Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

自身もその中の一人でしかない

2017-06-07 | 生活
またまたワイン祭りの週となる。今週は金曜日には雷雨が予想されているが、土曜、日曜と天気が良くなって気温も上がりそうである。折角涼しくなったのだが、暑くなると窓を閉め切っての室内での生活も就寝も厳しくなる。毎年二週間の一週末は天気が良くて賑わう。来週末の予報は雨勝ちそうで気温もあまり上がらないようだが、この週初めのように肌寒くはない。せめて豪雨を願うしかない。その前の祝日の前夜辺りも賑わいそうだ。少なくとも一週末は完全に駄目になって欲しい。最終日日曜日は片付けが始めるので問題ないが、最悪五夜ぐらいは眠れぬ夜となる。

一週末ぐらいならばどこかに泊まりに行くのだが、五月に動いたので、毎年のことやはり六月には動きにくい。今の住居に住んでいる限りは避けられない騒音被害で、ここに住むことにおいて最も不利益なことでしかない。屋台などが準備され出して静かさが薄れて、何となくざわざわとした感じになって来ている。

ミュンヘンの歌劇場を舞台にしたドキュメンタリ―映画「ガンツ・グローセオパー!」が上映されているようだ。今更スター歌手陣や座付き管弦楽団員へのインタヴューなどを大画面で観ても、バレー団の練習風景を観ても感動する人はいないと思う。勿論舞台裏が撮影されているのだが、それによって感動する人はやはりオペラファンという希少な人々たちだけではないだろうか ― 勿論音楽劇場愛好者はコンサートゴアーズ層よりも幅が広いと思われる。
Ganz große Oper!

GANZ GROSSE OPER | Clip 7 | Deutsch HD German


我々が興味深いのは、現音楽監督キリル・ペトレンコの登場場面であるが、どうも昨年の「マイスタージンガー」での管弦楽の練習風景のようである。それほど興味深いようなものではなさそうだが、いそいそと練習室に入って来る姿は舞台上のそれとはやはり違う ― アバドもイタリアのその辺りのおっさんのようだと言われていたが、この天才指揮者はそれ以上に全くそれを感じさせない舞台裏の職人のようにしか思えない。インタヴューを受けない現監督に代わって登場するのは、確執のあった前監督ケントナガノではなしに、前々監督のズビン・メータとなると一体2014年以降表彰されているこの歌劇場のなにを記録しようとしているのか分からない。

そもそも歌劇場の舞台裏などとても埃臭い世界であって、少なくとも劇場に腰を下ろしてその娯楽の時の愉悦に浸ろうとする人々には全く関心の対象ともならないと思う。実際にこの映画が上映されるのはミュンヘンを中心としたバイエルン州の各地と幾つかの都市だけであるようだ。

20時から生中継のあるバイエルン放送局の夕方の番組で、イゴール・レヴィットのインタヴューが流れていた。最も面白いと思うのは、ピアニスト自分自身も会場の観客と同じようにその日の音楽を聴く一人でしかなく、他の人々と違うのは舞台に出て来てキーを押すだけのことだというのだ。なるほどそこまでの客観性が保たれるとすれば、共演する管弦楽の音を聞いてからというのははったりではないということになる。



参照:
時間と共に熟成するとは? 2017-04-24 | 文化一般
備えあれば憂いなしの気持ち 2017-06-01 | 生活
ヨハネの日のそわそわ感 2016-05-11 | 音

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