12月6日(水)、現在、書道文化館1Fで、標記の展覧会が実施されています。辻尚子先生の創作書法の授業の成果展です。学生は3年生です。たくさん展示されていた中で、いくつか紹介します。
米澤淳美さんの「廻」。カタツムリみたいで面白い。シンプルながら大胆な変形です。よく考えられています。
宮崎隆子さんの「雷」。縦軸のずれが不思議な空間を演出しています。三つの田の変化も見事です。
門田 悠くんの「欲」。墨のにじみや飛び散りが水墨画のようです。心の中心部から放射状に飛び出してくる火花のようなエネルギーを感じます。
喜屋武美紘さんの「波」。線の躍動感が素晴らしい。沖縄の海の波を思い出します。
渡邊浩樹くんの「譲」。縦長の変形と、文字の位置がユニークです。篆刻で疎密の感覚を訓練しているとこんな作品も出てきます。
山下千聡さんの小品の「芸」。圧縮と解放の構成が素敵です。
展示は一週間ほどでしょうか。書いた人の気持ちを考えながら鑑賞すると、なかなか楽しい展覧会です。