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新人王戦お騒がせ男が、またも驀進

2010-08-21 00:00:07 | しょうぎ
第41期新人王U26戦で、アマチュア出場枠の加來博洋赤旗名人が、トーナメントで5連勝してついに決勝に進出。26歳以下のプロと奨励会員、女性棋士の他に特別枠として主催のしんぶん赤旗が推薦する赤旗名人としてアマチュアで一人だけ参加。5連勝の相手は、一人だけが奨励会三段で残るはプロ棋士である。



しんぶん赤旗より。

第41期将棋新人王戦 加來アマ 初の決勝へ

第41期将棋新人王戦(しんぶん赤旗主催)の準決勝、西川和宏四段(24)対加來博洋赤旗名人(29)戦は8月14日、東京・千駄ケ谷の将棋会館でおこなわれ、加來赤旗名人が勝ち、決勝進出を決めました。アマチュアの赤旗名人がプロ棋戦の決勝に進出するのは初めてのことです。

加來氏は、昨年の第47回「しんぶん赤旗」全国囲碁・将棋大会の将棋で優勝したことにより、今期の新人王戦に出場しました。加來赤旗名人は、19日におこなわれるもう一つの準決勝、阿部健治郎四段(21)対菅井竜也四段(18)の勝者と新人王位を争うことになります。



ところが、加來さんだが、元々は奨励会三段。この棋戦に強く、2007年には準決勝まで進出。実は、この時に既に奨励会の年齢制限を過ぎていたものの、勝ち越しすれば次回に延命という危うい状況だった。事実、準決勝で敗れた後、奨励会でも負け越しし、野に下ることとなる。


また、以前の瀬川プロ入り騒動の時に、アマチュア大会優勝者の三段リーグ加入制度が新設されたものの、基準未達ということになり、再び振り出しに戻っている。


とはいえ、10月に予定されるこの大会の決勝で優勝すれば、さらに妙なことになりそうだが、よく考えれば、優勝することによって、さらに将棋連盟の現首脳陣のプライドを傷つけることになり、さらにプロ入りが遠のくことになるのかもしれない。


ところで、今から。内心少しプレッシャーを感じている人物が、別の場所にいるような気がしている。

優勝者には、優勝記念として、時の名人と対局する権利が与えられているわけだ。

しかも、昨年は、その名人が若手棋士に破れているわけだ。

多くのプロ棋士は、時の名人とは生涯数局しか対戦しないとも言われる。多くの棋士は総勢約150人の世界の中腹までしか登れないし、時の名人の対局相手は、その中腹よりずっと上の相手だからである。だから、名人との対戦となると秘術の限りを尽くして「生涯の一局」にしようとする。さらに運良く勝てれば最高である。

「今回は負けてあげるから、もう出てこないでチョーダイ」というような柔軟思考の人間が名人だったらいいのだが、どうなるのだろう。



さて、8月7日出題作の解答は、こちら


今週の問題は、少し並べ詰み的で易しいかも。これも、なんだか割り切れない気分の最終手で、モヤモヤとした作である。



わかったと思われた方はコメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (蛇塚の坂本)
2010-08-22 14:53:11
最終手○●○の○手詰みですか。
最後は、無駄合いだと思いますが、やはり何かスッキリしないものが残ります。
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Unknown (おおた葉一郎)
2010-08-22 21:03:54
坂本さま
正解です。ルール上、これで終わりなかな・・合駒というか2九歩成、同銀で駒余りというか・・
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