妻フリッカの急逝とその娘

コジマ三世と呼ばれるヴルフガンク・ヴァーグナーの後妻さんでカタリーナの母、グトルンが急死した。後任人事への影響がどのようにでるかは判らない。

バイロイト音楽祭の陰の実務者であったことは間違いなく、特にこの数年は25歳上のヴィルフガンクが病弱のために、権力を握っていたと言われ、後任者選びは急を要する事となったのは事実であろう。

ティーレマン、ルツィカ、カタリーナのトロイカ体制への移行を目論んだのだが、新聞は、緊急事態にどれほどのエネルギーを注ぎ込もうがカタリーナは、背後に母親が不在では業務を一人で遂行することは出来まいとしている。

昨日、カタリーナは従業員に対して演説をぶったようだ。しかし、無事な音楽祭継続を考えると有能な二人のライヴァルとのトロイカ体制しか乗り切る方策はないように見える。

なにやら楽劇「神々の黄昏」が現実化して来たようで生々しい。それにしても緊急手術を受けて、享年63歳でのこの時期の急死に、運命の動機がひときわ大きく鳴り響く。



参照：
下馬評に至難な金科玉条　[ 文化一般 ] / 2007-09-30
オーラを創造する子供達　[ 文化一般 ] / 2007-09-24
次から次へ皹の入る芸術　[ マスメディア批評 ] / 2007-07-28
アトリエのビッグシスター　[ 女 ] / 2007-07-26