レッスン/キャロル・リン・ピアソン・作 絵:ささめや ゆき・画 灰島 かり・訳/平凡社/2002年
ロバートの学校がきょうからはじまり、楽しいことばかり。先生もやさしそう。
一たす一、二たす二。学年が上がって、算数の記述問題。
自転車で走っているとき、ひどく転び、足の骨を骨折。先生は問いかけます。
悪いのは君?それとも自転車?歩道の出っ張り?誕生日に自転車をくれたパパとママ?
答えはでてきません。
ロバートが大きくなっても、先生の問題は続いていきます。
大学に行って、結婚して、子どもができて・・・。三人の子どものうち、一人は先天性の障害があり、そのこの将来が心配で・・・。
やがて、歳を取って、三回の心臓発作を起こし、手術で腎臓は一つになり、体力が日に日に衰えて、今では息をすることさえ苦しくなって・・・。
人生どこまでもすんなりとはいきません。人生のどこかであいそうなシチュエーションばかりです。
はじめ学校の先生を想像していたらそうではありませんでした。人生を導いてくれる存在でした。
問題の答えは自分で探しなさいということ。
全米の大ベストセラーとありますが、子どもには難しそうです。
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