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月下推敲

2012-06-09 00:00:37 | しょうぎ
谷川浩司17世名人予定者の詰物百題集『月下推敲』を読み終わる。

あくまでも読み終わるということで解き終わるということではなく、解答を読み進めただけである。詰将棋パラダイス誌に掲載されていた問題は記憶に残っているものもあるが、大部分は筋を頭の中で追っていくだけで、それも後半の3割ほどは手数が長く筋を追うのはきつい。

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ということで、実は、将棋ソフト「柿木将棋8」に解かせて、少し作意と異なる点は修正し、そのファイルを操作しながら変化手順を検討することにした。そのため、ずいぶん作業に時間がかかった。(1題は柿木で解けず)

それで、ついでに自家用にファイルをディスクに焼き、表紙をつけてしまった。(あくまでも個人用なので、いかなる条件でも他人には渡しません)

自分と詰将棋の作風がかなり異なるので、「この筋はやめよう」とか思うような筋に解答があるので、ある意味新鮮だ。江戸時代の「無双」では玉の位置が81格のすべてに配置されるということなのだが、谷川氏はそうはしなかった。むしろ実戦風の感じを大切にしているような気がする。

ところで、解説のなかで若島正氏は、宗看にしろ看寿にしろ、百題だけ作ったわけじゃなく、もっと多くの作品の中から全格配置用にピックアップして編集したのだろうし、百題を献上した後でも詰将棋は作っていたのだろうから、その作品を見てみたい、という主旨のことが書かれていた。同感だ。


さて、5月26日出題作の解答。握詰の試作品の一つ。

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▲4九飛 △3九銀(途中図1) ▲同飛 △2八玉 ▲3八金 △1七玉 ▲2八銀 △2六玉 ▲2七金 △2五玉 ▲3六金 △1四玉 ▲1九飛 △1五歩(途中図2) ▲同飛 △同玉 ▲1六歩 △同玉 ▲1七香まで19手詰

2手目に中合の銀を打たせて駒の補充をするところはいいが、14手目の玉型の合駒が各種OKという欠陥がある。二手目に角合強要という筋も作ったが、こちらは角の遠打絡みの余詰め退治が大変。ということで、握詰については、タテ展開をあきらめてヨコ展開で作り直すことになった。

動く将棋盤は、こちら


今週の出題作。

0609


先月(5月号)の詰将棋パラダイス誌に11手詰として掲載されたものの改作。原図では最終手に手分かれがあって、批判の嵐を予想しているので修正。ただし、11手ではなくなった。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。


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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
詰将棋解答 (やぶいり)
2012-06-10 11:45:50
○●○まで●○手でしょうか。
しっかり連携した詰め上がりです。
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Unknown (おおた葉一郎)
2012-06-10 18:08:52
やぶいりさま、
正解です。ギリギリの連結って感じですね。
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Unknown (蛇塚の坂本)
2012-06-13 23:48:16
最終手●○●の●○手詰みとなりました。
魅せ手●○●で、底なし沼に落ちました。
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Unknown (おおた葉一郎)
2012-06-14 06:44:12
坂本さま
そうですね。底なし沼から作り始めたのですね。
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