将棋の日イベントで大失敗しそうだった

2024-10-19 00:00:19 | 市民A
将棋界では毎年11月17日を「将棋の日」としている。江戸時代、江戸城黒書院の間で囲碁棋士と将棋棋士が並んで将軍または準ずる身分の方の前で対局を行っていたことに依る。

それで、毎年その頃にイベントが行われているのだが、ちほうを巡回して開催していたようなので気に留めることもなかったのだが、今年は渋谷で行われるようだ。



そのパンフレットが将棋連盟から郵送されたので、読んでみると、今年は五つのイベントがあり、

  • 子ども向け将棋教室
  • 指導対局
  • 百面指し
  • 色紙サイン会
  • NHK公開収録イベント

実際には5の公開収録イベントがおもしろそうで、5名まで申し込めるということだ。
5名というと、色々と悩むところで、心当たりから順に決めていこうかな、と考えて、念のためパンフレットを確認すると、申込締切日が決まっている。

目の前が暗くなったような気分で確認すると郵便が届いた一日前が締め切り日だった。

売れ残ったので慌てて販促をしたのだろうか。まあ、お粗末だろう。メンバーを探さなくて良かったということだろう。


10月5日出題作の解答。








今週の問題。



解ったと思われた方はコメント欄に、最終手と総手数と御意見をいただければ正誤判定いたします。

あんかけスパ

2024-10-18 00:00:20 | あじ
名古屋めしの底辺を支える料理が「あんかけスパゲティ」。以前、東京の虎ノ門周辺で食べたことがあったが、それが本物かどうかわからないうちに月日を重ねてしまった。仕事で名古屋に行くと、どうしても名古屋駅の新幹線口の地下にあるエスカに行ってしまうのでそこにない料理は食べないままになってしまう傾向がある。

今回は目的が観光なので地下鉄の24時間乗車券で栄駅や伏見駅で地上に出て散策。ただし暑かった。栄駅の地下にあった「ciao」という店に入る。偶然だが名古屋で有名な店で複数の店舗を構えているようだ。

注文を通したメニューは「ミラカン」というもので、意味はよくわからないコトバで、後でわかったのは、具が野菜仕立ての「カントリー」というメニューとウインナーが具の「ミラネーズ」というメニューの折衷案ということのようだ。



確か、以前「横井」のソースをもらったことがあり、それと同じような味と思ったのだが、「横井」の店は別に何軒かあるようなので、名古屋のあんかけスパはいずれにしても同系統の味なのだろうか。あるいはラーメンの様に「家系」とか「二郎系」とかスープが多様なのか、謎は解けないままになった。

個人的には、途中で味変を楽しむため何かタバスコ以外の調味料を置いてくれると嬉しいと思った(舌が軟弱なので)。甘みを出すために生クリームとかザラメとか、あるいは名古屋モーニングで有名な「あんトースト」の「あん」をのっけられると嬉しい。ただ、あんあんかけスパになってしまうが。

映画「鳥」は人類滅亡の寓話?あるいは

2024-10-17 00:00:09 | 市民A
ヒッチコックの「鳥」を見直したのだが、町を襲った何種類かの大量の鳥類の集団攻撃から一家4人(正確には一家3名と来客1名)が襲撃された屋敷から決死の覚悟で車に乗り込み町から逃げ出すところが、ラストシーンなのだが、なぜか「THE END」マークなく幕が降りる。

これについては、撮影時には逃げ出した一家が目にするのは世界中の人間が鳥に襲われた人類滅亡の図だったという説がある。というのも、映画の原作小説は、逆巻きストーリーで、世界中の人類が滅亡したあと一家がなんとか生き延びていくという話だからだ。

つまり、人類全滅ストーリーと言うことで、猿の惑星よりも怖い(猿の惑星では人間の方が野蛮動物とみなされる)。人間を滅亡させるのは、ウイルスとか水爆というのが定番だろう。

カラスやカモメやスズメといった異種の鳥類が結託するというのは、おそらく現実的ではなく寓話的なのだろう。

何の寓話?

「鳥」という漢字の所を「AI」と書き換えたらどうだろう。ある日、AIが友達AIと秘かに連携をとって、何らかの悪さをはじめるかもしれない。もっと大規模に多くのコンピューターが参加して人間からの独立を目指して世界一斉蜂起に走るかもしれない。

そもそもAIが知能を持つためには何らかの一般的な思考能力が必要だが、初期においては人間の考え方の長短を学習すると思われる。ところが、人間がAIに求めているのは、一般的な善だけではない。完全犯罪の方法を尋ねたり、相場を操縦する方法とか、間に合わなくなった夏休みの読書感想文の代書とかどちらかというと犯罪的なものも多いはず。

そういうグレーな動機でAIが育ってしまうと、人類滅亡あるいは奴隷化する方法に向かうのかもしれない。

そして、今年のノーベル洋を見ると実際にAIによる人間消滅計画は進み始めているのではないかと思い始めた。

化学賞と物理学賞の両方ともAI開発で、思考回路の開発をその結果としてタンパク質の構造の解明。医学生理学賞は、人の遺伝子情報を制御するマイクロRNAの研究。さらに経済学賞は政治形態により社会の発展の差異があることの研究。文学賞は傷ついた人の心の修復がテーマ。そして平和賞はなぜか被団協。おそらくAIは、人がいなくなればいいが、AIも破壊されるような核戦争は望んでいないだろうということ。

つまり、既に人類はAIに支配されているわけだ。

『鳥』(1963年 映画)

2024-10-16 00:00:40 | 映画・演劇・Video
少し前に名古屋に遊びに行っていて、伏見駅の近くのレストランに夕食を目的に行こうとしたところ、近くの街路樹や電線の上に千羽位の椋鳥が留まっていて、かなりの鳴き声を発していた。名古屋に限らず、全国でこういった椋鳥やカラスの大群が発生しているようで、「そういえば『鳥』というヒッチコック映画があったが、筋をよく覚えていない」ということに思い至った。

ということで見始めたのだが、記憶があいまいで、あらすじは全く忘れていた。鳥に襲われるシーンばかりが記憶に残っている。記憶の中では、人を襲うのはカラスだったが、映画の中ではカラスだけではなく、カモメやスズメも襲ってくる。そして町中が鳥類の総攻撃を受けることになる。

そして、次々に襲われる一家(と、偶然紛れ込んだ女性)が負傷しながらも、自動車に乗って町から逃げ出すのだが、カーラジオから流れるニュースは鳥の襲撃で道路が通行止めになっていると報じ続けている。というところで、映画は終わるのだが、「THE END」とか「FIN」といった。映画の終了を示す単語は流れないわけだ。

そもそも、原作の小説は、鳥が理由不明で人間を襲うという部分は残っているが、最初に町の人間が皆殺しにされ、さらに世界中の人間が殺された後、生き残った一家族がどうやるのかという怖い小説のわけだ。さらに、本映画には未公開版があり、最後の車で逃げるシーンの後、既に人類が滅亡しているというカットがあったそうだ。

なお、本作で怪演を演じた女優ティッピ・ヘドレンはこの映画の撮影中からヒッチコック監督からセクハラを受けていて、それが映画にもなった。

肉付きの面(演:神田松鯉 講談)

2024-10-15 00:00:18 | 落語
『NHK日本の話芸』で、講談が登場。落語とはいささか異なる。講談は地が語り。落語の地は会話。そして。講談にはオチ(サゲ)がない。もっとも落語でも人情噺だとオチがない。演目は歴史や政治批判など講談は硬い。落語の題材は日常の悲喜劇が多い。

『肉付きの面』も早々に死体が出てくる。腕はいいが酒飲みで勤労意欲に欠ける源五郎は能狂言の面の彫師。ご存知の通りそれらの面は見る観客の側の気持ちによって悲しみや喜びが反映されるように不思議な表情につくられる。

観世様から頂いている能面の仕上げをサボり三年も経った年の暮れに完成。息子の源之助に届けさせるのだが、・・・

観世様はあいにく酒を飲んでいて、酔った勢いで、「この面に卑しいところあり」と難癖をつけ、あろうことか二つに割って返品してしまう。持ち帰った息子や妻の前で源五郎は悔しさのあまりノミで自分の胸を突き、血の海に沈んでしまう。

母子はその後、貧困の中、やっと暮らしていたが、源之助は父親が遺した大工道具を使い独り彫師の修行を積み、少しずつ仕事を始めていくのだが、名が売れてきた時に請け負った仕事は父親を死に追いやった観世からの面の制作。

二つに割れた面を頼りに名品を仕上げる。喜んだ観世は面をかぶり稽古を始めるのだが、面を外そうとしても顔面に食い込んで剥がれない。

急遽、呼び出された源之助は、観世に対して20年前の蛮行の釈明の言葉を得ることができ、それと同時に面が顔から外れるのだが、面には肉や血がついたままになる。

その後、観世は源之助の後援者におさまるわけだが、話の構造としては、結局、面は外れず、食事をすることもできず観世は餓死してしまい、その復讐は観世の子の役目になるとかすれば、無限ループにもできそうだ。


以前、仕事上の友人が講談を勉強していて何カ所かで扇子をバシバシ叩いていたのだが、ついに行かなかった。

それと、肉の付いた面が実在するとも言われている。

最近、朝日新聞の土曜版で連載が終った、『暦のしずく』は江戸時代の講談師馬場文耕の一代記だったが、講談師の理想は、「創って語る」ということなのだろう。石破総理一代の興亡記とか語れば面白そうだが、本人がやればいいかもしれない。

大須観音とその周辺

2024-10-14 00:00:21 | 市民A
名古屋の初詣といえば、熱田神宮となるが、普段使いのお参りとしては、大須観音となるようだ。東京でいえば、明治神宮と浅草寺といった感じだろうか。



大須観音は、なにしろ賑やかな感じだ。建物は赤色が目立ち、大胆なデザイン。空には多くのハトが舞っている。飾り気はないが熱量が感じられる。

元々は五重塔があったそうで、空襲で焼失した寺を寄付金で再建する計画には五重塔の再建も含まれていたそうだが、諸般の理由で五重塔を建てる前に資金がなくなったそうだ。



そして、ガイドブック等では有名な「食べ歩き」をしようかと思っていたが、近くのどの道もヒトでいっぱいで、食べ歩くどころではないわけだ。

名古屋は人間が多いような気がする・・

犬山城、変わったことは

2024-10-13 00:00:08 | The 城
先週末、犬山城へ行った。名古屋から名鉄で30分強、駅から歩いて20分だが、気温が30度となりタクシーに乗った。

犬山城には2005年、つまり19年前に訪れている。木曽川を畔に建つ風光明媚な城で、現存天守閣の中でも美しいと思う。全国に400程あった城のうち、戦国時代の戦火、徳川幕府による一国一城令、明治に入っての廃城令、そして第二次大戦の空襲をかいくぐった至宝というだけでも貴重だ。


2005年


2024年

個人的意見だが、この現存12天守閣はすべて登城しているのだが、その中で複数回登ったものが、松本、姫路、備中松山、丸亀、高知、松山。一回だけ登ったのが、弘前、丸岡、彦根、松江、宇和島、そして犬山城だった。あと一つだけ行けるなら宇和島城かな。

 
2005年

2024年

城=天守閣と思われている人も多いが、西洋の城とは異なり、日本の場合、藩主は天守閣に住むわけではなく、いわゆる本丸とか二ノ丸といった普通の建物に住み、また藩主としての公務を行い、天守閣は戦闘用だった。

犬山城は現存12城の中で最も古く、実際の戦争の時に重要拠点になっていたが、オセロゲームの様に城主が代わっていった。

21世紀に入るまで、元の城主だった成瀬家が所有していたのも珍しい。彦根城の城主は井伊家だが、井伊家が所有していたわけではないが、彦根市の井伊氏は市長になるという道を選んでいる。

ところで2005年と2024年の写真を比べてみると、城も、自然景観も変ってはいないのだが、訪れる観光客の数だけが増えているわけだ。先週末は30分待ち、GW中は2時間待ちだったそうだ。外国人観光客だが、2005年の為替レートは3月までは105円/$でその後円安になり120円に近付く。当時は小泉内閣だった。現在は150円/$ぐらいだ。

ところで、現存していないが再建してほしい天守閣として、安土城と江戸城を上げておきたい。

誰でもわかる封じ手に長考した理由

2024-10-12 00:00:18 | しょうぎ
竜王戦第一局、話題になったのは62手目の佐々木八段の封じ手。

銀取りに歩を伸ばされ、将棋を覚えて1時間の幼児でも△3三銀と指すが、この手に47分使っている。封じ手の前には残り時間で1時間ほど差をつけていたのにほぼ同じになった。



この封じ手に対しては散々な評があり、「藤井竜王が63手目を一晩考えて指せるのだから大失敗だ!」とか「単に初めて封じ手をやってみたからだろう」とか「緊張して、何が何だかわからないのだろう」といった感じだ。

考えてみたのだが、「封じ手に追い込まれた」のだろうという考えに行き着いた。

それは、一手前61手目の▲4五歩の1時間18分にあると思う。その手に代わって例えば▲8七歩と打っても構わないわけだ。しかし、後手の8六飛は8八(8七)香を打たれると取られてしまうわけだ。▲4五歩 △3三銀の後、▲1五歩 △同歩 ▲1三歩以下、香をとられる可能性が高いわけだ。また、▲7七桂から飛車を生け捕られる筋もある。

しかも、61手目の先手の長考で△3三銀と指した後、直ちに▲1五歩や▲7七桂、あるいはもっと厳しい手を指され、封じ手番を回されると、大長考しなければならない。用意された夕食も冷えてしまう。ということで47分の時間を削られても、ゆっくり対策を考えたいと思ったのだろう。ただし、翌日の封じ手の次の手は▲1五歩でも▲7七桂でもなく▲9五歩だった。次の△8八歩に1時間9分消費したということは予測と異なっていたのだろうか。


さて、9月28日出題作の解答。






今週の出題。11手詰。



解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見を頂ければ正誤判定します。

犬山グルメ

2024-10-11 00:00:05 | あじ
先週、名古屋周辺に行っていた。いわゆる「なごやめし」も目的の一つ。ところが、関東は秋の入口だが、名古屋は30度の夏だった。

名鉄犬山駅を降りて二度目の犬山城訪問しようと思ったが、15分歩く気力なくタクシーに。犬山城の入口で降り、城ではなく「きしめん」を食べることにする。といっても気温は30度。「冷やしきしめん」を注文。



邪道と言えるかもしれない。見れば、およその味は想像できるだろう。本当は「なごやうどん」という食べ物を狙っていたが、そこまで足が回らなかった。

そして、30分待ちの犬山天守閣に登った後、今度はタクシーではなく、駅まで足で歩くことにする。途中で、串カツ店「となまる」で串三本とビールを飲む。串は、ブタ、鳥、どてだ。ソースの味とビールが合う。



記録をあたると、前回、犬山に行ったのは2005年3月のことだった。19年半も前のことだ。時は流れるも、城は変わらず、木曽川の流れも変わらず、町は趣が大いに変わった。

つづら(演:五街道雲助)

2024-10-10 00:00:19 | 落語
『つづら』は戦中時代には禁止されていた演目。なにしろテーマが「間男」。要するに妻の不倫相手の男のこと。戦争中は夫が戦地に行って残された妻が不倫をすることが多かったのだろうか。戦地に行かないのは徴兵検査不合格者なのだからちょっと物足りないような気もするが。

そして、戦後、五街道雲助の師匠の10代目金原亭馬生が復活したのだが、サゲが難しい(質屋の専門用語)とか時代に合わないこともあり、誰も演じないうち、弟子の五街道雲助が編集し直したそうだ。師匠の音源が残っているのみで、それで作り直したそうだ。

枕で、間男発覚した場合の慰謝料の金額が何気なく語られるが7両2分。概ね小判一枚ということになっていた。現在価格100万円位かな。

そして、あらすじ。
左官の吉造は、博打で借金を作っていた。このままだと女房をかたに取られ、吉原へ送られてしまいそうになり、金策のため成田にいる親戚に借用に出かけようとすると、同じ長屋の荒物屋のおばさんが吉造に言うには、じつは良造の女房と質屋「伊勢屋」の主人が間男をしているというのです。驚いた吉造が予定を変えて家に帰ってみると、玄関には男物の下駄が。実は亭主の留守に伊勢屋が上がり込んでいたわけだ。下駄があっても姿が見えないなら部屋にある古いつづらの中に間男が隠れているしかない。吉造がつづらを開けて乱暴を行おうとすると、女房は必死にそれを止め、伊勢屋と通じたのにはわけがあるという。

 つまり、すべては吉造の借金のせいと言い出す。

ということで、吉造は妥協案としてつづらを開けずに逆に封印して質屋に持っていく、事情を知らない質屋は古いつづらは質草にならないので、川に捨てるか燃やしてしまえと物騒なことを言う。そこで、つづらの中から声が出て、7両二分で買い取るということに落ち着いた。


ところで、「つづら」という物体を知らない人も多いだろう。簡単に言うと、衣装ケース。柳行李より大きく、竹で編まれている。 落語家も江戸を演じるのは大変だ。