Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

季節の変化に順応する苦労

2009-11-06 | 
本当ならば週の前半に再びフランクフルトに出かける予定だった。準備はしていたのだが、午後になって熱っぽくなって断念した。夜の音楽会はバルターザー楽団とヘンゲルブロック指揮のバロック宗教曲のプログラムであった。特にフランスバロックの作曲家カムプラには興味があったのだが辞めた。フランクフルトまで車を走らせる自信がなかった。演奏の質も分かっていることであり、逆にそれほど期待外れのことはないと考えたからである。おそらく会場はがらがらだったのではないかと推測する。

一般的にこうしたクラシック演奏会は殆ど集客力を無くしたばかりでなく、欧州ではそうした形式の終焉へと加速しているような気がする。古楽の演奏会も若者の姿は稀であって、いつもの常連に混じって、時間を余した老人しか居なくなってきている。劇場も芝居の方はまだ若さがあるだろうが、歌芝居は駄目である。特にリーマン危機以後は浮ついた金が動かなくなってきており、そうした催物を支えていた俗物層が居なくなるとやはりエンターティメントとしての催物の席が売れなくなるのである。

窓掃除の日にバルコンに出してあった植物を室内に入れた。すると急に花も咲き始め、小さな蕾も次々に芽を出して来たが、葉が黄色くなってきた。落葉である。直射日光が綺麗に拭いた窓ガラス越しでも当たらなくなったからだろうか。こうして寒い季節に備えて、葉にあったような糖分が全て根に集められるのだろうか。

自身は、高熱が出る事も無く、心配された豚インフルエンザではなかったようだが、なんとなく熱っぽい日が続いていて、やはり季節の変化に順応するのに苦労しているのである。

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