報道の在り方についてよく掘り下げられていると思う。氏の著書はスピード感があっておもしろい。
氏の小説がおもしろかったのでもう1冊。これも火災の臨場感やピアノを弾く臨場感がとてもいい。が、殺人ミステリーなしにしてほしかった、というのはないものねだりか。。
このところイマイチな本にばかり当たっていたので備忘録も書く気にならなかったが、久々の当たり。火災の描写とか、終盤のスピード感とかいうことなし。麻取とヤクザもこんな奴いねぇだろうと思いつつ妙にリアリティがある。座布団いちまい。
タイトルとカバーに惹かれて読んでみたが、内容は原発や自衛隊に関する床屋談義。まさに床屋で談義するシーンが出てくるんだが、文中にも「床屋談義」と出てくるところは自虐ネタか。登場人物も中途半端な人物ばかりでガッツリこないんだよね。
「年縞」による地質調査などの話だが、「〇〇を最初に発見(とか、命名)したのは私だが」とかハナにつく発言が多く、あとがきには弟子(?)2人まで登場させる念の入りようで、これでは内容に疑問符がついてもおかしくない。あくまで個人的な感想だが。
前回読んだ「キュア」では名前の印象もあり疑いもなく作者は男だと思っていたが、この本の帯には「現代の巫女田口ランディ云々」とある。えっ、と思ったが、巫女かどうかは知らないが、これは作風が違って女性のものだろう、と。