ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

紙漉き授業2

2016年10月17日 | 日記

10月17日(月)、大学院の授業「文房四宝特論」の紙漉き授業の2回目です。既に材料の下準備は2週間前に終わりました。長野君が、ミキサーで材料を何度か砕いています。

何度か洗って精製しながら繰り返すと、徐々に白い繊維が水に浮遊するようになります。

ボールに水を張って、木枠に網を付けたものにあけて、表面を整えます。

雑巾の上に置いて、枠を外します。雑巾でサンドしてプレス。水分を吸い取ります。

アイロンで乾燥させます。

白い繊維が全体に絡んで、紙に仕上がりました。茎の表皮が強くて、全体に緑色の紙になってしまいました。春先だと、皮が柔らかいのでもう少し白っぽくなります。でも風合いのある紙です。ここに書を書かなくても、額の地の装飾用に使うことができます。

一見、アサクサノリのような感じですが、やはり和紙としての強度はあって、簡単には破れません。この日は、このほかに、和紙の反故を砕いて、ハガキも作成しました。普段なにげなく紙を使っていますが、材料から自分で作ってみると、紙に愛着が湧きます。