入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「冬」(35)

2022年02月16日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

  Photo by Ume氏

 雪が降ってもすぐに融ける。「大寒波だ」、「何十年に一度だ」、「記録的な大雪だ」と、気象予報は警報に使う修飾語がさらに熱くなる。つい先ほども「真冬の寒さ」と言っていた。では、もう真冬ではないのかと思ってしまったら、別の気象予報は「今季一番の寒さ」と警告している。
 色々聞かされても、やはり温暖化は間違いなく進んでいるのが、今積もっている雪を見ても分かる。昔は一度雪が降れば、幾日も残った。それが、ここから見える屋根の上には、たった1日前に積もった雪ですらすでに残っていない。何より古い世代には、盛んだった天然氷の上で滑るスケートができなくなったことが、一番温暖化を感じさせる。諏訪湖の神渡りなど、今冬はかなり期待されたが、今に話題にもならなくなるだろう。

 予報通り、「今季一番の寒気」が到来したとしたら、しかしどうだと言うのだろう。凍死者がたくさん出るのだろうか。生活機能が失われてしまうのだろうか。まずそんなことはないだろう。交通に多少の影響は出ても、この国は素早く、したたかに回復するはずだ。
 大体、北海道の寒さが沖縄を襲い、積雪30センチなどというようなことが起これば話は別だが、まずそんな心配はない。逆に、北海道で2月に雪が融けて桜の花が咲けば、これまた穏やかではいられないだろうが、将来は分からないが、当面そんなことも起こらない。地方ちほうで寒さの捉え方は違うし、その対処の方法はそれぞれの地方で暮らす人の方が、気象予報に携わる人たちよりかもよく知っている。
 それに、寒い地方で暮らす人たちは寒気の襲来よりか、灯油の値上がりの方が多分より切実な問題だと思っているはずだ。その恐れの方が、多少の、と言って良いか分からないが、気温の変化よりも大きいだろう。

 covid-19の患者を守り、支え、日夜必死で看護に取り組んでくれている医療従事者もいれば、テレビに出演しケラケラ笑って、高額な出演料を手にする人もいる。いろいろな人がいる。日々変わる気象状況も、受け止め方はいろいろだろう。防災の重要性を軽んずるつもりはないが、あまり不安を煽るような言い方でなく、客観的に伝えてもらえれば、その方が有難いと思う人はいるはずだ。少なくも、ここに一人いる。
 本日はこの辺で。
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