみたいになりたくないわ!
凪は、「誰にでもできる仕事」を、いつも同僚から押しつけられる。しかし凪は、「空気読んでこ」と自分に言い聞かせ、断らない。
また、「実家のお母さんが骨折しちゃって」と嘘をつき、早く帰ろうとする同僚の仕事も、凪は断らない。
ところが、同僚たちのグループLINEを、偶然、凪が見てしまう。
「大島(凪)さんが仕事代わってくれたからこれから向かうね」
「大島さん不憫」
「しょうがないよ、あの子ノリ違うんだから」
「『わかる』しか言わないし」
「こんなこと言いたくないけど、わたし絶対、大島さんみたいになりたくないわ」

《感想14》
悪口や批評は、誰もが言う。
(褒められることも、ないわけでないが・・・)
しかし「他人の不幸は蜜の味」だから、普通は、人の不幸をあげつらい、悪口を言って盛り上がる。
人の悪徳の一つが、悪口だ。
気にするのは、無意味だ。「人の口に戸は立てられない」。
知った時は、今後の行動の参考資料にすればよい。落ち込むことはない。

(14)-2 なんと辛い自己嫌悪!
「大島(凪)さんみたいになりたくないわ」とメールにあるのを見て、凪は思う。
「私も、私じゃない人間だったら、私になるのなんて、やだもん。絶対!」
《感想14-2》
なんと辛い自己嫌悪!凪はかわいそうだ。
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犬死だ       

2018-01-12 07:52:22 | 日記
沈んでいる。You are discouraged.
未来はない。You have no hope.
犬死だ。You will die without doing nothing.
無念だ。You are regretful.
夜の空のように、君は暗い。You are dark like the sky at night.
困った。You are annoyed.
生き続ける。You definitely live.
気分が腐っている。Your feeling is extremely bad.
君は石だ。You are a stone.
生きていない。You are lifeless.
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