Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

一言、独裁者安倍晋三に

2015-01-31 | マスメディア批評
正月休みだったのだろう。便りのなかったFAZの東京特派員が、慰安婦問題を報じている。朝日新聞への8700人の集団裁判について報じるとともに、彼らの主張の理不尽さを伝えるとともに、世界から見たその無意味さを説明する。

キリスト系大学のソフィア大学退官教授渡辺昇一が先導して13000人に上ろうかという原告団の主張は、リベラルな朝日新聞の吉田報道に関するものである。その捏造証言の記事に関する謝罪云々などは、日本以外の世界の歴史家においては全く議論にもならない。性的奴隷の歴史学の前では全く意味をなさないものとなる。

つまり、彼らが主張するような朝鮮人の慰安婦はそもそも売春婦であってそれ以上のものではないとする主張は、二十万人にまでに上る婦人や少女たちを日本が第二次世界大戦中に性奴隷としたことには議論の余地がないというのである。それを現に日本政府は90年代に、不正の責任があったと表明している通りなのである。

しかし、安倍晋三は、この件を内政の道具として、即ち日本の絶えず攻撃的な振る舞いの歴史修正主義と安倍の国粋主義を強化するために利用しようとしていると断言する。国会で安倍が主張した「朝日新聞は日本の面目を強く傷つけた」とするが、東大の林教授の分析によると、彼ら「修正主義者こそが日本のイメージを傷つけている」として、それでも原告団は全く気が付いていないとその分析を記す。

安倍が、朝日が謝罪をする前に、その幹部に圧力を掛け、それによってリベラルな声を押さえつけようとしたとする。それによって、日本のメディアは、「安倍が戦時下の日本の蛮行を白紙にしようとしている」ことを殆ど伝えないのだという。それどころか、ここでとても重要で興味深い情報を記している。

日本の外務省は、安倍のこうした姿勢に関して批評したり、攻撃的な国粋主義の修辞法を伝えたりする外国の特派員に抗した態度を取っているというのである。正直、これには私も驚いた。日本はもはや安倍独裁政権であるとドイツ高級紙が東京から伝えているのだ。

そして、「三月に東京を訪問するメルケル首相には、安倍に歴史の扱いに関して一言二言明確な言葉を投げかけるべきだ」と強い調子で締めくくっている。



参照:
Japans Sexsklaven, Nationalisten deuten den Zweiten Weltkrieg um, FAZ vom 27.1.2015
„Trostfrauen“ erschüttern den schlechten Ruf, FAZ vom 29.01.2015
首を喜んで差し出す外務省 2015-01-21 | 歴史・時事
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