ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

岩手大学の学会

2016年09月26日 | 日記

9月23日の夕方に飛行機と新幹線で行き、24日(全国大学書写書道教育学会)、25日(全国大学書道学会)に出席して、夕方徳島に戻ってきました。来週に岩手国体が有る関係で、盛岡市内は全く部屋が空いていなくて、仕方がないので新幹線で一駅前の新花巻の駅前のペンションに2泊しました。「ケンジの宿」という場所です。トイレや風呂は共同で家庭的な雰囲気でした。徳島の特産のスダチをお土産にしたらたいへん喜ばれました。

花巻は宮沢賢治の故郷です。記念館も近かったのですが、時間の関係で開館時に行くことはできず、でも駅前に賢治ゆかりのモニュメントもたくさんあり、景色や町の雰囲気を楽しみました。これはセロ弾きゴーシュのレリーフです。

銀河鉄道のモニュメントです。

学会会場の岩手大学です。

教育学部の建物の前に学会の看板が立っていました。

シンポジウムでは、国で新たに常用漢字表の字体に注目されたことがテーマとなりました。上越教育大学の押木秀樹教授が重要な策定メンバーの一人として出席されていました。彼は信州大学での後輩なので、活躍を応援しています。また、山梨大学の宮沢正明教授は、長野県で高校教員をしている時に、何度か教育研究集会の講師にお呼びしてお世話になった先生です。

別会場で学会会員の先生方の書道展も開かれていました。

今回は、岩手県ゆかりの宮沢賢治や高村光太郎の文章を題材にするテーマ作品展示でしたので、私は光太郎の言葉を作品にしました。

全国大学書道学会では、福岡教育大学大学院2年の日高拓哉君が朝鮮書道史の発表をしていました。日本が朝鮮半島を支配していた時代のハングル書芸の実態に関することでした。私も関わっている朝鮮書道史の若手研究者が出てきたので、楽しく拝見しました。書道史も中国・日本・朝鮮半島をすべて見ていくことで、東アジアの文化としてよく理解できます。

東北と長野県は気候が近く雰囲気もよく似ていました。年に一度は、このような全国的な学会に出て様々な地域の先生方と交流すると刺激を受けます。帰りはやはり新幹線・モノレール・飛行機を乗り継いで7時間ほどかかりましたので、明けた今朝はまだ疲れが残っています。明日は卒業論文の中間発表会があり、明後日からは後期の授業開始、今週末は松江に出張、その翌週はマチ★アソビと、また仕事がどんどんやってきますが、楽しみつつ頑張ります。