入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「冬」(39)

2022年12月28日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日は殆ど一日中雲のない冬の青空が拡がっていた。今朝は薄いまだら模様の雲が空の中央から南にかけて見えているが、それでも朝日の光は強く、今にもそんな雲を一掃してしまいそうだ。
 今朝も物置小屋の錆びた屋根の向こうに、雪を纏った経ヶ岳の山頂部分が輝いて見えている。あの山の標高は2296㍍と森林限界以下で、確か自然林や人工林が混生していたと思うが、幾日か前まで、そこにまるで重くのしかかるように相当の量の雪が降った。それも今は一服している状態か。

 冬の気圧配置、西高東低が強まれば強まるほど、県の南部に当たる上伊那、下伊那地域は愛知や静岡並みの好天が続く。ただし、気温はさすがに低い。もうすぐ9時になるが部屋の温度は5度、それでもPCに触れていても手がかじかむことはないし、今着ている物で充分過ぎる。
 また半世紀以上も前の子供のころの話になるが、鉛筆を持つ手がよくかじかんで、息でもかけて暖めなければ文字が書けなかった。いくら今冬は寒いさむいと言っても、池や田圃でスケートができるなどという話は聞かない。そう思えば、あのころは本当に寒かったのだ。
 もう今ごろは毎朝6時からスケートができ、それは良かったが教室は寒くて、唯一の暖房であるダルマストーブは昼前にはとっくに消えていた。今なら、子供への虐待だと叫ぶ親がきっと現れるだろう。因みにH君は学生服の下は肌着だったし、M君の足袋は一冬の間、踵の部分に大きな穴が開いていた。

 話は現代に戻るが、そんな寒い部屋で瞑想などと気取っていては身体に悪くないかと言われそうだ。しかし、その点はご心配なく。寒くては駄目らしいので、薄暗くした別の部屋で、暖房の設定温度を20度にしてやっている。昨日も1時間20分やった。
 どうやって時間を計るかと言うと、ローソクや線香を使うのだが、大体の目安は線香が3本燃え尽きるまでとしている。夜の散歩が1時間半くらいだから、どこら辺まで歩いたかなと想像して、およその時間を知ることもできる。
 正直、瞑想にはそれなりの忍耐が必要になる。終わると、まあ、決めたことをやったという安堵感というのか、達成感というのかがあり、今はそれが唯一の対価だ。まだ止めるつもりはないが、瞑想の効果については週間天気予報をあまり当てにはしていないように、特に何かを期待しているわけではない。
 このごろは、大量の雑念や妄念は湧いてこないが、それはきっとそれらを無理に抑制しなくなったせいだろう。
 
 食べる用意と片付け、入浴、たまに掃除洗濯、本を開く、独り言、これに散歩と瞑想、とこう呟けば冬ごもりもそこそこ充実した毎日のように聞こえるが、実際は虚しく老いの時を浪費しているだけかも知れない。

 きょうのPHぐらいの雪なら問題ないが、またその量がかなり増えて、もう車では無理のようだ。
 本日はこの辺で。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする