Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

熟成の可能性を探る

2014-08-12 | ワイン
ガンツホルンを開けた。2010年物である。写真にあるように可也黄色くなっていて、流石に味はふにゃふにゃにはなっていないが、酸の新鮮さもなくなっている。その一方、落ち方も早いようで、来年ぐらいに飲み干してしまった方が良さそうである。レープホルツ醸造所の問題は残糖がないことから、熟成の可能性が限られるのだが、これだけ鋭い酸が勝っていると、華を咲かすことはないであろう。一方において減酸の石灰の影響が大きいので、色とともに早くも黄昏へと進んでいる。

評価本の点数の高い石灰混じりや赤いスレート交じりの土壌のリースリングはこれよりも遥かに黄昏が厳しい筈だ。我々常連客は、評論家と違い、その味で選ぶのではなく、栽培や醸造技術のあれこれで評価するので、なにも2010年がこの醸造所にとって決して良い年度であっても驚かないのである。

恒例のCD落穂ひろいは、今回はバイロイト音楽祭詣でがあったので、適当に選択して注文した。リカッルド・ムーティーのデビュー当時のデジタル録音、つまりニューフィルハーモニア管弦楽団での制作録音に興味を持って特売を探している。今回はドニゼッティーのオペラが見つかった。このナポリ出身のディスコグラフィーの中であの当時のいくつかが予想通り最も価値がありそうだと感じている。

パーセルの「キング・アーサー」もガーディナー指揮のものが有名だが、その後にデジタルで録音されたクリスティーのそれも悪くは無さそうなのでこれも注文した。

同じくオペラでは、ペーター・シュライヤーがチューリッヒで歌った「後宮よりの逃走」が安売りで出ていたのでこれも購入した。アーノンクルがモーツァルトのオペラで成功し出した時分の制作録音である。

ブロムシュテットがサムフランシスコの交響楽団を指揮したニールセンの交響曲も注文した。なぜか前半の三曲は結局安売りにはならなかったので断念したが、後半のそれも立派な演奏をしている。

序に前から目をつけていたハイドンの「天地創造」をバルテーザー合唱団らが演奏した録音が安いのでこれも発注した。生ではあれほど聞いているヘンゲルブロック指揮の演奏であるが、録音でも感心させられる。




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